クライマックスフェイズ3
SM「では、まずはイニシアチブプロセス。宣言はないのでメインプロセスは陸の番です。
マイナーは放棄、メジャーでEロイス『無限を継ぐ者』を発動させます。今回の効果は『月が陸に攻撃し、戦闘不能または死亡させた場合、新たな“闇”の依代になる』と言うものです」
ムーン「ふあ!?」
ツバサ「えーと、もし依代になっちゃったらどうなるの?」
SM「私と〈意思〉判定をしたのち、失敗すれば即座に月の持つ全てのロイスがタイタス化してジャームとなり、私の操り人形と化します」
ムーン「なんだ、それなら楽勝――」
SM「ちなみに、私の〈意思〉技能は30ありまして」
グラッセ「それもはや強制イベントですよね!? 踏み込んだ瞬間に終わるデストラップですよね!?」
ムーン「よーし、冷牙ぶっとばーす!! こんな罠仕組んだSMぶっとばすぞー!!」
ツバサ「それはともかく、陸さんの行動は終了だよね! ボクの番…」
SM「いいえ、次のイニシアチブプロセスで《加速する刻3》を発動して行動を割り込みます!」
ツバサ「う ん し っ て た」
SM「マイナーは《千変万化の影1》《原初の青:ターゲティング1》《毒の刃5》で両手の〈キーンナイフ〉に影を纏いつつ毒を仕込みます。
メジャーで《コンセントレイト3:エグザイル》《貪欲なる拳4》《原初の赤:コントロールソート1》更に《果て無き円環》で手に入れた《原初の赤:マルチウェポン1》。更に《妖の招き2》《異形の祭典3》《伸縮腕3》を組み合わせ、両手のナイフを使って射程:視界の白兵攻撃を四人に繰り出します!
ダイスは補正合わせて26個、攻撃力20、達成値2、C値7、1点でもダメージを与えたら私のエンゲージに引き寄せます!」
ツバサ「人数指定の攻撃!? 範囲じゃないなら、ボクの《ミスディレクション》使えないよ!?」
グラッセ「くっ! 《炎陣2》を月に発動! 更に《氷雪の守護4》と《吹雪の守護2》を発動して俺と翼のダメージを――!」
SM「甘い! その三つは《デビルストリングス3》で全部打ち消す!!」
グラッセ「んなぁ!?」
ツバサ「エグザイルのチートエフェクト持ってた!」
クウ「確かそれ、相手が使ったオートアクションのエフェクトをレベル分打ち消すエフェクトだよな…! 意地でも俺達に攻撃当てる気かよ!」
グラッセ「く、駄目元で《氷盾4》発動! 俺のガード値を20上げて、ロイスを守り切る! 浸食率は打ち消した分も合わせて113%!」
GM「では、判定だ!」
《命中判定》
26D+2(C値7)→37
ムーン「俺は…! 21、駄目だ!」
クウ「…駄目だ、一回もクリティカルしない。8だ」
ツバサ「ボクは〈暴走〉状態だからリアクション不可で当たる」
《ダメージ判定》
4D+20→33
GM「さて、凍矢の場合はガードですが〈キーンナイフ〉の効果でガード値を−10してください」
グラッセ「えーと…! 現在のガード値が26だから、16。装甲を合わせると28だから…ダメージは5! HP22で生き残った!」
クウ「俺は装甲10あるが…駄目だ、やられた! 黒須のロイスをタイタス昇華して復活だ! HP15!」
ムーン「全回復してれば俺も蒼空も生き残ったのに! 仕方ない、ここは狭間のロイスをタイタス昇華! HP19!」
ツバサ「ボクはどっちみち駄目だよ…! もったいないけど、ラグナさんのロイスをタイタス昇華して復活だよ! HP12!」
冷牙『まずはお手並み拝見…死なないでくださいね!!』
冷牙の周りから闇が噴き出し、それは幾多の鎖に姿を変える。
そうして冷牙が一本の鎖を掴んで振るうと、他の鎖も連なって近くの蒼空だけでなく月達にまで伸びる。何本もの黒い鎖は縦横無尽に動いて容赦なく四人を滅多打ちにした。
冷牙『おやおや、もう終わりですか? ん…?』
凍矢『――この氷壁は崩さない』
三人が傷だらけで倒れる中、一つだけ残った氷塊の盾。
ボロボロの氷の盾が砕けると、能力を打ち消した筈の凍矢が立っていた。
凍矢『意地でも守り抜いてやる――それが俺の力だっ!!!』
月『よく言った、グラッセ…! てめえなんかに、負けるかよ…!』
蒼空『このくらいの攻撃…黒須の電撃に比べれば、何でもねえ…!』
翼『ボクだって、面白そうな人に出会えたんだ…もっともっとお話ししたいんだよね…!』
冷牙『ふふ…流石です。ですが、まだまだ私の欲望を満たすには足りなくて。さあ…この力、もっとまじかで見せてあげます』
再び立ち上がった三人に冷牙が笑うと、全員の足元から鎖が飛び出して体を拘束して引っ張られる。
月『みんな…!?』
冷牙『坊ちゃんは寂しがり屋ですからね、ちゃーんとお友達も一緒に連れてきてあげますね?』
凍矢&月&翼『『『いやああああああああ!!! 放せぇぇぇ!!!』』』
冷牙『おやおや、意外と薄情なお友達ですね…平気で坊ちゃんを切り捨てるのにお友達と名乗るとは、お仕置きが必要です』
蒼空『月がどうこうじゃねえ!!! 100%お前の所為だぁ!!!』
SM「では、攻撃が通りましたので三人は冷牙のエンゲージに引き寄せられます。更にここで《餓鬼魂の使い2》を発動させます。これにより、あなた達四人は〈邪毒ランク3〉を受けてもらいます。その後《夜魔の領域3》を発動! 陸は行動値0の[未行動状態]となります。これにて、私のターンは一旦終了です」
ムーン「おいちょっと待て! 未行動ってまさか三回攻撃かよ!?」
SM「当然です、ボスなんですから」
クウ「てかそのエフェクト、ブラム=ストーカーの制限エフェクトだろ!? エグザイルとウロボロスのピュアブリードなのに何で他のエフェクト使えるんだよ!!」
SM「それらは全てEロイスの効果です」
グラッセ「やばいですね…! 〈邪毒3〉って事は、HPが9以下ですと戦闘不能になってしまいます」
ツバサ「それよりもさ、エンゲージに隣接している状態じゃボク攻撃出来ないよ!!」
クウ「俺らの行動、確実に潰してきやがったこいつ…!」
GM「ではイニシアチブプロセスも終わり、次は翼の番だ」
ツバサ「だからボク何にも出来ないよー!! う〜…仕方ない。
マイナーで〈暴走〉を解除。メジャーは…自身に《解放の雷2》発動して電気をチャージ。次のメジャーにC値−1、攻撃力4にする! 浸食率133%!」
GM「では、次のプロセス。凍矢か蒼空の番だ」
グラッセ「もちろん俺が行く!!
マイナーは放棄! メジャーで《癒しの水2》、《狂戦士3》、《戦乙女の導き2》、《ポイズンフォッグ3》で俺達四人を強化&回復だ! ダイス8個、攻撃力+5、C値−1、回復2D+3、浸食率は124%!」
《回復》
2D+3→8
ムーン&クウ&ツバサ「「「凍矢ぁ…」」」
グラッセ「ま、まあ回復は出来たから…!」(汗)
ムーン「凍矢は全回復で27、月も27、蒼空は23、翼は20…まあいい方じゃないか?」
クウ「俺は良くない、全力でHP削ったら確実にクリンナップで戦闘不能になるぞ!! ええい、もう自滅覚悟で行ってやる!
マイナーで《赫き剣4》《破壊の血5》で血の大鎌作り上げる。メジャーで《コンセントレイト3:ブラム=ストーカー》《鮮血の一撃3》《始祖の血統4》。そして――変則的だが、ここで冷牙にロイスを取りたい。GM、いいか?」
GM「お、もしかしてアレを使うのか! よし、許可しよう!」
クウ「サンキュ! Pは闘争心、Nは憎悪。表はNだ!」
冷牙の攻撃をどうにか耐え、凍矢から力を受け取った蒼空は有り余る力で大鎌を作り上げる。
蒼空『いろいろ汚い手使ってくれたな…!』
冷牙『おやおや、失敗作が。貴方は既に用済みです、惨たらしく殺して差し上げます』
蒼空『失敗作だ実験体だ、俺はどう言われようが構わねえよ』
挑発する冷牙に無表情で言い切ると、蒼空は視線を月に向ける。
初めて志武谷に来てから、何だかんだで敵味方関係なく付き合いを持った少年。彼と自分は違う。が…裏切られた憎しみに関しては理解出来る。
だからこそ、目の前の敵が蒼空には許せない。
蒼空『けどな…あいつを、仲間である月を傷つけたお前を、俺は許さない』
冷牙『…ほう? 許さなかったら、どうするつもりですか? 失敗作である貴方に何が出来るのです?』
蒼空『………』
「――ちげーよ、力を使おうとするんじゃない! 利用するんだ!」
「分かってる…!」
「分かってないだろ、力んでるだけで全く出来てない!」
「うう…!」
脳裏に浮かんだのは、前に黒須によって接続された精神世界にて強さを手に入れる為に行った空との特訓。
空は自身のレネゲイドにより生まれた存在。自分よりも戦闘用人格としての力を、衝動を理解している。
衝動――それはレネゲイドの本質であり、理性を砕く危険な力。
(正直、使い方が分かったのもようやくだ。失敗しない保証はない)
(…だが、使うんだろ。宿主?)
(ああ――こんな“憎悪(チカラ)”でも、俺の力になるのならばっ!)
クウ「このコンボに、衝動:憎悪のアージエフェクト《ブラッドエンゲージ2》を加える! 支援と防具効果含め、俺のダイスは37個、攻撃力38、達成値3、C値6、浸食率149%!」
ツバサ「ここで《支援射撃4》発動! ダイス4個ブーストする! 浸食率135%!」
《命中判定》
41D+3(C値6)→58
クウ「く、全然回らなかった…」
SM「いや十分ですよ!? 仕方ありません…少々早いですが、やるしかない!
陸は《原初の紫:ディフェンスサポート1》、《原初の白:ひらめきの盾1》を発動。そして私は《歪みの体4》、《スプリングシールド3》、《がらんどうの肉体4》でガードします! ガード値は装甲合わせて36+4Dです!」
ムーン「ガード系!?」
グラッセ「〈暴走〉状態ではリアクション不可ですよね!?」
SM「何か勘違いしていないか? 〈暴走〉を受けているのは陸だ。つまり、私自身はリアクションが可能だ」
クウ「ハッ! いいぜ、ブチ破ってやる!!」
《ダメージ判定》
6D+38→72
《ガード判定》
36+4D→64
72−64→8
蒼空&空『(てめえのそう言う見下した言い方…本当に虫唾が走るんだよぉ!!!)』
二人同時に叫び、構えた大鎌に刃先に大量の血を纏う。
冷牙を敵と認識した事により、封じていた憎悪の衝動が溢れ出す。衝動の力に打ち勝つでもなく、流されるでもなく、身を任せつつ利用する。新たな力を引き出した所で、蒼空に変化が起こる。
凍矢『髪が、白銀に…!』
翼『白い髪に、赤い目…血液変化による、アルビノ?』
黒だった髪色が白に変わった事で、赤い目が綺麗に映える。
蒼空は血を纏った大鎌を振り上げる。そして、陸を傷つけぬよう冷牙の肉体へと狙いを定める。
蒼空&空『(受け止めろ――俺達の憎悪(オモイ)をなぁ!!!)』
一閃が冷牙へ走る。
だが、大鎌は冷牙が手を翳した黒いシールドによって阻まれる。が、完全に攻撃は受け流せず腕に一筋の傷を作り出した。
翼『す、凄い…って言うか蒼空さん、髪の毛が真っ白に!?』
蒼空『ハハッ、まさか代償でこんな副作用起こすとはな…ま、髪が白くなるだけなら安いもんだな…!』
冷牙『ふ、ふふ――』
突然、冷牙が笑いだす。腕の傷から血が垂れ、地面に赤い染みを作る。
冷牙『いい…いいですねぇあなたの憎悪!! 失敗作の実験体と一度は割り切りましたが、まさか私の防御をわずかながら破るとは…実にもったいない!! 烈火の如き怒り、黒き憎しみ!! 坊ちゃんに負けないくらいあなたにも興味が湧きました!! さあ、もっとその感情をぶつけてみなさい!!』
蒼空『この、マゾ野郎が…!!』
冷牙『マゾ? 私からすれば、命を糧にするブラム=ストーカーのあなたがよっほどマゾに思えますがねぇ』
クウ「最後に、ブラムの効果でHP8にまで減らす。これで俺のターンは終了だ…今の攻撃で色々削れたんだ。頼むぜ、月」
ムーン「ああ、選手交代だ」
マイナーは放棄、メジャーでEロイス『無限を継ぐ者』を発動させます。今回の効果は『月が陸に攻撃し、戦闘不能または死亡させた場合、新たな“闇”の依代になる』と言うものです」
ムーン「ふあ!?」
ツバサ「えーと、もし依代になっちゃったらどうなるの?」
SM「私と〈意思〉判定をしたのち、失敗すれば即座に月の持つ全てのロイスがタイタス化してジャームとなり、私の操り人形と化します」
ムーン「なんだ、それなら楽勝――」
SM「ちなみに、私の〈意思〉技能は30ありまして」
グラッセ「それもはや強制イベントですよね!? 踏み込んだ瞬間に終わるデストラップですよね!?」
ムーン「よーし、冷牙ぶっとばーす!! こんな罠仕組んだSMぶっとばすぞー!!」
ツバサ「それはともかく、陸さんの行動は終了だよね! ボクの番…」
SM「いいえ、次のイニシアチブプロセスで《加速する刻3》を発動して行動を割り込みます!」
ツバサ「う ん し っ て た」
SM「マイナーは《千変万化の影1》《原初の青:ターゲティング1》《毒の刃5》で両手の〈キーンナイフ〉に影を纏いつつ毒を仕込みます。
メジャーで《コンセントレイト3:エグザイル》《貪欲なる拳4》《原初の赤:コントロールソート1》更に《果て無き円環》で手に入れた《原初の赤:マルチウェポン1》。更に《妖の招き2》《異形の祭典3》《伸縮腕3》を組み合わせ、両手のナイフを使って射程:視界の白兵攻撃を四人に繰り出します!
ダイスは補正合わせて26個、攻撃力20、達成値2、C値7、1点でもダメージを与えたら私のエンゲージに引き寄せます!」
ツバサ「人数指定の攻撃!? 範囲じゃないなら、ボクの《ミスディレクション》使えないよ!?」
グラッセ「くっ! 《炎陣2》を月に発動! 更に《氷雪の守護4》と《吹雪の守護2》を発動して俺と翼のダメージを――!」
SM「甘い! その三つは《デビルストリングス3》で全部打ち消す!!」
グラッセ「んなぁ!?」
ツバサ「エグザイルのチートエフェクト持ってた!」
クウ「確かそれ、相手が使ったオートアクションのエフェクトをレベル分打ち消すエフェクトだよな…! 意地でも俺達に攻撃当てる気かよ!」
グラッセ「く、駄目元で《氷盾4》発動! 俺のガード値を20上げて、ロイスを守り切る! 浸食率は打ち消した分も合わせて113%!」
GM「では、判定だ!」
《命中判定》
26D+2(C値7)→37
ムーン「俺は…! 21、駄目だ!」
クウ「…駄目だ、一回もクリティカルしない。8だ」
ツバサ「ボクは〈暴走〉状態だからリアクション不可で当たる」
《ダメージ判定》
4D+20→33
GM「さて、凍矢の場合はガードですが〈キーンナイフ〉の効果でガード値を−10してください」
グラッセ「えーと…! 現在のガード値が26だから、16。装甲を合わせると28だから…ダメージは5! HP22で生き残った!」
クウ「俺は装甲10あるが…駄目だ、やられた! 黒須のロイスをタイタス昇華して復活だ! HP15!」
ムーン「全回復してれば俺も蒼空も生き残ったのに! 仕方ない、ここは狭間のロイスをタイタス昇華! HP19!」
ツバサ「ボクはどっちみち駄目だよ…! もったいないけど、ラグナさんのロイスをタイタス昇華して復活だよ! HP12!」
冷牙『まずはお手並み拝見…死なないでくださいね!!』
冷牙の周りから闇が噴き出し、それは幾多の鎖に姿を変える。
そうして冷牙が一本の鎖を掴んで振るうと、他の鎖も連なって近くの蒼空だけでなく月達にまで伸びる。何本もの黒い鎖は縦横無尽に動いて容赦なく四人を滅多打ちにした。
冷牙『おやおや、もう終わりですか? ん…?』
凍矢『――この氷壁は崩さない』
三人が傷だらけで倒れる中、一つだけ残った氷塊の盾。
ボロボロの氷の盾が砕けると、能力を打ち消した筈の凍矢が立っていた。
凍矢『意地でも守り抜いてやる――それが俺の力だっ!!!』
月『よく言った、グラッセ…! てめえなんかに、負けるかよ…!』
蒼空『このくらいの攻撃…黒須の電撃に比べれば、何でもねえ…!』
翼『ボクだって、面白そうな人に出会えたんだ…もっともっとお話ししたいんだよね…!』
冷牙『ふふ…流石です。ですが、まだまだ私の欲望を満たすには足りなくて。さあ…この力、もっとまじかで見せてあげます』
再び立ち上がった三人に冷牙が笑うと、全員の足元から鎖が飛び出して体を拘束して引っ張られる。
月『みんな…!?』
冷牙『坊ちゃんは寂しがり屋ですからね、ちゃーんとお友達も一緒に連れてきてあげますね?』
凍矢&月&翼『『『いやああああああああ!!! 放せぇぇぇ!!!』』』
冷牙『おやおや、意外と薄情なお友達ですね…平気で坊ちゃんを切り捨てるのにお友達と名乗るとは、お仕置きが必要です』
蒼空『月がどうこうじゃねえ!!! 100%お前の所為だぁ!!!』
SM「では、攻撃が通りましたので三人は冷牙のエンゲージに引き寄せられます。更にここで《餓鬼魂の使い2》を発動させます。これにより、あなた達四人は〈邪毒ランク3〉を受けてもらいます。その後《夜魔の領域3》を発動! 陸は行動値0の[未行動状態]となります。これにて、私のターンは一旦終了です」
ムーン「おいちょっと待て! 未行動ってまさか三回攻撃かよ!?」
SM「当然です、ボスなんですから」
クウ「てかそのエフェクト、ブラム=ストーカーの制限エフェクトだろ!? エグザイルとウロボロスのピュアブリードなのに何で他のエフェクト使えるんだよ!!」
SM「それらは全てEロイスの効果です」
グラッセ「やばいですね…! 〈邪毒3〉って事は、HPが9以下ですと戦闘不能になってしまいます」
ツバサ「それよりもさ、エンゲージに隣接している状態じゃボク攻撃出来ないよ!!」
クウ「俺らの行動、確実に潰してきやがったこいつ…!」
GM「ではイニシアチブプロセスも終わり、次は翼の番だ」
ツバサ「だからボク何にも出来ないよー!! う〜…仕方ない。
マイナーで〈暴走〉を解除。メジャーは…自身に《解放の雷2》発動して電気をチャージ。次のメジャーにC値−1、攻撃力4にする! 浸食率133%!」
GM「では、次のプロセス。凍矢か蒼空の番だ」
グラッセ「もちろん俺が行く!!
マイナーは放棄! メジャーで《癒しの水2》、《狂戦士3》、《戦乙女の導き2》、《ポイズンフォッグ3》で俺達四人を強化&回復だ! ダイス8個、攻撃力+5、C値−1、回復2D+3、浸食率は124%!」
《回復》
2D+3→8
ムーン&クウ&ツバサ「「「凍矢ぁ…」」」
グラッセ「ま、まあ回復は出来たから…!」(汗)
ムーン「凍矢は全回復で27、月も27、蒼空は23、翼は20…まあいい方じゃないか?」
クウ「俺は良くない、全力でHP削ったら確実にクリンナップで戦闘不能になるぞ!! ええい、もう自滅覚悟で行ってやる!
マイナーで《赫き剣4》《破壊の血5》で血の大鎌作り上げる。メジャーで《コンセントレイト3:ブラム=ストーカー》《鮮血の一撃3》《始祖の血統4》。そして――変則的だが、ここで冷牙にロイスを取りたい。GM、いいか?」
GM「お、もしかしてアレを使うのか! よし、許可しよう!」
クウ「サンキュ! Pは闘争心、Nは憎悪。表はNだ!」
冷牙の攻撃をどうにか耐え、凍矢から力を受け取った蒼空は有り余る力で大鎌を作り上げる。
蒼空『いろいろ汚い手使ってくれたな…!』
冷牙『おやおや、失敗作が。貴方は既に用済みです、惨たらしく殺して差し上げます』
蒼空『失敗作だ実験体だ、俺はどう言われようが構わねえよ』
挑発する冷牙に無表情で言い切ると、蒼空は視線を月に向ける。
初めて志武谷に来てから、何だかんだで敵味方関係なく付き合いを持った少年。彼と自分は違う。が…裏切られた憎しみに関しては理解出来る。
だからこそ、目の前の敵が蒼空には許せない。
蒼空『けどな…あいつを、仲間である月を傷つけたお前を、俺は許さない』
冷牙『…ほう? 許さなかったら、どうするつもりですか? 失敗作である貴方に何が出来るのです?』
蒼空『………』
「――ちげーよ、力を使おうとするんじゃない! 利用するんだ!」
「分かってる…!」
「分かってないだろ、力んでるだけで全く出来てない!」
「うう…!」
脳裏に浮かんだのは、前に黒須によって接続された精神世界にて強さを手に入れる為に行った空との特訓。
空は自身のレネゲイドにより生まれた存在。自分よりも戦闘用人格としての力を、衝動を理解している。
衝動――それはレネゲイドの本質であり、理性を砕く危険な力。
(正直、使い方が分かったのもようやくだ。失敗しない保証はない)
(…だが、使うんだろ。宿主?)
(ああ――こんな“憎悪(チカラ)”でも、俺の力になるのならばっ!)
クウ「このコンボに、衝動:憎悪のアージエフェクト《ブラッドエンゲージ2》を加える! 支援と防具効果含め、俺のダイスは37個、攻撃力38、達成値3、C値6、浸食率149%!」
ツバサ「ここで《支援射撃4》発動! ダイス4個ブーストする! 浸食率135%!」
《命中判定》
41D+3(C値6)→58
クウ「く、全然回らなかった…」
SM「いや十分ですよ!? 仕方ありません…少々早いですが、やるしかない!
陸は《原初の紫:ディフェンスサポート1》、《原初の白:ひらめきの盾1》を発動。そして私は《歪みの体4》、《スプリングシールド3》、《がらんどうの肉体4》でガードします! ガード値は装甲合わせて36+4Dです!」
ムーン「ガード系!?」
グラッセ「〈暴走〉状態ではリアクション不可ですよね!?」
SM「何か勘違いしていないか? 〈暴走〉を受けているのは陸だ。つまり、私自身はリアクションが可能だ」
クウ「ハッ! いいぜ、ブチ破ってやる!!」
《ダメージ判定》
6D+38→72
《ガード判定》
36+4D→64
72−64→8
蒼空&空『(てめえのそう言う見下した言い方…本当に虫唾が走るんだよぉ!!!)』
二人同時に叫び、構えた大鎌に刃先に大量の血を纏う。
冷牙を敵と認識した事により、封じていた憎悪の衝動が溢れ出す。衝動の力に打ち勝つでもなく、流されるでもなく、身を任せつつ利用する。新たな力を引き出した所で、蒼空に変化が起こる。
凍矢『髪が、白銀に…!』
翼『白い髪に、赤い目…血液変化による、アルビノ?』
黒だった髪色が白に変わった事で、赤い目が綺麗に映える。
蒼空は血を纏った大鎌を振り上げる。そして、陸を傷つけぬよう冷牙の肉体へと狙いを定める。
蒼空&空『(受け止めろ――俺達の憎悪(オモイ)をなぁ!!!)』
一閃が冷牙へ走る。
だが、大鎌は冷牙が手を翳した黒いシールドによって阻まれる。が、完全に攻撃は受け流せず腕に一筋の傷を作り出した。
翼『す、凄い…って言うか蒼空さん、髪の毛が真っ白に!?』
蒼空『ハハッ、まさか代償でこんな副作用起こすとはな…ま、髪が白くなるだけなら安いもんだな…!』
冷牙『ふ、ふふ――』
突然、冷牙が笑いだす。腕の傷から血が垂れ、地面に赤い染みを作る。
冷牙『いい…いいですねぇあなたの憎悪!! 失敗作の実験体と一度は割り切りましたが、まさか私の防御をわずかながら破るとは…実にもったいない!! 烈火の如き怒り、黒き憎しみ!! 坊ちゃんに負けないくらいあなたにも興味が湧きました!! さあ、もっとその感情をぶつけてみなさい!!』
蒼空『この、マゾ野郎が…!!』
冷牙『マゾ? 私からすれば、命を糧にするブラム=ストーカーのあなたがよっほどマゾに思えますがねぇ』
クウ「最後に、ブラムの効果でHP8にまで減らす。これで俺のターンは終了だ…今の攻撃で色々削れたんだ。頼むぜ、月」
ムーン「ああ、選手交代だ」