セッションの準備編
夜10時過ぎ 旅館・竹の間の一室――
スピカ「(ガラッ)…ふぅ。いい温泉だったわ――エンは託児所でリヴァルとしばらく遊んで帰ってこないし、ウラノスとガイアもリズの部屋に遊びに行ってるし。久々に一人の時間を満喫出来るわね。まずは小腹が空いたし、冷蔵庫にあるフルーツタルトとジュースで腹ごしらえでも…」
ドドドドドドド――!!
スピカ「…なに、この廊下を勢いよく走っている音は?」
ラック「スーピカー!」(三人引き連れてバーンとドアが開かれる)
スピカ「ど、どうしたのあなた達?」
ラック「ダブルクロスしよう!」
オパール「ルルブサプリシナリオお菓子飲み物参加者必要な物は全部持ってきてるわよっ!」
スピカ「と、唐突ね…ちょっと理由教えて頂戴」
ラック「この前、初めてグラッセ達がダブルクロスしていたのを見ただろ!? あれを見て、アタイ達もダブルクロスしたいんだ!!(*詳しくはダブルクロス第三章【Hate and pain】を参照してください)」
ジェダイト「そんなラックさんに誘われるがままにここに来たんです…リズさん達は人狼ゲーム、ソラさん達はクトゥルフ、十三機関メンバーはパラノイアしてましたので」
ルキル「俺は廊下で二人にあった途端に捕まって、ここまで引きずられた…」
スピカ「そ、そう…えーと、ちなみにシナリオもあるって言ってたわね…」
ジェダイト「はい。実はあなたの作者が『少し特殊な世界観でのシナリオを作りたい』との事で、僕達の作者のネタを取り入れたシナリオを作ってくれたんです。ボクとラックさんで事前に内容を読んだのですが――何と言うか…フ、フフフフフ…!!」(黒笑)
ルキル&オパール&スピカ(((何だろう、笑顔の裏に薄っすらと黒い靄が見えるような…)))
ラック「話を戻して…アタイ達はシナリオの内容を知っちゃったから、ジェダイトがGMで、アタイはSMをやらせて貰おうと思って。本当はPCやりたかったんだが…このシナリオでは、アタイ達が敵役に適任しているからね」
スピカ「分かったわ、でもPLが三人だと心許ないわね。せめてあと一人欲しいけど…」
ドドドドド――!!
オパール「あ、噂をすれば」
クウ「――スピカァ!! 助けてくれぇ!!」(コートを着ていない衣装で勢いよく部屋に入り込む)
スピカ「クウ?」
クウ「頼む! 匿ってくれぇ!!」
スピカ「匿うって…」
クウ「時間が惜しいんだ! どこか、どこか隠れられる場所を!」
スピカ「落ち着いて! とりあえず――!」
指定した場所にクウが隠れて、僅か数秒後――
テルス「――クウ、逃がさないわよぉ!!!」(部屋に乱入する)
ジェダイト「テルスさん!? どうしたんですか!?」
テルス「どうしたもこうしたもないわ! クウは何処! 抵抗せずに私に引き渡しなさい!」(収納棚を開ける)
スピカ「いきなりどうしたの? クウが何かしたの?」
テルス「折角二人きりと言う好条件に加え、風呂上がりで半裸の状態…セクハラをする絶好のチャンスなのに、彼ったらシャツを掴んで逃げだしたのよー! クウ、いるのは分かってるわ!! 大人しく私に捕まりなさい!! 整った筋肉を弄らせなさーーーい!!」(押入れを開ける)
全員『う、うわぁ…』(ドン引き)
スピカ「これは、撃退するべきかしら?」(黒いオーラ&拳ボキボキ)
オパール「スピカさん、抑えて抑えて…!!」(冷汗)
テルス「変ねぇ、押し入れにも収納棚にもいないなんて…この部屋に逃げ込んだと思ったのだけれど…」(部屋を出る)
スピカ「…もういいわよ」(天井を見上げる)
クウ「た、助かったぁ…!!」(天井の梁に張り付いてる)
SM「そんじゃ、丁度人数も揃ったしダブルクロスやりますかー!」
クウ「あの、俺いまいち内容が飲み込めないんだけど?」
ルキル「乗り掛かった舟だ。付き合え」
クウ「お、おう…」
GM「では、まずはレギュレーションから始めますね。
今回使用しますのは、【基本1・2】、【上級ルルブ】、【インフィニティコード】、【パブリックエネミー】、【レネゲイズアージ】、更に今回入手したデータ集【エフェクトアーカイブ】、【リンゲージマインド】、【ユニバーサルガーディアン】、そしてステージ集【ディスカラードレルム】となります」
オパール「最後のだけ、この場にないんだけど?」
SM「【ディスカラードレルム】はあまりの品薄にネット販売でもプレミアム価格で4万以上。しかも人気の高さですぐに売り切れる。どうあがいても買えない為、【ディスカラードレルム】を持っている人から話を聞いて『エンドライン』と言う世界線の設定だけ取り入れる形となったんだ」
GM「尚、【リンケージマインド】では『エンドライン』用に修正をしたライフパスが載っていますので、ライフパスを作る際はそちらを参照に作って貰います」
クウ「【エフェクトアーカイブ】か…これまで登場したエフェクトの修正が入るから、俺のキャラだと弱体化してしまうんだよなぁ。まあ今回は『エンドライン』ってステージだから、現代ステージの継続キャラは使えないけど」
スピカ「そして【リンケージマインド】は新しいDロイスとEロイスが追加されると同時に、一部のデータに修正も入るよね。今回はシナリオの関係上全員新規キャラ作るから、あんまり意味はないわね」
ルキル「【ユニバーサルガーディアン】は所属している組織やワークスごとに《エンブレム》と言う特殊なアイテムが手に入るルールが載っている…だよな」
GM「キャラ作成についてですが、事前に経験点を100点配布しようと思います。初期経験点と合わせると230点ですね」
オパール「100点なんて太っ腹ね!」
SM「『エンドライン』はFHが統治している世界線だからね。オーヴァードは優遇されている分経験も高く積んであると見込んだんだ。そうそう、クウは別のセッションで経験点貰ってるけどそれは使わないで欲しい」
クウ「了解。ま、100点分も経験点貰えるから文句はないよ」
GM「スピカさんは外伝セッションで経験点持ってますが、使いますか?」
スピカ「私はいいわ。事前にこれだけ貰えるんだし、経験点は取っておくわね」
GM「では、トレーラーを見せた後にハンドアウトを配ります。今回のトレーラーはこちらです」
それはありえたかもしれない世界
歯車が一つ狂っていたら
ボタンを一つ掛け違っていたら
ありえたかもしれない物語
昨日とは違う今日
今日と違う明日
世界は繰り返し時を刻み
終焉に向かって進み続ける
反転した世界で
1人の人物が握る遺産(レガシー)によるFHとUGNの争奪戦が始まる
彼らの思考が複雑に交じり合う時
嫌悪の毒が世界へと放たれ、終焉への讃美歌が奏でられる。
ダブルクロスThe 3rd Edition【君に捧げる詩】。
ダブルクロス――それは裏切りが加速する物語―――
オパール「へー、何だかタイトルはロマンチックな感じじゃない!」
ルキル「毒とか終焉とか、不吉なワードがあるがな…」
GM「次はハンドアウトを配ります。ワークスだけでなくDロイスの指定もあるので、よく考えて選択してください」(ハンドアウトを配る)
オパール「うーん…」(悩む)
クウ「どれもこれも立ち位置が危ういハンドアウトだよなぁ…」(口元が引き攣る)
ルキル「……俺はPC4を選ぶ。初心者としては、似たようなキャラを演じてみたい」
スピカ「まあ、そうなるでしょうね。なら、私はPC3を選びましょう」
オパール「え、PC3って難しくない?」
スピカ「立ち位置としては大変なワークスだけど、そこが面白いじゃない。で、二人はどうするの?」
オパール「あたしは〜…うん、無難にPC1にするわ!」
クウ「って事は、俺があまり物か…」
ルキル「それじゃ、さっさと作るか」(ダイスを握る)
クウ「初期のこいつらと違い、俺はどう作るべきか…どうせなら別の形で作りたいが、このハンドアウトだと指定があるしな…」
スピカ「ねえ、GM。PC作るにあたって少し相談したいことがあるの」
GM「相談は構いません。別室で話した方がいいですか?」
スピカ「ええ。それで、クウも一緒にいいかしら? 私の案を聞いて貰いたいんだけど」
クウ「ん? 別にいいが…そのついでにGM、俺も少し話があるんだけど」
GM「分かりました。では、隣の部屋に移動しましょう。ラックさん、この場は任せますよ?」
SM「ああ。それじゃ三人とも、行ってらっしゃい」
―――数十分後
オパール「よーし完成ー!」
ルキル「俺も終わったぞ」
ガチャ――(三人が戻る)
GM「お待たせしましたー」
スピカ「二人ともキャラは出来た?」
オパール「うん、今終わった。そっちは? クウとか難しく考えてたようだけど」
クウ「ああ、終わったぜ。スピカが中々面白いアイデア出してくれてさ。おかげでスムーズに進んだ」
スピカ「私の案を受け入れてくれて良かったわ」
ルキル「どんな案を出したんだ?」
GM「それはキャラ紹介の時に公開しますよ。それでは、作成したPCの紹介を始めていきましょう。あ、紹介の際はハンドアウトも一緒に提示してください」
四人「「「「はーい/ああ!」」」」
スピカ「(ガラッ)…ふぅ。いい温泉だったわ――エンは託児所でリヴァルとしばらく遊んで帰ってこないし、ウラノスとガイアもリズの部屋に遊びに行ってるし。久々に一人の時間を満喫出来るわね。まずは小腹が空いたし、冷蔵庫にあるフルーツタルトとジュースで腹ごしらえでも…」
ドドドドドドド――!!
スピカ「…なに、この廊下を勢いよく走っている音は?」
ラック「スーピカー!」(三人引き連れてバーンとドアが開かれる)
スピカ「ど、どうしたのあなた達?」
ラック「ダブルクロスしよう!」
オパール「ルルブサプリシナリオお菓子飲み物参加者必要な物は全部持ってきてるわよっ!」
スピカ「と、唐突ね…ちょっと理由教えて頂戴」
ラック「この前、初めてグラッセ達がダブルクロスしていたのを見ただろ!? あれを見て、アタイ達もダブルクロスしたいんだ!!(*詳しくはダブルクロス第三章【Hate and pain】を参照してください)」
ジェダイト「そんなラックさんに誘われるがままにここに来たんです…リズさん達は人狼ゲーム、ソラさん達はクトゥルフ、十三機関メンバーはパラノイアしてましたので」
ルキル「俺は廊下で二人にあった途端に捕まって、ここまで引きずられた…」
スピカ「そ、そう…えーと、ちなみにシナリオもあるって言ってたわね…」
ジェダイト「はい。実はあなたの作者が『少し特殊な世界観でのシナリオを作りたい』との事で、僕達の作者のネタを取り入れたシナリオを作ってくれたんです。ボクとラックさんで事前に内容を読んだのですが――何と言うか…フ、フフフフフ…!!」(黒笑)
ルキル&オパール&スピカ(((何だろう、笑顔の裏に薄っすらと黒い靄が見えるような…)))
ラック「話を戻して…アタイ達はシナリオの内容を知っちゃったから、ジェダイトがGMで、アタイはSMをやらせて貰おうと思って。本当はPCやりたかったんだが…このシナリオでは、アタイ達が敵役に適任しているからね」
スピカ「分かったわ、でもPLが三人だと心許ないわね。せめてあと一人欲しいけど…」
ドドドドド――!!
オパール「あ、噂をすれば」
クウ「――スピカァ!! 助けてくれぇ!!」(コートを着ていない衣装で勢いよく部屋に入り込む)
スピカ「クウ?」
クウ「頼む! 匿ってくれぇ!!」
スピカ「匿うって…」
クウ「時間が惜しいんだ! どこか、どこか隠れられる場所を!」
スピカ「落ち着いて! とりあえず――!」
指定した場所にクウが隠れて、僅か数秒後――
テルス「――クウ、逃がさないわよぉ!!!」(部屋に乱入する)
ジェダイト「テルスさん!? どうしたんですか!?」
テルス「どうしたもこうしたもないわ! クウは何処! 抵抗せずに私に引き渡しなさい!」(収納棚を開ける)
スピカ「いきなりどうしたの? クウが何かしたの?」
テルス「折角二人きりと言う好条件に加え、風呂上がりで半裸の状態…セクハラをする絶好のチャンスなのに、彼ったらシャツを掴んで逃げだしたのよー! クウ、いるのは分かってるわ!! 大人しく私に捕まりなさい!! 整った筋肉を弄らせなさーーーい!!」(押入れを開ける)
全員『う、うわぁ…』(ドン引き)
スピカ「これは、撃退するべきかしら?」(黒いオーラ&拳ボキボキ)
オパール「スピカさん、抑えて抑えて…!!」(冷汗)
テルス「変ねぇ、押し入れにも収納棚にもいないなんて…この部屋に逃げ込んだと思ったのだけれど…」(部屋を出る)
スピカ「…もういいわよ」(天井を見上げる)
クウ「た、助かったぁ…!!」(天井の梁に張り付いてる)
SM「そんじゃ、丁度人数も揃ったしダブルクロスやりますかー!」
クウ「あの、俺いまいち内容が飲み込めないんだけど?」
ルキル「乗り掛かった舟だ。付き合え」
クウ「お、おう…」
GM「では、まずはレギュレーションから始めますね。
今回使用しますのは、【基本1・2】、【上級ルルブ】、【インフィニティコード】、【パブリックエネミー】、【レネゲイズアージ】、更に今回入手したデータ集【エフェクトアーカイブ】、【リンゲージマインド】、【ユニバーサルガーディアン】、そしてステージ集【ディスカラードレルム】となります」
オパール「最後のだけ、この場にないんだけど?」
SM「【ディスカラードレルム】はあまりの品薄にネット販売でもプレミアム価格で4万以上。しかも人気の高さですぐに売り切れる。どうあがいても買えない為、【ディスカラードレルム】を持っている人から話を聞いて『エンドライン』と言う世界線の設定だけ取り入れる形となったんだ」
GM「尚、【リンケージマインド】では『エンドライン』用に修正をしたライフパスが載っていますので、ライフパスを作る際はそちらを参照に作って貰います」
クウ「【エフェクトアーカイブ】か…これまで登場したエフェクトの修正が入るから、俺のキャラだと弱体化してしまうんだよなぁ。まあ今回は『エンドライン』ってステージだから、現代ステージの継続キャラは使えないけど」
スピカ「そして【リンケージマインド】は新しいDロイスとEロイスが追加されると同時に、一部のデータに修正も入るよね。今回はシナリオの関係上全員新規キャラ作るから、あんまり意味はないわね」
ルキル「【ユニバーサルガーディアン】は所属している組織やワークスごとに《エンブレム》と言う特殊なアイテムが手に入るルールが載っている…だよな」
GM「キャラ作成についてですが、事前に経験点を100点配布しようと思います。初期経験点と合わせると230点ですね」
オパール「100点なんて太っ腹ね!」
SM「『エンドライン』はFHが統治している世界線だからね。オーヴァードは優遇されている分経験も高く積んであると見込んだんだ。そうそう、クウは別のセッションで経験点貰ってるけどそれは使わないで欲しい」
クウ「了解。ま、100点分も経験点貰えるから文句はないよ」
GM「スピカさんは外伝セッションで経験点持ってますが、使いますか?」
スピカ「私はいいわ。事前にこれだけ貰えるんだし、経験点は取っておくわね」
GM「では、トレーラーを見せた後にハンドアウトを配ります。今回のトレーラーはこちらです」
それはありえたかもしれない世界
歯車が一つ狂っていたら
ボタンを一つ掛け違っていたら
ありえたかもしれない物語
昨日とは違う今日
今日と違う明日
世界は繰り返し時を刻み
終焉に向かって進み続ける
反転した世界で
1人の人物が握る遺産(レガシー)によるFHとUGNの争奪戦が始まる
彼らの思考が複雑に交じり合う時
嫌悪の毒が世界へと放たれ、終焉への讃美歌が奏でられる。
ダブルクロスThe 3rd Edition【君に捧げる詩】。
ダブルクロス――それは裏切りが加速する物語―――
オパール「へー、何だかタイトルはロマンチックな感じじゃない!」
ルキル「毒とか終焉とか、不吉なワードがあるがな…」
GM「次はハンドアウトを配ります。ワークスだけでなくDロイスの指定もあるので、よく考えて選択してください」(ハンドアウトを配る)
オパール「うーん…」(悩む)
クウ「どれもこれも立ち位置が危ういハンドアウトだよなぁ…」(口元が引き攣る)
ルキル「……俺はPC4を選ぶ。初心者としては、似たようなキャラを演じてみたい」
スピカ「まあ、そうなるでしょうね。なら、私はPC3を選びましょう」
オパール「え、PC3って難しくない?」
スピカ「立ち位置としては大変なワークスだけど、そこが面白いじゃない。で、二人はどうするの?」
オパール「あたしは〜…うん、無難にPC1にするわ!」
クウ「って事は、俺があまり物か…」
ルキル「それじゃ、さっさと作るか」(ダイスを握る)
クウ「初期のこいつらと違い、俺はどう作るべきか…どうせなら別の形で作りたいが、このハンドアウトだと指定があるしな…」
スピカ「ねえ、GM。PC作るにあたって少し相談したいことがあるの」
GM「相談は構いません。別室で話した方がいいですか?」
スピカ「ええ。それで、クウも一緒にいいかしら? 私の案を聞いて貰いたいんだけど」
クウ「ん? 別にいいが…そのついでにGM、俺も少し話があるんだけど」
GM「分かりました。では、隣の部屋に移動しましょう。ラックさん、この場は任せますよ?」
SM「ああ。それじゃ三人とも、行ってらっしゃい」
―――数十分後
オパール「よーし完成ー!」
ルキル「俺も終わったぞ」
ガチャ――(三人が戻る)
GM「お待たせしましたー」
スピカ「二人ともキャラは出来た?」
オパール「うん、今終わった。そっちは? クウとか難しく考えてたようだけど」
クウ「ああ、終わったぜ。スピカが中々面白いアイデア出してくれてさ。おかげでスムーズに進んだ」
スピカ「私の案を受け入れてくれて良かったわ」
ルキル「どんな案を出したんだ?」
GM「それはキャラ紹介の時に公開しますよ。それでは、作成したPCの紹介を始めていきましょう。あ、紹介の際はハンドアウトも一緒に提示してください」
四人「「「「はーい/ああ!」」」」