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ダブルクロスThe 3rd Edition【君に捧げる詩】

NANA

INDEX

  • あらすじ
  • 01 セッションの準備編
  • 02 PC1紹介
  • 03 PC2紹介
  • 04 PC3紹介
  • 05 PC4紹介
  • 06 オープニングフェイズ1&2
  • 07 オープニングフェイズ3&4
  • 08 ミドルフェイズ1(前編)
  • 09 ミドルフェイズ1(中編)
  • 10 ミドルフェイズ1(後編)
  • 11 ミドルフェイズ2(前編)
  • 12 ミドルフェイズ2(後編)
  • 13 ミドルフェイズ3
  • 14 ミドルフェイズ4
  • 15 ミドルフェイズ5&6
  • 16 ミドルフェイズ6(潜入編1)
  • 17 ミドルフェイズ6(潜入編2)
  • 18 ミドルフェイズ6(戦闘編)
  • 19 ミドルフェイズ6(調査編)
  • 20 ミドルフェイズ7(前編)
  • 21 ミドルフェイズ7(後編)
  • 22 クライマックスフェイズ1
  • 23 クライマックスフェイズ2
  • 24 クライマックスフェイズ3
  • 25 クライマックスフェイズ4
  • 26 クライマックスフェイズ5
  • 27 クライマックスフェイズ6
  • 28 クライマックスフェイズ7&バックトラック
  • 29 エンディングフェイズ1
  • 30 エンディングフェイズ2
  • クライマックスフェイズ2


     リカが気づくと、ステージ会場にほど近い観客席の通路に立っていた。
     近くには大穴が空いている。瓦礫と閉じ込められていたカプセルの残骸が散乱し、壊したばかりなのか砂埃が立っている。
     それと――《完全獣化》と《エアロドライブ》の力で変身した状態で、抱き着く響。

    『偽物の存在なんかじゃない――』

    『ひび、き…』

    『だって、あたしは…あんたにずっと助けられたんだから。あんたの歌で、救われたんだから』

     優しく抱きしめる温もり、感謝の言葉は、リカの凍り付いた心を溶かす。
     響がリカを想いやる光の心が、ルピナスが齎した人間を憎む感情を打ち払っていた。

    『だから――今度はあたしが、あんたを助ける番。あたしの歌で、助けるから』

     そう言って、リカに笑顔を見せる。
     ゆっくりと腕を解いて離れると、呆然とするリカに背を向ける。丁度後ろにいた獣型のジャームへと、大きく一歩踏み出した。


    《奇跡が宿った機械仕掛けの このアームには意味がある!》


    『これは、一体…?』
    『誰だ、あの子…?』
    『う、うそ…あいつ…!』
    『っ、響ぃ…!』

     歌いながら、響はジャームの胴体へと拳を放って上空へ吹っ飛ばす。そうして次から次に前に現れる敵を拳と蹴りで薙ぎ払っていく。
     この戦いの光景は、観客の他にも学校のクラスメイトと璃々も目撃していた。


    《普通の日常 なんでもない日々 そんな夢の為だと》


    『現在の状況…! エージェントとマスター…そこにまた、乱入者が現れました…!』
    『一見すれば、味方でしょうが…急いで準備を』
    〈――待ってくださいっ!!!〉
    『この通信…チルドレン、玲崎愛衣ですか…!? こんな時に何を』
    〈こんな事、頼める立場ではないのは分かってます…UGNの意向に背くのも重々承知です!!〉
    〈ですが…お願いです!!! あの人達を信じてあげてください!!〉
    〈彼らの行動を…世界の希望を、奪わないでくださいっ!!! 霧谷支部長っ!!!〉

     UGNと言う組織の生命線――霧谷雄吾と彼を護衛する数名のエージェントのいるアジトで、愛衣の訴えが木霊する。


    《ぬくもりを伝える 言葉じゃなくたって》


    『何々!? 何が起こってるの!?』
    『ふふ、中々面白い事になったわね』
    『“プランナー”!? 『ワルプルギス』のとんでもない計画を止めないといけないのに、どうして笑って傍観しているのさ!?』
    『当然よ――私の“プラン”通りに進んでいるもの。それより、彼女の歌もいいプランの一つに組み込めそうね。そうは思わないかしら…御坂翼さん?』

     ステージのライブ放送を見ながら慌てる少女に、妙齢の女性――FH日本支部長、プランナー。都築京香は微笑みを浮かべる。


    《この拳の答え 武器を持たぬ答え 一撃必愛 ぶっこめラブソング》


    『なに、これ…?』
    『これも、UGNのテロか?』

     響の歌によって端末のノイズが上書きされる。それにより、レネゲイドの衝動も若干収まり人々は正気を戻す。
     テレビ、ラジオ、ネット配信。今も尚放送されているのは、観客席で歌いながらジャーム達と戦う響の姿。

    『どうして、こんな歌で泣いているんだ…?』
    『お姉ちゃんの歌、温かいね…』


    《正義を信じ 握り締めよう やり直せばいい 壊れたって》


    『あいつ…!』
    《まさに、彼女の心を現した歌ですね》

     ハヌマーン能力者だが彼女の歌には他者を援護する力はなく、自身の力を高める事に特化している。
     それでも響の力強い歌に感化されるかのように、蒼空とエンも互いに笑い合う。


    《もうへいきへっちゃら ハート響かせ合い》


     同じように響の歌を聞きながら銃弾を放っていた星華だが、急に目を見開く。

    『っ! 蒼空、マズイぞ!』
    『しまった!?』

     蒼空も気づき、彼と共に一直線に駆けつける。


    《なけなしの勇気 だって勇気 泣けるほどギュッと愛になる》


    『どうして、こんな歌で…!』
    『『ルピナス様!?』』
    『俺は…俺は…!』


     ―――だいすきだよ【   】


    『止めろ――その歌を止めさせろぉぉぉーーーーーーっ!!!!!』

     一つの思い出が引き金となり、ルピナスは氷の剣を作り出すとステージ会場から氷の斬撃を飛ばしてきた。
     突然の攻撃に、響は避ける暇もなく直撃した。

    『きゃああああぁ!!!』

    『響っ!?』

     リカが叫んでいると、響の身体は壊れた観客席に縫い止められる様に氷結に囚われている。
     急いで駆けつけようとすると、リカの前に新手が立ち憚る。

    『ウ、ウ、ウ、裏切リモノダァ!!』

    『コロス、コロスゥゥゥ!!』

    『っ…!』

    『『邪魔するなぁ!!!』』

     だが、怒鳴り声と共に一瞬で銃弾と赤い羽根によって蜂の巣となり敵は全員倒れ込む。
     そしてリカの前に、駆けつけた星華と蒼空が降り立った。

    『星華さん、蒼空…!』

    『リカ、心配するな。あの子のコンサートはそう簡単に終わらないさ。闇に飲み込まれた人々の心に愛を刻み付ける詩を歌っているんだぞ?』

    『信じてやれ。あいつがお前を心から信頼しているように――お前もあいつの心の強さをな』

     そう言って、蒼空は倒れた響に目を向ける。


    《愛は響く…強く響く…握った分、繋いだ分》


     歌はまだ、途切れていない。彼女はまだ戦っている。
     その証拠に、少しずつ、響を捕らえている氷に罅が入る。

    『…ハイっ!!』

     大人二人の励ましに、リカも遺産を――『ウェイ・トゥ・ザ・ドーン』を取り出す。


    《言葉がなくったって…言葉じゃなくたって…!!》


     氷漬けにされた響へ襲い掛かろうとする、敵の元へと走る。


    《心へと、空へと、この想いよぉ!!!》


     叫ぶように歌い、周りの氷を砕く。
     同時に、響に攻撃を仕掛けたジャームをリカが全て叩き切った。

    『響!』

    『リカ!』

     名前を言い合い、二人は手を差し伸べて握り締める。
     互いに手を繋いでいると、近くにいた最後の敵を倒した星華が拳銃を下して声を掛けた。

    『さあ、邪魔者も減った。そろそろ乗り込むぞ』

    『行くぞ、お前ら!』

    『うん!』

    『ああ!』

     そうして、四人(+一人)は敵の総大将がいるステージへと乗り込んだ。



    運切『あーあ――やっぱり邪魔をしに来たね』

    ヒスイ『リカさんを助け出したみたいですが、もう遅いですよ。計画は止められません』

    リカ『止めてやる。そいつをぶっ壊してでもな』

    星華『ああ。俺としても、このまま人々が滅びる光景は見たくないんでね。全力で抗わせてもらう』

    ルピナス『ここまで来れたんだ…お前達は特別に、この俺が直々に消してやる。滅びる世界を見ずに消える事、精々喜ぶんだな!!』

    蒼空『それはこっちのセリフだ。この俺に喧嘩売った事…地獄で後悔しな!!』

    エン《ええ。私にはもう貴方達にかける言葉は何もありません、彼女と共に決着をつけさせて貰います》

    響『守って見せる…あたしの歌は、この拳は、その為にあるんだからっ!!』



    GM「決意を固めた所でマスターと幹部の3人の人類に対する憎しみや不快感、そして端末から尚も響く絶望の歌声にあなた達のレネゲイドが騒めきます」

    SM「ここで、難易度9の〈意思〉判定の衝動判定に挑戦だ。失敗すると暴走の効果と共に、2Dの浸蝕値を上げて貰うよ!」

    オパール「あたしと蒼空はさっきの演出でエフェクトの宣言しているから、浸蝕率は121%と110%になるんだよね」

    クウ「あと、響のHPも21に減ってるな。とにかく、行くぜ!」


     《衝動判定》
     響4D+2→11 成功
     蒼空8D+6→14 成功
     星華7D→9 成功
     リカ9D+1→16 成功


    GM「全員成功と言う事で、このまま浸蝕率どうぞ」


     《浸食率増加》
     響2D→4 121%→125%
     蒼空2D→15 110%→125%
     星華2D→10 114%→124%
     リカ2D→13 88%→101%


    クウ「よし、これで全員アージが使えるな!」

    ルキル「俺も100%超えた、ようやく本気を出せる!」

    GM「それでは、最後の戦闘に行きますよ!」

    17/04/12 02:32 NANA   

    ■作者メッセージ

     今回使った歌詞は『リトルミラクル-Grip it tight-』から一部引用しました。
     戦姫絶唱シンフォギア三期のキャラソンの立花響のカップリング曲ですが、作中でも流れています。三期見た上で改めて全部聞くと泣けます。と言うか泣きました…。本当にもう最初何回か聞いてガチ泣きしました…。響本当にいい子…このアニメ教えてくれたYさんには本当に感謝しかないです…!



     ちょっとしたオマケ


     Q.KHuxとツ○ツムのコラボ情報を知った私の心境は次の内どれでしょう?


    Kさん「…とうとうコラボしたかぁ。うん、何時かは来ると思ってたけど」
    (違和感ないと言う事で納得)

    Uさん「メダルの性能が良くなければガチャ回す気ないですね。WOFFメダルみたいに高性能ならいいんですが」
    (コラボうんぬんよりメダル性能重視)

    Rちゃん「アバターもメダルも可愛いです〜! 是非とも集めたいですね〜!」
    (ツムツムの可愛さにメロメロ)

    Sさん「うーん…ツムツムってやった事ないから、やってない身としてはかなり微妙ね…」
    (コラボ先知らないとイベントする気なし)

    Oさん「ツムツムかぁ……アバターイベントはするけど、今回のガチャメダルも見送り――ん? んんんっ!? なにこのメダルリクめっちゃ可愛すぎだとツムツムやべぇうしゃふぉおおおおおおおおおおおおお!!!!! ガチャやったるーーーーーーー!!!!」
    (リクがいればそれでいい)


     A.一番最後(しかも叫んだの深夜です。更に追加するなら、ツ○ツムでソラとリク(二番目重要)のキャラ出るの見て更に発狂しました。滅茶苦茶ツ○ツムゲームをスマホにインストールしようか揺らいだ)
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