ミドルフェイズ7(前編)
スピカ「さて、GM達も行ったし…私達も少し相談しましょう」
オパール「相談?」
スピカ「ええ、一つ確認しておきたい事があるの。クウ、あなたはまだリカのロイス取ってないようだけどどうするの?」
オパール「あっ、ホントだ! 蒼空だけまだ取ってない!」
クウ「あ〜…それだよなぁ。PLとしてはお前らに協力する気はあるぜ。ただPC的にはちょっとまだ厳しいんだ」
オパール「あ〜…すっごい叩かれてたもんね」
クウ「そうそう。性別が違うのもあるけど、星華の性格が違うのと同じで現代ステージの俺とも性格が違うから、そこを考えると簡単に協力に頷けないんだよ」
スピカ「…でも、策は考えているのよね?」
クウ「ああ。クライマックス前に、シーンを一つ挟んで協力出来るようにRPを挟もうと思ってる。一応、こんなシーンだが――(説明中…)」
オパール「あ、だったらあたしこういうのやりたい! 主人公ロールやりたーい!」
スピカ「うーん。二人がそれで行くなら、私も少しGMとシーンの相談しましょうか…」
―――10分後…
GM「――なるほど。皆さんの要望は聞きました」
SM「あとはクライマックスに進むだけだし、最後のシーンは好きに使ってロイスを結んでいいよ」
スピカ「ありがとう、GM」
ルキル「じゃ、出番のない俺は追加のお菓子と飲み物取ってくるか。シーンが終わるまでには戻るよ」
SM「行ってらっしゃい! お菓子の他にも食べる物あったらよろしく!」
GM「では、最後になるであろうシーンと行きましょう」
ミドルフェイズ7 シーン11〈闇を払う愛〉
シーンプレイヤー 黒羽蒼空
《シーン登場》
響1D→5 103%→108%
蒼空1D→6 100%→106%
星華1D→8 105%→113%
研究施設にてリカを奪われ、三人は一旦拠点としていたUGN支部に戻ってきた。
だが、待っていたのはやけに機嫌のいい笑顔を浮かべる支部長とその部下達。彼らに連れられる形で、星華は1人彼らと共に支部長室にやってきた。
支部長『――作戦は失敗したようだな? 天義エージェント?』
星華『そうだな。だが、情報は手に入れた』
支部長『情報? そんな物より遺産が手元にないのが問題なのが分からないのか? あれだけ大事を叩いて置いてこの様とは、何がUGN本部エージェントだ。この面汚しめ…!』
星華『とにかく報告は以上だ。至急彼らの足取りを追って欲しい。このまま計画が始まれば世界を巻き込んだ人類の殺戮が始まる。UGNとして、それだけは阻止したい』
支部長『何を言っている――“裏切り者(ダブルクロス)”が』
瞬間、支部長を始め周りの部下達が一斉に星華に銃口を向ける。
彼らから滲むのは敵意ではなく、殺意。
星華『…裏切るのか、須郷支部長?』
支部長『裏切るぅ? 裏切ったのは貴様で、俺達はFHに手を貸すお前らを始末した!! それが全てだぁ!! 本部エージェントとマスターの首、そして賢者の石さえあれば忌々しいUGNなんぞに媚びを売る必要もない!!! ようやくFHへの昇進が決まると言うものだ!!!』
星華『裏切りを起こすのはそっちじゃないか。全く、清々しい程の悪役の台詞をどうも。で――それが最後の言葉でいいんだな?』
支部長『そうだ、これがお前の最後だ!!! ふはははは!! 死ねぇ、苦痛に塗れながら死んでしまえぇ!!!』
星華『そうか――』
向けられた銃口が一斉に火を噴き、星華の肉体が大量の銃弾で歪な形に変わって血を飛び散らせて崩れ落ちる。
脳内では確かにそう認識した。
だが、現実は違った。
支部長『あ、げ…!?』
血を噴きながら倒れたのは、周りの裏切者達だった。
引き金を引く寸前、一秒にも満たない刹那の時間。彼は全ての障害を銃弾で床に伏せた。
星華『俺はずっと前から…この世界が変貌する以前から、エージェントとして活動してきたんだ。今更お前らのような卑怯者に、何の意志も持たず欲望のままに動くジャームに負ける要素はない』
倒れた者達は全員頭を撃ち抜かれており、既に息はしていない。
普通なら自己再生(リザレクト)出来るのにしないとなると、彼らは既にあちら側(ジャーム)の者だったのだろう。
星華が両手の武器を仕舞っていると、扉が開いて待機していた愛衣が入ってきた。
愛衣『…よろしいのですか、天義さん?』
星華『元々から彼らに期待はしていない。UGNは動けない、FHも詳細を知らないから動こうとしないだろう…どちらにせよ少数で、俺達で行動するのが最善の策だ』
愛衣『ですね』
互いに結論付けると、二人は死体を残したまま部屋を立ち去った。
丁度その頃――屋上で、蒼空は1人夜明けで霞み掛かる空の下で考え事をしていた。
蒼空『マスターの器じゃない、か…』
エン《蒼空、何を考えているのですか?》
蒼空『何だよ、その顔? お前、怒る事も出来たのかよ』
エン《…逃げるんですか? 彼らをおいて》
蒼空『逃げる? 何言ってるんだよ、俺があいつらについたのは鍵を奪うため。あわよくば生意気な奴らを倒せればそれで良かった…なのに、現実はどうだ? 鍵はあいつらに奪還、計画も始まろうとしている。もう負けたも同然だろ』
エン《だから逃げるんですか? 信頼した人を裏切る事になるのですよ?》
蒼空『信頼? 裏切る? ハッ、FHを信頼したあいつらがバカだった、それだけだろ? この世界を見ろよ、FHに統治された世界は表向きは綺麗だ。だが、裏は違う。欲に塗れ血で汚れた現実が蔓延っている。そうだろ?』
エン《蒼空…!》
蒼空『てめえがどう言おうが、俺はもう離脱する。どうせ敵同士だし、任務も終わったも同然。ヤバい事には手を付けない方が身の為だ』
エン《…あなたらしくない》
蒼空『俺らしくない? 違うね、これが俺だ…。嫌ならさっさと俺から離れろよ、こんな穢れた俺なんかより他の奴の方がよっぽど利口だろ? 俺だってマスターの称号なんぞ堅苦しくてうんざりしてたんだよ』
エン《それは、本当にあなたの本心ですか?》
蒼空『ああ、本心だ』
響『うそだよ、それ』
ハッキリと否定する声に振り返ると、響が扉を開けながらやってきていた。
蒼空『お前…!』
響『ごめん。立ち聞きするつもり、なかったんだけど…』
蒼空『…丁度いい。もうお前らとはここでお別れだ、この案件にはもうついていけない。お前らで勝手に世界でもクソガキでも何でも救えよ』
響『蒼空、もう止めよう? あたしは蒼空の事、ちゃんと信じてるよ』
蒼空『…あ?』
響『あたしだけじゃない。星華さんも、リカも、愛衣も、そこにいる人も、蒼空の事仲間として信じてる。だからさ――強がるの、もう止めよう?』
蒼空『つよ、がる…?』
響『そうだよ。マスターじゃなくてもいいじゃない。あたし達みんな、蒼空の事信頼してるし大切に思ってる。だからさ、無理に1人にならなくていいんだよ? あたし達は、誰も蒼空の前からいなくなったりしないから!』
蒼空『お前…いい加減にしろぉ!!!』
怒声と共に、響に血の羽根を飛ばす。突然の攻撃だが、オーヴァードとして覚醒した反射神経でどうにか屈んで避ける。
響『うわぁ!? あ、あぶなっ!?』
蒼空『俺を信頼してるだと!? 1人になるのを怖がってる!? ふざけんなぁ!! 俺は今まで1人で生きて来たんだ!! 育てられた親に裏切られて、実験動物扱いされて何度も薬も打ち込まれて手術もされて、絆を作った友達を作っては殺し合っての繰り返し、てめえらのような一般人と違うんだよ俺はぁ!!!』
エン《蒼空…》
蒼空『普通は生きられない環境で、俺はここまで生きて来たんだ!! それもたった1人でな!! お前のような偽善者が、俺を知ってる風に語ってんじゃねーぞぉ!!!』
響『…偽善なんかじゃない』
蒼空『減らず口を――!!』
響『だって、蒼空。今にも泣きそうな顔してるよ?』
蒼空『なに、いって…!?』
響『でも、何で1人で居たがるのかやっと分かった。蒼空は手放すのが怖いんだね? 誰かと結んだ絆を手放す辛さを知ってるから、それなら1人でいた方が作らずに済むもんね』
蒼空『やめろ…』
響『マスター失格って言われて傷つけられてたのも、そこにいる人の期待を裏切って失望させたんじゃないかって思ったからでしょ?』
蒼空『ちがう…!』
響『そう言えば、知り合いにキツい言葉遣いをする人がいたんだけど…そうやって男言葉使うのも自分を守る為じゃ…』
次々と自分を見透かす響の発言。彼女に悪意はなく、ただ思った事を言っているだけ。
だが、それは蒼空の心の地雷を盛大に踏み抜いた。
蒼空『…ろす…』
響『蒼空?』
蒼空『殺す…殺してやる!!!』
怒りとも恐怖ともつかない、ドス黒い感情に掻き立てられるままに響に攻撃する。
彼女に飛ばした一枚の鋭い羽根は…間に割り込んだ、星華の腕に突き刺さった。
蒼空『え…!』
星華『そこまでにしてやれ…蒼空』
蒼空『お前…!』
星華『腕なら気にするな。彼女が言っただろう、《君の前からいなくならない》と…それは俺も一緒だ』
怯える蒼空に笑いかけ、星華は彼女に近付くなり安心させようと抱き締める。
蒼空『っ! な、何を!?』
星華『俺は誓う。何があっても、俺が君を守る』
蒼空『ふざけんなっ…そんなの、言われても、信じ、きれない…!』
星華『…なら蒼空。俺の話を聞いてくれないか?』
蒼空『…話?』
星華『俺はトライブリードだが、ノイマンの傾向が強くてな。脳内回路が異常なんだ。一年前のUGNクーデター、その後も激しい糾弾の戦いの日々。そんな非日常(にちじょう)に合わせる為に俺の脳は、戦闘を効率よく行う為に超高速思考・並行思考、新陳代謝を強化させた。だが、代償として俺は人が抱く感情――心が大幅に欠落してしまっている。諦めた、いや…そんな考えすら及ばない程に人として壊れてしまっている』
蒼空『お前…』
星華『一応微弱には出せるが…心から笑う事も、怒る事も、悲しむ事も、楽しむ事も、泣く事すら出来ないんだ。だが、君に…蒼空に出会った瞬間、不思議な気持ちになったよ。恋をしたって分かったと同時に、一部だが俺に感情が蘇ったんだ。まあすぐに蒼空限定だと分かったが』
響『星華さん…』
星華『君といれば、俺は俺でいられる。それじゃ、駄目か?』
蒼空『ッ――腕、かせ…』
星華『蒼空?』
クウ「ここで《ブラッドリーディング》だ。星華の腕についた血を舐めて、感情を読み取る」
スピカ「抵抗しない。そして、言った事は本心だ。心から守りたい、愛おしい存在だと思ってる」
オパール「いいなぁ、そう言うシチュエーション〜!」
GM「大人の恋って感じですね〜」
オパール「相談?」
スピカ「ええ、一つ確認しておきたい事があるの。クウ、あなたはまだリカのロイス取ってないようだけどどうするの?」
オパール「あっ、ホントだ! 蒼空だけまだ取ってない!」
クウ「あ〜…それだよなぁ。PLとしてはお前らに協力する気はあるぜ。ただPC的にはちょっとまだ厳しいんだ」
オパール「あ〜…すっごい叩かれてたもんね」
クウ「そうそう。性別が違うのもあるけど、星華の性格が違うのと同じで現代ステージの俺とも性格が違うから、そこを考えると簡単に協力に頷けないんだよ」
スピカ「…でも、策は考えているのよね?」
クウ「ああ。クライマックス前に、シーンを一つ挟んで協力出来るようにRPを挟もうと思ってる。一応、こんなシーンだが――(説明中…)」
オパール「あ、だったらあたしこういうのやりたい! 主人公ロールやりたーい!」
スピカ「うーん。二人がそれで行くなら、私も少しGMとシーンの相談しましょうか…」
―――10分後…
GM「――なるほど。皆さんの要望は聞きました」
SM「あとはクライマックスに進むだけだし、最後のシーンは好きに使ってロイスを結んでいいよ」
スピカ「ありがとう、GM」
ルキル「じゃ、出番のない俺は追加のお菓子と飲み物取ってくるか。シーンが終わるまでには戻るよ」
SM「行ってらっしゃい! お菓子の他にも食べる物あったらよろしく!」
GM「では、最後になるであろうシーンと行きましょう」
ミドルフェイズ7 シーン11〈闇を払う愛〉
シーンプレイヤー 黒羽蒼空
《シーン登場》
響1D→5 103%→108%
蒼空1D→6 100%→106%
星華1D→8 105%→113%
研究施設にてリカを奪われ、三人は一旦拠点としていたUGN支部に戻ってきた。
だが、待っていたのはやけに機嫌のいい笑顔を浮かべる支部長とその部下達。彼らに連れられる形で、星華は1人彼らと共に支部長室にやってきた。
支部長『――作戦は失敗したようだな? 天義エージェント?』
星華『そうだな。だが、情報は手に入れた』
支部長『情報? そんな物より遺産が手元にないのが問題なのが分からないのか? あれだけ大事を叩いて置いてこの様とは、何がUGN本部エージェントだ。この面汚しめ…!』
星華『とにかく報告は以上だ。至急彼らの足取りを追って欲しい。このまま計画が始まれば世界を巻き込んだ人類の殺戮が始まる。UGNとして、それだけは阻止したい』
支部長『何を言っている――“裏切り者(ダブルクロス)”が』
瞬間、支部長を始め周りの部下達が一斉に星華に銃口を向ける。
彼らから滲むのは敵意ではなく、殺意。
星華『…裏切るのか、須郷支部長?』
支部長『裏切るぅ? 裏切ったのは貴様で、俺達はFHに手を貸すお前らを始末した!! それが全てだぁ!! 本部エージェントとマスターの首、そして賢者の石さえあれば忌々しいUGNなんぞに媚びを売る必要もない!!! ようやくFHへの昇進が決まると言うものだ!!!』
星華『裏切りを起こすのはそっちじゃないか。全く、清々しい程の悪役の台詞をどうも。で――それが最後の言葉でいいんだな?』
支部長『そうだ、これがお前の最後だ!!! ふはははは!! 死ねぇ、苦痛に塗れながら死んでしまえぇ!!!』
星華『そうか――』
向けられた銃口が一斉に火を噴き、星華の肉体が大量の銃弾で歪な形に変わって血を飛び散らせて崩れ落ちる。
脳内では確かにそう認識した。
だが、現実は違った。
支部長『あ、げ…!?』
血を噴きながら倒れたのは、周りの裏切者達だった。
引き金を引く寸前、一秒にも満たない刹那の時間。彼は全ての障害を銃弾で床に伏せた。
星華『俺はずっと前から…この世界が変貌する以前から、エージェントとして活動してきたんだ。今更お前らのような卑怯者に、何の意志も持たず欲望のままに動くジャームに負ける要素はない』
倒れた者達は全員頭を撃ち抜かれており、既に息はしていない。
普通なら自己再生(リザレクト)出来るのにしないとなると、彼らは既にあちら側(ジャーム)の者だったのだろう。
星華が両手の武器を仕舞っていると、扉が開いて待機していた愛衣が入ってきた。
愛衣『…よろしいのですか、天義さん?』
星華『元々から彼らに期待はしていない。UGNは動けない、FHも詳細を知らないから動こうとしないだろう…どちらにせよ少数で、俺達で行動するのが最善の策だ』
愛衣『ですね』
互いに結論付けると、二人は死体を残したまま部屋を立ち去った。
丁度その頃――屋上で、蒼空は1人夜明けで霞み掛かる空の下で考え事をしていた。
蒼空『マスターの器じゃない、か…』
エン《蒼空、何を考えているのですか?》
蒼空『何だよ、その顔? お前、怒る事も出来たのかよ』
エン《…逃げるんですか? 彼らをおいて》
蒼空『逃げる? 何言ってるんだよ、俺があいつらについたのは鍵を奪うため。あわよくば生意気な奴らを倒せればそれで良かった…なのに、現実はどうだ? 鍵はあいつらに奪還、計画も始まろうとしている。もう負けたも同然だろ』
エン《だから逃げるんですか? 信頼した人を裏切る事になるのですよ?》
蒼空『信頼? 裏切る? ハッ、FHを信頼したあいつらがバカだった、それだけだろ? この世界を見ろよ、FHに統治された世界は表向きは綺麗だ。だが、裏は違う。欲に塗れ血で汚れた現実が蔓延っている。そうだろ?』
エン《蒼空…!》
蒼空『てめえがどう言おうが、俺はもう離脱する。どうせ敵同士だし、任務も終わったも同然。ヤバい事には手を付けない方が身の為だ』
エン《…あなたらしくない》
蒼空『俺らしくない? 違うね、これが俺だ…。嫌ならさっさと俺から離れろよ、こんな穢れた俺なんかより他の奴の方がよっぽど利口だろ? 俺だってマスターの称号なんぞ堅苦しくてうんざりしてたんだよ』
エン《それは、本当にあなたの本心ですか?》
蒼空『ああ、本心だ』
響『うそだよ、それ』
ハッキリと否定する声に振り返ると、響が扉を開けながらやってきていた。
蒼空『お前…!』
響『ごめん。立ち聞きするつもり、なかったんだけど…』
蒼空『…丁度いい。もうお前らとはここでお別れだ、この案件にはもうついていけない。お前らで勝手に世界でもクソガキでも何でも救えよ』
響『蒼空、もう止めよう? あたしは蒼空の事、ちゃんと信じてるよ』
蒼空『…あ?』
響『あたしだけじゃない。星華さんも、リカも、愛衣も、そこにいる人も、蒼空の事仲間として信じてる。だからさ――強がるの、もう止めよう?』
蒼空『つよ、がる…?』
響『そうだよ。マスターじゃなくてもいいじゃない。あたし達みんな、蒼空の事信頼してるし大切に思ってる。だからさ、無理に1人にならなくていいんだよ? あたし達は、誰も蒼空の前からいなくなったりしないから!』
蒼空『お前…いい加減にしろぉ!!!』
怒声と共に、響に血の羽根を飛ばす。突然の攻撃だが、オーヴァードとして覚醒した反射神経でどうにか屈んで避ける。
響『うわぁ!? あ、あぶなっ!?』
蒼空『俺を信頼してるだと!? 1人になるのを怖がってる!? ふざけんなぁ!! 俺は今まで1人で生きて来たんだ!! 育てられた親に裏切られて、実験動物扱いされて何度も薬も打ち込まれて手術もされて、絆を作った友達を作っては殺し合っての繰り返し、てめえらのような一般人と違うんだよ俺はぁ!!!』
エン《蒼空…》
蒼空『普通は生きられない環境で、俺はここまで生きて来たんだ!! それもたった1人でな!! お前のような偽善者が、俺を知ってる風に語ってんじゃねーぞぉ!!!』
響『…偽善なんかじゃない』
蒼空『減らず口を――!!』
響『だって、蒼空。今にも泣きそうな顔してるよ?』
蒼空『なに、いって…!?』
響『でも、何で1人で居たがるのかやっと分かった。蒼空は手放すのが怖いんだね? 誰かと結んだ絆を手放す辛さを知ってるから、それなら1人でいた方が作らずに済むもんね』
蒼空『やめろ…』
響『マスター失格って言われて傷つけられてたのも、そこにいる人の期待を裏切って失望させたんじゃないかって思ったからでしょ?』
蒼空『ちがう…!』
響『そう言えば、知り合いにキツい言葉遣いをする人がいたんだけど…そうやって男言葉使うのも自分を守る為じゃ…』
次々と自分を見透かす響の発言。彼女に悪意はなく、ただ思った事を言っているだけ。
だが、それは蒼空の心の地雷を盛大に踏み抜いた。
蒼空『…ろす…』
響『蒼空?』
蒼空『殺す…殺してやる!!!』
怒りとも恐怖ともつかない、ドス黒い感情に掻き立てられるままに響に攻撃する。
彼女に飛ばした一枚の鋭い羽根は…間に割り込んだ、星華の腕に突き刺さった。
蒼空『え…!』
星華『そこまでにしてやれ…蒼空』
蒼空『お前…!』
星華『腕なら気にするな。彼女が言っただろう、《君の前からいなくならない》と…それは俺も一緒だ』
怯える蒼空に笑いかけ、星華は彼女に近付くなり安心させようと抱き締める。
蒼空『っ! な、何を!?』
星華『俺は誓う。何があっても、俺が君を守る』
蒼空『ふざけんなっ…そんなの、言われても、信じ、きれない…!』
星華『…なら蒼空。俺の話を聞いてくれないか?』
蒼空『…話?』
星華『俺はトライブリードだが、ノイマンの傾向が強くてな。脳内回路が異常なんだ。一年前のUGNクーデター、その後も激しい糾弾の戦いの日々。そんな非日常(にちじょう)に合わせる為に俺の脳は、戦闘を効率よく行う為に超高速思考・並行思考、新陳代謝を強化させた。だが、代償として俺は人が抱く感情――心が大幅に欠落してしまっている。諦めた、いや…そんな考えすら及ばない程に人として壊れてしまっている』
蒼空『お前…』
星華『一応微弱には出せるが…心から笑う事も、怒る事も、悲しむ事も、楽しむ事も、泣く事すら出来ないんだ。だが、君に…蒼空に出会った瞬間、不思議な気持ちになったよ。恋をしたって分かったと同時に、一部だが俺に感情が蘇ったんだ。まあすぐに蒼空限定だと分かったが』
響『星華さん…』
星華『君といれば、俺は俺でいられる。それじゃ、駄目か?』
蒼空『ッ――腕、かせ…』
星華『蒼空?』
クウ「ここで《ブラッドリーディング》だ。星華の腕についた血を舐めて、感情を読み取る」
スピカ「抵抗しない。そして、言った事は本心だ。心から守りたい、愛おしい存在だと思ってる」
オパール「いいなぁ、そう言うシチュエーション〜!」
GM「大人の恋って感じですね〜」
■作者メッセージ
松の間での繰り広げられる戦い(クトゥルフ神話TRPG)
アクア(…どうしましょう、ヴェンに誘われるままにKPを務める事になったけどこのゲーム初めてなのよね…。まあ、ルルブもシナリオはそれなりに読み込んだし、KPの裁量で優しくも難しくも出来るから臨機応変にやっていくしかないわね…)
ヴェン「…よーし、俺もPC出来たー! アクアー、キャラ作成終わったよー!」
アクア「えっ、ああ。そう。それじゃ、キャラの紹介してくれないかしら?」
ソラ「まずは俺から! 俺は20歳の私立探偵! 知能は物凄く高いし教養も高いんだぜ! 戦闘技能はないけど、探索と交渉なら俺に任せろ!」
リク「オイ…知識99はともかく、アイデア90ってヤバいだろ?」
ソラ「えー、でもSANチェックに成功すればいいんだろ? これでも俺のSANは70もあるんだぜ! よゆーよゆー!」
カイリ「よりによって、何でソラのキャラが頭良い設定になるの? INTもEDUもカンスト近い数字出せたの?」
ヴェン「いやでも筋力と体力が悲惨な事になってるから…」
ソラ「しょ、しょうがないだろ! それに、戦わなきゃ大丈夫だって!」
アクア「と、とにかく次の紹介を…」
カイリ「次は私だよ! 21歳、暴力団――もとい、海外の美女マフィアよ!!」
全員『マフィア!?』
カイリ「ええ。拳銃は使えるしマーシャルアーツとキック、そして高い回避力。どんな奴が相手だろうと私が全部倒してやるわ!!」
アクア「マ、マフィア…!!」(遠目)
リク「…ガチで戦闘技能にだけ極振りしてるぞ…!!」
ヴェン「しかもAPPカンストだし…カイリって凄いな…」
カイリ「ふふん、これでもセブンプリンセスですから!」
リク「そのプリンセスが、なんでマフィアなんて設定でキャラ作ったんだ…!!」(頭押え)
アクア「つ、次…!!」
ヴェン「次は俺だよ! 20歳の狂信者! 特技は隠す、隠れる、忍び歩き、組付き、薬学だよ! 基本人の妨害があったら後ろから殴ったり薬を嗅がせて気絶させれるし、鍵がかかった物なら開けれるよ!」
アクア「ヴェンーーーーー!!?」
ソラ「ヴェンは対人用(犯罪仕様)に取ったんだなー」
カイリ「これならある程度の戦闘も出来そうだよねー」
リク「……お前ら、アクアの顔が引きつっているから会話はそこまでで止めておけ」
アクア「…………リクは、その…」(滝汗)
リク「俺か? 38歳の医者だ。回復と精神分析、あと医学に関する技能を取った。回復とそっち方面の探索なら任せてくれ」
アクア「リクが回復役をしてくれるの、まともでありがたいわ――って、SAN値が30ってどういうことなの!?」
リク「仕方ないじゃないか!! POWを振り直ししても低い数値しか出なかったんだ!!」
カイリ「何て言うか、悲惨だね…」
ヴェン「よく見たらソラと違って知識と知能平均以下だし、STRとCONが逆に高いんだけど…何でそんなステータスで医者になれたの?」
リク「だったらお前らのどちらかが回復役をしろ!! 何でお前らの足りない部分を俺が全面的に補わないといけないんだー!!」
―――――――――――――――――――
ルキル「へっくし!!」
オパール「ルキル、風邪ー?」
ルキル「さあな…何か噂された気分だ」
クウ「さて。お互いキャラ紹介をした訳だが…俺ら本当に社会力ないよなぁ」
スピカ「ええ、ルキルが社会力あって助かったわ」
オパール「財産ポイントもたんまり持ってるしねー。本番での情報収集頑張ってね!」
ルキル「お前ら俺に足りない役割を押しつけるな! 少しは多めにコネ持つなりで対処しろー!!」
アクア(…どうしましょう、ヴェンに誘われるままにKPを務める事になったけどこのゲーム初めてなのよね…。まあ、ルルブもシナリオはそれなりに読み込んだし、KPの裁量で優しくも難しくも出来るから臨機応変にやっていくしかないわね…)
ヴェン「…よーし、俺もPC出来たー! アクアー、キャラ作成終わったよー!」
アクア「えっ、ああ。そう。それじゃ、キャラの紹介してくれないかしら?」
ソラ「まずは俺から! 俺は20歳の私立探偵! 知能は物凄く高いし教養も高いんだぜ! 戦闘技能はないけど、探索と交渉なら俺に任せろ!」
リク「オイ…知識99はともかく、アイデア90ってヤバいだろ?」
ソラ「えー、でもSANチェックに成功すればいいんだろ? これでも俺のSANは70もあるんだぜ! よゆーよゆー!」
カイリ「よりによって、何でソラのキャラが頭良い設定になるの? INTもEDUもカンスト近い数字出せたの?」
ヴェン「いやでも筋力と体力が悲惨な事になってるから…」
ソラ「しょ、しょうがないだろ! それに、戦わなきゃ大丈夫だって!」
アクア「と、とにかく次の紹介を…」
カイリ「次は私だよ! 21歳、暴力団――もとい、海外の美女マフィアよ!!」
全員『マフィア!?』
カイリ「ええ。拳銃は使えるしマーシャルアーツとキック、そして高い回避力。どんな奴が相手だろうと私が全部倒してやるわ!!」
アクア「マ、マフィア…!!」(遠目)
リク「…ガチで戦闘技能にだけ極振りしてるぞ…!!」
ヴェン「しかもAPPカンストだし…カイリって凄いな…」
カイリ「ふふん、これでもセブンプリンセスですから!」
リク「そのプリンセスが、なんでマフィアなんて設定でキャラ作ったんだ…!!」(頭押え)
アクア「つ、次…!!」
ヴェン「次は俺だよ! 20歳の狂信者! 特技は隠す、隠れる、忍び歩き、組付き、薬学だよ! 基本人の妨害があったら後ろから殴ったり薬を嗅がせて気絶させれるし、鍵がかかった物なら開けれるよ!」
アクア「ヴェンーーーーー!!?」
ソラ「ヴェンは対人用(犯罪仕様)に取ったんだなー」
カイリ「これならある程度の戦闘も出来そうだよねー」
リク「……お前ら、アクアの顔が引きつっているから会話はそこまでで止めておけ」
アクア「…………リクは、その…」(滝汗)
リク「俺か? 38歳の医者だ。回復と精神分析、あと医学に関する技能を取った。回復とそっち方面の探索なら任せてくれ」
アクア「リクが回復役をしてくれるの、まともでありがたいわ――って、SAN値が30ってどういうことなの!?」
リク「仕方ないじゃないか!! POWを振り直ししても低い数値しか出なかったんだ!!」
カイリ「何て言うか、悲惨だね…」
ヴェン「よく見たらソラと違って知識と知能平均以下だし、STRとCONが逆に高いんだけど…何でそんなステータスで医者になれたの?」
リク「だったらお前らのどちらかが回復役をしろ!! 何でお前らの足りない部分を俺が全面的に補わないといけないんだー!!」
―――――――――――――――――――
ルキル「へっくし!!」
オパール「ルキル、風邪ー?」
ルキル「さあな…何か噂された気分だ」
クウ「さて。お互いキャラ紹介をした訳だが…俺ら本当に社会力ないよなぁ」
スピカ「ええ、ルキルが社会力あって助かったわ」
オパール「財産ポイントもたんまり持ってるしねー。本番での情報収集頑張ってね!」
ルキル「お前ら俺に足りない役割を押しつけるな! 少しは多めにコネ持つなりで対処しろー!!」