クライマックスフェイズ4
オパール「ちょっとぉ!! どんだけ敵が攻撃してくるのよ!」
GM「ご安心を。《加速する刻》使用時のルピナスは攻撃を行いません。
マイナーは放棄、メジャーで《堕ちる絶望3》を発動です! 難易度9の〈意志〉判定をして貰い、失敗すれば衝動判定させます。対象は…響さんにしましょう!」
オパール「あたしぃ!?」
GM「更にここでEロイス『おぞましき認識』の効果を発動します。今回は『堕ちる絶望』の難易度を1D上げると言うのです。ではコロっと」
《難易度上昇》
1D→6
オパール「な、難易度15なんて蒼空でない限り無理よ…!」
スピカ「諦めるな、響! お前ならやれる!」
オパール「わ、分かった! ダイスボーナスもついてるし、ワンチャンは見込める筈!」
《意思判定》
4D+2→10 失敗
オパール「デスヨネー」
GM「では、衝動判定に参りましょう」
《衝動判定》
4D+2→14 成功
2D→14 125%→139%
オパール「あーん! 一気に上がったー!!」
スピカ「〈暴走〉しなかっただけでも恩の情だろう。これぐらいで泣き言を言うな」
ルキル「150%超えている人の台詞は説得力あるな…」
ルピナス『お前は…お前のような偽善者だけは許さない!! 奴らと同じく、身の力で滅びろぉ!!!』
響『きゃあ…!?』
ルピナスの力により、響のレネゲイドが掻き乱されて衝動が湧き上がる。
コロセ。目の前の敵を、仲間を、下にいる大勢の命を。だが、突き動かされる寸前の所で、響は崩れる足に力を込めて踏ん張った。
響『こ、これぐらい…へいき、へっちゃらなんだから…!!』
ルピナス『ふぅん、耐えるのか…』
ルキル「ようやく俺の番だ…マイナーで、まずは『戦闘用きぐるみ』を装備。メジャーで《コンセントレイト3:バロール》《コントロールソート2》《巨人の斧4》で運切に攻撃だ。ダイス8個、攻撃力25、達成値4、浸蝕率112%!」
GM「こちらは既に妨害エフェクトを使ったので、そのまま判定をどうぞ」
《命中判定》
8D+4(C値7)→10
クウ「おいちょっと待てぇぇぇ!!?」
スピカ「…ルキル、今出たダイスの目、順に読んで頂戴」
ルキル「…順に、1, 5, 4, 2, 6, 1, 3, 4…」(*ガチでクリティカル一回も出ませんでした)
オパール「ねえもう《鍵》使わない方がいいんじゃない? 絶対呪われてるわよそれ…」
GM「もしかして、女装の判定で本当にルキルさんのダイス運全部使ったんじゃないんですか?」
クウ「あっ、それありえそうだわ…」
SM「《インペリアルガード》はもう回数分使ったから打ち止めだが…これは、アタイに避けてくれと言っているのかい?」
ルキル「…出来れば、避けないでくれるとありがたいかなっては…」(冷汗)
SM「だが断る!……よっしゃ、11! 避けたどー!!」(ガッツポーズ)
ルキル「何でじゃああああああぁ!!?」
リカが手を光らせ、天使と悪魔の翼で模られた鍵の剣を取り出す。
それを運切に向かって振るうが、あまりに大ぶりな為思いっきり避けられた。
運切『おやぁ、あんたの力はそんなものだったかい?』
リカ『くそっ、何で…!』
オパール「もうあたしが倒さなきゃ、このターンは後がない…! あたしの番! マイナーは《バトルビート3》で装甲から音楽を奏でるわ!
メジャーで《コンセントレイト3:ハヌマーン》《音速攻撃2》《電光石火2》《神獣撃4》! ダイスは22個、攻撃力9+6D、達成値3、C値7、浸蝕率150%!」
《命中判定》
22D+3(C値7)→46
SM「こいつは無理だね…ガードも無理だからリアクション放棄だよ」
《ダメージ判定》
11D+9→79
己の想いを歌に出しながら、拳と蹴りのラッシュを運切にぶつける。
運切も負けじとハルバートサイズで響の攻撃を受け流していた、が。
響『限界、なんて いらない、知らない…ぜったーい、繋ぎ放さなぁぁいぃ!!!』
運切『ああぁ!!?』
その歌の通り、防御の隙をついて限界を超えた拳を運切にぶつける。彼女の放った強力なパンチに、運切も倒れる様にふっ飛ばされた。
SM「総計ダメージ181…HPは132だから、ここでアタイは戦闘不能だ。あんた達の『砕け散る絆』の効果は解除されるよ」
オパール「やった! あ、《電光石火》でHPは…う、9減少…HP12になっちゃった」
SM「そして、ここでアタイはEロイス『悪意の爆発』を発動! そのまま死亡するのと引き換えに、シーン全員に3Dのダメージを受けて貰うよ!」
オパール「シーン全員って、敵も?」
GM「はい。あ、僕は《グラビティガード3》でガードさせて貰います」
スピカ「ガードは可能なのか。全員ガードだ!」
3人「「「おう/うん!」」」
運切『こうなったら…あんた達も道連れだぁ!!!』
最後の力を振り絞って運切は立ち上がると、バッと手を上に掲げる。
すると、ステージ一面に桜の花吹雪が吹き荒び、敵味方関係なく花弁が容赦なく襲い掛かる。
彼女の最後の――命を削ってまで行った攻撃をしながら、運切は笑いながら事切れた。
《ダメージ判定》
響3D→20 HP12→0
蒼空3D→12 HP14→12
星華3D→16 HP12→0
リカ3D→18 HP11→8
ヒスイ3D→19 ガード値3D→16
ルピナス3D→5
端末3D→17
GM「ルピナスはEロイス『拒絶の結界』により30点以下のダメージは受けません。端末も《ハンデンシティ5》の効果で、〈運転:〉〈白兵〉〈射撃〉以外の25点以下のダメージを受けません」
ルキル「物理以外の攻撃が端末には効かないのか! …あれ? この中で〈RC〉使うのって…」(チラッ)
クウ「全員俺を見るな!! ルピナスのEロイスは30点以上…正確には39点以上ダメージを与えれば解除できるんだ、俺はそっちかヒスイを狙えばいいって事だろ!!」
GM「さて、この攻撃で二人は戦闘不能になりましたが」
オパール&スピカ「「(水奈璃々/両親)のタイタスを昇華で復活する!」」
SM「いい感じにロイスが減っていくね。順調順調♪」
GM「さて。最後にルピナスの番と行きましょう。
マイナーで《氷炎の剣4》《地獄の氷炎2》《氷の加護4》《オリジン:ヒューマン3》を発動し、氷の剣を作り上げます。
メジャーは《コンセントレイト:サラマンダー3》《フレイムタン5》《アドレナリン2》《罪人の枷3》、そしてアージエフェクト《拒絶の業火4》を組み合わせます。ダイス12、攻撃力32、達成値6、C値7の遠距離型の白兵攻撃。攻撃が当たれば、ラウンド間達成値−6と5m後方に移動して貰います!」
スピカ「移動距離を伸ばし、時間を稼ぐ計算か! 遠距離攻撃の俺と蒼空はまだいいが、響やリカに当たれば全力移動でもエンゲージに入れなくなり攻撃出来なくなる!」
オパール「う、うそぉ!? またあたし狙いぃ!?」
GM「そうですねぇ…こちらとしては響さんでもいいんですが、どうしましょうか〜? リカさんは限界まで狙わない方針なんですが〜♪」
クウ「だったら俺に攻撃しろ。俺はまだロイスを一つも切っていないし、エンの事で因縁はある。それなら俺を狙ってもいいんじゃないか?」
GM「ほお…では遠慮なく狙いましょうか」
《命中判定》
12D+6(C値7)→21
GM「うむむ…低いですねぇ。最後の《妖精の手2》を発動してと…二回クリティカルで達成値は47ですね」
クウ「…こんな所でも低いとなると、ルピナスの正体はあいつで間違いなさそうだな。ま、リアクション放棄。その攻撃受けるぜ」
GM「潔いですね。では遠慮なく」
《ダメージ算出》
5D+32→62
ルピナスが手を翳し、手の中に氷の剣を生み出す。
そうして軽く振るって剣先を下に落とすと、刀身に絶対零度の冷気を纏わせる。それはさながら、人間を拒絶すると言うその凍てついた心のように。
彼の作り出した剣を見ていた蒼空に気づいたのか、ルピナスは氷結の衝撃波を彼女に向けて飛ばした。その威力は凄まじく、体中を凍らせながらステージ端まで吹き飛ばした。
『うあっ!!』
『蒼空ァ!?』
『…いちいちさけぶな、星華…!』
倒れながらもどうにか声を出すが、身体に氷が纏って身動きが封じられる。
息も絶え絶えな状態の蒼空に、ルピナスは侮蔑の視線を送る。
『ふん、でしゃばるからだ泥棒』
『どろ、ぼう…!?』
『プランナーにより与えられた、マスターの称号。だが、それはお前のモノじゃなく傍にいる俺達の同胞がいるからそこだ。言わばお飾りに過ぎない』
『……かざり、だと…!』
『そうだ、飾りさ! 貴様の力量など、この下にいる有象無象の奴らと同等の下等な存在だ。同胞がいなければこの場に立つ事は愚か、暴動と化した観客を始末する事も出来ず打ちのめされるだけだっただろう!! マスターの名を奪った偽物が立ち向かっても、本物である俺に勝てる道理などない!!』
高らかに宣言するルピナス。この言葉に影響を受けてか、暴漢と化した観客がステージ端で倒れ込んでいる蒼空に群がるように集まり出す。自分達でも彼女の首を、マスターの称号を奪える事を確信して。
そして、ルピナスの演説を嫌でも聞いていた響とリカも顔に不安が滲む。ルピナスによって立場が落ちていく光景に、堪らずエンは蒼空を見る。
《蒼空…!》
『ふ、ふふふ…ハハハッ! アハハハハ!』
敵も、味方も、観客達も、映像を通して見る世界の人達も注目する中、蒼空は笑う。まるで何もかもが可笑しいと言わんばかりに。
『泥棒? お飾り? 偽物? 上等じゃねーか…』
尚も笑いながら、パキパキと張り付いた氷を剥がしながらゆっくりと蒼空は拳を握り込む。
『――だったら、しかと目に焼き付けなぁ!!!』
クウ「ここで《不死不滅2》発動! HP20で戦闘不能復活と同時に、4Dの浸蝕値を上げるぜ! おらぁ!」
スピカ「数値は…19! 浸食率157%か、ギリギリの範囲だな」
SM「まさか、これが狙いだったのかい!?」
GM「いえ、SM…蒼空さんの本当の目的は回復する事じゃないです…!」
クウ「もう遅いぜGM! ここでエンブレム『狂気の沙汰』発動! シーン中、達成値を+5とあらゆるダメージ−10させるぜ!」
SM「嘘だろぉ!! ついでにパワーアップしたぁぁぁ!!?」
彼女を中心に、周りに散布されているレネゲイドが悲鳴を上げる。それは共鳴を生み出していき、ルピナスですらも現象を起こした元凶でもある蒼空に少ないながらも恐れを抱く。
そんな中、身体の一部が凍ったままの状態で蒼空は背中に血で作った赤い翼を生やして立ち上がる。黒い髪は真っ白に染まってしまい、瞳も赤に変化している。
リカ『赤い翼…!』
響『な、なに…!? 身体がザワザワする…!!』
星華『へぇ、やるじゃないか』
愛衣〈凄い…! 画面越しでも伝わってきます、あの人から滲み出る狂気が…!〉
蒼空『レネゲイドが何かも知らない一般人が、俺を狙おうなんぞ百年早いんだよ…!! 死にたくなかったら引っ込め雑魚共ぉ!!! 俺はFHに認められたマスターであれど慈善団体じゃない、邪魔した瞬間血に塗れた肉塊にされても文句は言わせないッ!!!』
レネゲイドを揺さぶりながら自分を狙う暴漢達に一喝すると、汚い欲望を丸出しで見ていたのから一変し、悲鳴を上げながら蜘蛛を散らすようにステージから離れていく。
一気に場の空気が蒼空によって滅茶苦茶にされるが、星華だけは納得の表情を作っていた。
星華『人としての意識をギリギリに保ちつつも、レネゲイドの狂気に身を宿す…【堕天使(セデューサ)】。その二つ名は伊達ではないようだな』
蒼空『ああ…ようやくこれでマスターとしての本気を出せるぜ。散々俺達を罵倒した事、死ぬほど悔いらせてやるよクソガキィ!!! 行くぞ、エンっ!!!』
エン《もちろんですよ、蒼空っ!!》
GM「全員の行動が終了しましたので、クリンナッププロセスに入ります。蒼空の受けたバステはここで消えます。端末も稼働していますが、まだ起動には時間がかかります。と言う訳で、次のラウンドに進みますよ!」
GM「ご安心を。《加速する刻》使用時のルピナスは攻撃を行いません。
マイナーは放棄、メジャーで《堕ちる絶望3》を発動です! 難易度9の〈意志〉判定をして貰い、失敗すれば衝動判定させます。対象は…響さんにしましょう!」
オパール「あたしぃ!?」
GM「更にここでEロイス『おぞましき認識』の効果を発動します。今回は『堕ちる絶望』の難易度を1D上げると言うのです。ではコロっと」
《難易度上昇》
1D→6
オパール「な、難易度15なんて蒼空でない限り無理よ…!」
スピカ「諦めるな、響! お前ならやれる!」
オパール「わ、分かった! ダイスボーナスもついてるし、ワンチャンは見込める筈!」
《意思判定》
4D+2→10 失敗
オパール「デスヨネー」
GM「では、衝動判定に参りましょう」
《衝動判定》
4D+2→14 成功
2D→14 125%→139%
オパール「あーん! 一気に上がったー!!」
スピカ「〈暴走〉しなかっただけでも恩の情だろう。これぐらいで泣き言を言うな」
ルキル「150%超えている人の台詞は説得力あるな…」
ルピナス『お前は…お前のような偽善者だけは許さない!! 奴らと同じく、身の力で滅びろぉ!!!』
響『きゃあ…!?』
ルピナスの力により、響のレネゲイドが掻き乱されて衝動が湧き上がる。
コロセ。目の前の敵を、仲間を、下にいる大勢の命を。だが、突き動かされる寸前の所で、響は崩れる足に力を込めて踏ん張った。
響『こ、これぐらい…へいき、へっちゃらなんだから…!!』
ルピナス『ふぅん、耐えるのか…』
ルキル「ようやく俺の番だ…マイナーで、まずは『戦闘用きぐるみ』を装備。メジャーで《コンセントレイト3:バロール》《コントロールソート2》《巨人の斧4》で運切に攻撃だ。ダイス8個、攻撃力25、達成値4、浸蝕率112%!」
GM「こちらは既に妨害エフェクトを使ったので、そのまま判定をどうぞ」
《命中判定》
8D+4(C値7)→10
クウ「おいちょっと待てぇぇぇ!!?」
スピカ「…ルキル、今出たダイスの目、順に読んで頂戴」
ルキル「…順に、1, 5, 4, 2, 6, 1, 3, 4…」(*ガチでクリティカル一回も出ませんでした)
オパール「ねえもう《鍵》使わない方がいいんじゃない? 絶対呪われてるわよそれ…」
GM「もしかして、女装の判定で本当にルキルさんのダイス運全部使ったんじゃないんですか?」
クウ「あっ、それありえそうだわ…」
SM「《インペリアルガード》はもう回数分使ったから打ち止めだが…これは、アタイに避けてくれと言っているのかい?」
ルキル「…出来れば、避けないでくれるとありがたいかなっては…」(冷汗)
SM「だが断る!……よっしゃ、11! 避けたどー!!」(ガッツポーズ)
ルキル「何でじゃああああああぁ!!?」
リカが手を光らせ、天使と悪魔の翼で模られた鍵の剣を取り出す。
それを運切に向かって振るうが、あまりに大ぶりな為思いっきり避けられた。
運切『おやぁ、あんたの力はそんなものだったかい?』
リカ『くそっ、何で…!』
オパール「もうあたしが倒さなきゃ、このターンは後がない…! あたしの番! マイナーは《バトルビート3》で装甲から音楽を奏でるわ!
メジャーで《コンセントレイト3:ハヌマーン》《音速攻撃2》《電光石火2》《神獣撃4》! ダイスは22個、攻撃力9+6D、達成値3、C値7、浸蝕率150%!」
《命中判定》
22D+3(C値7)→46
SM「こいつは無理だね…ガードも無理だからリアクション放棄だよ」
《ダメージ判定》
11D+9→79
己の想いを歌に出しながら、拳と蹴りのラッシュを運切にぶつける。
運切も負けじとハルバートサイズで響の攻撃を受け流していた、が。
響『限界、なんて いらない、知らない…ぜったーい、繋ぎ放さなぁぁいぃ!!!』
運切『ああぁ!!?』
その歌の通り、防御の隙をついて限界を超えた拳を運切にぶつける。彼女の放った強力なパンチに、運切も倒れる様にふっ飛ばされた。
SM「総計ダメージ181…HPは132だから、ここでアタイは戦闘不能だ。あんた達の『砕け散る絆』の効果は解除されるよ」
オパール「やった! あ、《電光石火》でHPは…う、9減少…HP12になっちゃった」
SM「そして、ここでアタイはEロイス『悪意の爆発』を発動! そのまま死亡するのと引き換えに、シーン全員に3Dのダメージを受けて貰うよ!」
オパール「シーン全員って、敵も?」
GM「はい。あ、僕は《グラビティガード3》でガードさせて貰います」
スピカ「ガードは可能なのか。全員ガードだ!」
3人「「「おう/うん!」」」
運切『こうなったら…あんた達も道連れだぁ!!!』
最後の力を振り絞って運切は立ち上がると、バッと手を上に掲げる。
すると、ステージ一面に桜の花吹雪が吹き荒び、敵味方関係なく花弁が容赦なく襲い掛かる。
彼女の最後の――命を削ってまで行った攻撃をしながら、運切は笑いながら事切れた。
《ダメージ判定》
響3D→20 HP12→0
蒼空3D→12 HP14→12
星華3D→16 HP12→0
リカ3D→18 HP11→8
ヒスイ3D→19 ガード値3D→16
ルピナス3D→5
端末3D→17
GM「ルピナスはEロイス『拒絶の結界』により30点以下のダメージは受けません。端末も《ハンデンシティ5》の効果で、〈運転:〉〈白兵〉〈射撃〉以外の25点以下のダメージを受けません」
ルキル「物理以外の攻撃が端末には効かないのか! …あれ? この中で〈RC〉使うのって…」(チラッ)
クウ「全員俺を見るな!! ルピナスのEロイスは30点以上…正確には39点以上ダメージを与えれば解除できるんだ、俺はそっちかヒスイを狙えばいいって事だろ!!」
GM「さて、この攻撃で二人は戦闘不能になりましたが」
オパール&スピカ「「(水奈璃々/両親)のタイタスを昇華で復活する!」」
SM「いい感じにロイスが減っていくね。順調順調♪」
GM「さて。最後にルピナスの番と行きましょう。
マイナーで《氷炎の剣4》《地獄の氷炎2》《氷の加護4》《オリジン:ヒューマン3》を発動し、氷の剣を作り上げます。
メジャーは《コンセントレイト:サラマンダー3》《フレイムタン5》《アドレナリン2》《罪人の枷3》、そしてアージエフェクト《拒絶の業火4》を組み合わせます。ダイス12、攻撃力32、達成値6、C値7の遠距離型の白兵攻撃。攻撃が当たれば、ラウンド間達成値−6と5m後方に移動して貰います!」
スピカ「移動距離を伸ばし、時間を稼ぐ計算か! 遠距離攻撃の俺と蒼空はまだいいが、響やリカに当たれば全力移動でもエンゲージに入れなくなり攻撃出来なくなる!」
オパール「う、うそぉ!? またあたし狙いぃ!?」
GM「そうですねぇ…こちらとしては響さんでもいいんですが、どうしましょうか〜? リカさんは限界まで狙わない方針なんですが〜♪」
クウ「だったら俺に攻撃しろ。俺はまだロイスを一つも切っていないし、エンの事で因縁はある。それなら俺を狙ってもいいんじゃないか?」
GM「ほお…では遠慮なく狙いましょうか」
《命中判定》
12D+6(C値7)→21
GM「うむむ…低いですねぇ。最後の《妖精の手2》を発動してと…二回クリティカルで達成値は47ですね」
クウ「…こんな所でも低いとなると、ルピナスの正体はあいつで間違いなさそうだな。ま、リアクション放棄。その攻撃受けるぜ」
GM「潔いですね。では遠慮なく」
《ダメージ算出》
5D+32→62
ルピナスが手を翳し、手の中に氷の剣を生み出す。
そうして軽く振るって剣先を下に落とすと、刀身に絶対零度の冷気を纏わせる。それはさながら、人間を拒絶すると言うその凍てついた心のように。
彼の作り出した剣を見ていた蒼空に気づいたのか、ルピナスは氷結の衝撃波を彼女に向けて飛ばした。その威力は凄まじく、体中を凍らせながらステージ端まで吹き飛ばした。
『うあっ!!』
『蒼空ァ!?』
『…いちいちさけぶな、星華…!』
倒れながらもどうにか声を出すが、身体に氷が纏って身動きが封じられる。
息も絶え絶えな状態の蒼空に、ルピナスは侮蔑の視線を送る。
『ふん、でしゃばるからだ泥棒』
『どろ、ぼう…!?』
『プランナーにより与えられた、マスターの称号。だが、それはお前のモノじゃなく傍にいる俺達の同胞がいるからそこだ。言わばお飾りに過ぎない』
『……かざり、だと…!』
『そうだ、飾りさ! 貴様の力量など、この下にいる有象無象の奴らと同等の下等な存在だ。同胞がいなければこの場に立つ事は愚か、暴動と化した観客を始末する事も出来ず打ちのめされるだけだっただろう!! マスターの名を奪った偽物が立ち向かっても、本物である俺に勝てる道理などない!!』
高らかに宣言するルピナス。この言葉に影響を受けてか、暴漢と化した観客がステージ端で倒れ込んでいる蒼空に群がるように集まり出す。自分達でも彼女の首を、マスターの称号を奪える事を確信して。
そして、ルピナスの演説を嫌でも聞いていた響とリカも顔に不安が滲む。ルピナスによって立場が落ちていく光景に、堪らずエンは蒼空を見る。
《蒼空…!》
『ふ、ふふふ…ハハハッ! アハハハハ!』
敵も、味方も、観客達も、映像を通して見る世界の人達も注目する中、蒼空は笑う。まるで何もかもが可笑しいと言わんばかりに。
『泥棒? お飾り? 偽物? 上等じゃねーか…』
尚も笑いながら、パキパキと張り付いた氷を剥がしながらゆっくりと蒼空は拳を握り込む。
『――だったら、しかと目に焼き付けなぁ!!!』
クウ「ここで《不死不滅2》発動! HP20で戦闘不能復活と同時に、4Dの浸蝕値を上げるぜ! おらぁ!」
スピカ「数値は…19! 浸食率157%か、ギリギリの範囲だな」
SM「まさか、これが狙いだったのかい!?」
GM「いえ、SM…蒼空さんの本当の目的は回復する事じゃないです…!」
クウ「もう遅いぜGM! ここでエンブレム『狂気の沙汰』発動! シーン中、達成値を+5とあらゆるダメージ−10させるぜ!」
SM「嘘だろぉ!! ついでにパワーアップしたぁぁぁ!!?」
彼女を中心に、周りに散布されているレネゲイドが悲鳴を上げる。それは共鳴を生み出していき、ルピナスですらも現象を起こした元凶でもある蒼空に少ないながらも恐れを抱く。
そんな中、身体の一部が凍ったままの状態で蒼空は背中に血で作った赤い翼を生やして立ち上がる。黒い髪は真っ白に染まってしまい、瞳も赤に変化している。
リカ『赤い翼…!』
響『な、なに…!? 身体がザワザワする…!!』
星華『へぇ、やるじゃないか』
愛衣〈凄い…! 画面越しでも伝わってきます、あの人から滲み出る狂気が…!〉
蒼空『レネゲイドが何かも知らない一般人が、俺を狙おうなんぞ百年早いんだよ…!! 死にたくなかったら引っ込め雑魚共ぉ!!! 俺はFHに認められたマスターであれど慈善団体じゃない、邪魔した瞬間血に塗れた肉塊にされても文句は言わせないッ!!!』
レネゲイドを揺さぶりながら自分を狙う暴漢達に一喝すると、汚い欲望を丸出しで見ていたのから一変し、悲鳴を上げながら蜘蛛を散らすようにステージから離れていく。
一気に場の空気が蒼空によって滅茶苦茶にされるが、星華だけは納得の表情を作っていた。
星華『人としての意識をギリギリに保ちつつも、レネゲイドの狂気に身を宿す…【堕天使(セデューサ)】。その二つ名は伊達ではないようだな』
蒼空『ああ…ようやくこれでマスターとしての本気を出せるぜ。散々俺達を罵倒した事、死ぬほど悔いらせてやるよクソガキィ!!! 行くぞ、エンっ!!!』
エン《もちろんですよ、蒼空っ!!》
GM「全員の行動が終了しましたので、クリンナッププロセスに入ります。蒼空の受けたバステはここで消えます。端末も稼働していますが、まだ起動には時間がかかります。と言う訳で、次のラウンドに進みますよ!」
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ちょっとしたオマケ
KHuxのソラ&リクツムツムメダル、まだ来ません…。他はある程度来ました…。
KHuxのソラ&リクツムツムメダル、まだ来ません…。他はある程度来ました…。