クライマックスフェイズ7&バックトラック
第三ラウンド
GM「では、セットアップに入りましょう」
SM「だが、そっちの宣言の前にこっちから先にやらせてもらうよ」
ルキル「え? 三人とも倒したし、もういないんじゃ」
GM「端末が《ガードモード2》《戦力増員5》を発動し、ガード値を20上げます。あなた達から20m離れた場所に1グループ100人のトループを5組縦に配置して出現させます!」
クウ「何だそれ!? どこから出てきた!?」
スピカ「まさか、暴動化した観客か!?」
GM「その通りです! しかも、1ターンごとに1グループずつ数を増やします。尚、今回は登場しただけなので、次のターンでステージに上がり込みます」
スピカ「このターンで倒せないと、敵が増えるという事か…!!」
『マスターが倒されたぞ!!』
『奴らを殺せ!!』
『ひゃははは!! 俺達も“ディアボロス”様に気に入られるチャンスだぁ!!』
ルピナス達が倒された光景を目撃し、彼らを倒そうと観客達が我先にと押し寄せる。
そんな奴らに、蒼空は侮蔑を込めて毒づく。
『くそ、これだからレネゲイドも知らない愚か者は嫌いなんだよ…!!』
『まだ時間はある。みんな、急いでこいつを壊すぞ』
セットアップ短縮
響→《死神の疾風》行動値+10&ダメージ3D追加 176%
響(15)
星華(13)
蒼空(12)
リカ(6)
GM「敵の行動はないので、そちらの好きにどうぞ」
スピカ「響、待機してくれ! 俺達が出来る限り削るから、全力の攻撃を頼む!」
オパール「分かった! あたしは待機するわ!」
スピカ「まずは俺からだ! マイナーでエンゲージに入り込む。
メジャーで《コンセントレイト4:ノイマン》《マルチウェポン4》《急所狙い4》《零距離射撃3》で端末を攻撃する! ダイス13個、攻撃力23、達成値1、C値7、浸蝕率176%、そして鍵の効果を発動し、ダイス6個追加だ!」
《意思判定》
8D→22 成功
スピカ「なぜこんな時に…まあいい、判定だ」
《命中判定》
19D+1→44
《ダメージ算出》
5D+23→50
星華『リカ、鍵を!』
リカ『ああ!』
手を伸ばすと、リカはすぐに鍵を投げる。
弧を描きながら落ちてくる鍵を片手で受け取る。すると、蒼空と同じように自身のレベゲイドが騒ぎ出す。
星華『うぐ…!』
響『星華さん!?』
星華(血の匂い…赤き雫――飲みたい…誰でもない、彼女の、血が…!)
これまで何度も襲い掛かってきた吸血衝動に、つい蒼空に手を伸ばしてしまう。
血を呑むつもりはないし、傷つけるつもりもない。なのに、今まで拒絶してきた彼女は何を思ったか自ら抱き着いてきた。
星華『そ、ら…!?』
蒼空『飲めよ、俺の血。俺はピュアブラムだ、血なんて幾らでも出せる』
そう言って、露わになっている首元を星華の口元に押し付ける。
蒼空『必要なら気が済むまで飲ませてやる…だからさっさとあれをぶっ壊せ、星華!!』
星華『――全く、俺を甘く見ないでくれないか?』
星華は空いた片手で蒼空の肩を掴んで密着した身体を放す。
それから彼女の手を優しく掴んで持ち上げると、指先に付いた血を舐めとった。
蒼空『うえっ…!』
星華『うん、甘い。これで十分だ』
顔を赤くした蒼空に笑顔で言い切ると、すぐに端末へと駆け出す。鍵によって湧き上がる力のままに、星華は至近距離で銃弾を浴びせた。
SM「現在端末の総ダメージ103だ。だが、まだ壊れない」
GM「ここで、蒼空さんはレネゲイドに乱れを感じたのが分かるでしょう。マイナーかメジャーを使って難易度10の〈知覚〉判定に成功すれば、《ハイデンシティ》の効果が無くなります」
クウ「最初のロボと同じか。なら、マイナーを使って挑戦だ」
《知覚判定》
8D+1→8 失敗
クウ「行けると思ったのに…くそ、出来る限りやってやる!
メジャーで《コンセントレイト4:ブラム=ストーカー》《紅の刃4》――《ブラッドバーン5》は使えないから外して、《レネゲイドスマイト3》だ。ダイス9、攻撃力11、達成値18、浸食率183%!」
《命中判定》
9D+18→52
《ダメージ算出》
6D+11→47
蒼空『この俺の血をあんな風に舐めるなんて…おこがましいにも程があるだろ…!』
響『え、えーと…蒼空?』
攻撃する為の血が足りない? あるじゃねーか…そこら辺に、沢山。
蒼空『エン! 最大出力だ、この会場にぶちまけた血ぃ全部吸い上げろぉ!』
エン《…やれやれ、本当に素直ではないですね》
あんな風に言いつつも蒼空の複雑な心情を感じているからこそ、エンは出来る限り協力する。
そうして床に飛び散った血を蒼空の元に集めると、端末は危険と判断したのか障壁を周りに巡らせる。
蒼空『いい度胸じゃねーか鉄くず野郎…その障壁、ぶち抜いてやらぁ!!!』
まるで竜巻のように、赤い羽根を撒き散らす。最初は耐えていたが、段々と障壁が薄くなり数枚だが羽根の攻撃が通った。
SM「それでもダメージ与えたあんた、何なんだい?」
オパール&ルキル「「羨ましいっ!!」」
クウ「いや、与えたと言ってもたった2ダメージだぞ?」
GM「これにより、総ダメージ105ですね」
ルキル「俺の番だ。マイナー放棄、メジャーで《コンセントレイト3:バロール》《コントロールソート2》《巨人の斧4》。ダイス9個、攻撃力25、達成値7、C値7、浸蝕率は158%!」
《命中判定》
9D+7(C値7)→62
ルキル「こんな時に!?」
クウ「今までのツケ、ここで返してきたぞ!?」
《ダメージ算出》
7D+25→73
星華『くっ…!』
蒼空『はぁ、はぁ…!』
リカ(流石の二人も、もう限界か…俺が繋げないと)
鍵を握り締めながら、緊張した顔で後ろに控える響に見る。端末にどれほどの耐久力があるか分からない以上、自分達の中で最大限の火力を出せる響の攻撃に賭けるしかない。
だからこそ、プレッシャーを感じている響にリカは笑いかける。
リカ『響、お前はお前のやりたいように戦えばいい。その為に俺達がいるんだからな』
響『でも…!』
リカ『お前は言ったな、俺の歌が好きだと。それは俺も一緒だ』
響『リカ…!』
思いがけない告白に響の顔が赤くなる。しかし、リカはそれを見ないまますぐに走り去る。
世界や人類の未来など関係ない。ただ彼女の想いを抱いて鍵を振るい、端末の一部を破壊した。
GM「ふむ。これにて総ダメージ158ですね」
ルキル「最後だ…頼むぞ、響」
オパール「もちろん! マイナーで《完全獣化3》《バトルビート4》!
メジャーは《コンセントレイト4:ハヌマーン》《音速攻撃3》《一閃3》《電光石火3》《神獣撃5》…ここに《リミットリリース3》を加えるわ!! ダイス27、攻撃力10+10D、達成値3、C値6、浸蝕率201%!! そして鍵の効果発動!」
《意思判定》
6D+2→14 成功
オパール「更にDロイス【賢者の石】も発動、C値を2減らす!」
スピカ「《援護の風6》《ウィンドブレス3》! 浸食率180%!」
ルキル「《勝利の女神5》! 浸食率162%!」
『リカ!』
『響!』
手を伸ばす響に、リカが鍵を投げ渡す。
そうして鍵を受け取ると、また殺戮衝動が心の中を満たす。
(殺す、殺す、みんな、皆殺しに…!)
そこまで考えた所で、響は頭を振り被って思考を外に追いやる。
『させない…! だって、あたしにはっ!』
衝動に屈する事無く、鍵の力を引き出し続ける。
もう、彼女は1人ではないのだから。
『響ぃー!!』
『大晴ー!!』
『やっちゃえ、響ー!!』
まだ絶望の歌声に完全に呑まれていない、自分を応援してくれるクラスメイトと友の声。
『頼む、響』
『ここまでやったんだ…あとは任せたぞ!』
全てを託してくれた仲間の想い。
(――こんな馬鹿げた計画止めて、ルピナスを嫌って程ボコボコにしてよ。本当は私が直々にやりたいんだけど、そうも出来ないからさ。任せたわよ!)
リカを助けてくれた、少女の願い。
『うん…みんなの想い、全部拳に込めるっ!!!』
《命中判定》
39D+12(C値4)→93…108
クウ「《オープンペイン3》! 浸食率187%!」
秘められた力を解放した事により、響の身体が光り輝く。
賢者の石の効果か心臓に痛みが走る。だが、それ以上に溢れる力を右の拳に注ぎ込み全てを込めた一撃を、端末を守る障壁へとぶつける。
響の全力の攻撃に必死で防壁を維持して耐える。絶望の歌声が奏でる攻防戦の中、負けじと彼女の歌声が響く。
《今天に問いかける願い もうひとふりの力をください》
『だったら――俺の力、受け取りな!!』
『俺の力もつけてやる!! 感謝しろ!!』
その歌に、星華も蒼空も残された力を全て彼女に与える。
風と血が彼女に活力を与えると、リカが手を伸ばす。
《求めてはいけない、と拒みながら伸ばすこの手は…》
『いっけぇ、響ぃぃぃーーーーー!!!』
《ダメージ算出》
25D+10→139
『――ガングニィィィル!!!』
リカが手を伸ばすと同時に、届かなかった何かに響の拳が届く。
瞬間、守っていた障壁が音を立てて崩れ去り、端末を真っ二つに圧し折るほど貫いた。
オパール「《電光石火》のHPは…7。残りHP10よ。浸食率は…10。合計211%」
GM「総ダメージ277…端末の耐久値は200です」
SM「これにて戦闘終了だ。みんな、お疲れ様」
GM「ここからはお待ちかねのバックトラックの時間です。皆さん、覚悟はよろしいですか? ロイスと浸食率を確認です」
響211% ロイス1
蒼空187% ロイス4
星華180% ロイス3
リカ162% ロイス3
オパール「あー…あたし、一つ空きがあったから今ここで取るわ。リカを助けてくれた謎の少女に取るわ。Pは遺志Nは憐憫。表はリカを助けて貰ったからPにするわね」
SM「ではEロイスの確認だ。ルピナスは『悪夢の鏡像』『変異する悪夢』『万物嫌悪』『おぞましき認識』『拒絶の結界』『立て砕きの毒』。運切は『砕け散る絆』『傲慢な理想』『悪意の爆発』『砕け散る蒼穹』。ヒスイは『囚人の鳥籠』『殺劇の輪廻』『屍の玉座』『虐殺機関』『超越活性』。端末は『傲慢な理想』×3『破滅の足跡』『予告された終焉』だ。合計20個のダイスが振れるよ」
スピカ「ルピナスはカバーリングした場合に効果を発動する。ヒスイは攻撃と同時に回復とルピナスが戦闘不能になったら反逆とばかりに襲いにかかるシステムだったのか…」
オパール「『超越活性』は《モーフィングロボ》に使ってたのね…トライじゃロボ作るの不可能だから」
クウ「ルピナスのロイス持っていた俺は危なかったな…にしても、20個とは大盤振る舞いだな」
SM「今回のシナリオは衝動判定が何度も襲い掛かるシステムになっているからね。万が一トリガーハンドアウトが開かない場合も考えて、余裕をもって設定させて貰ったよ」
オパール「あたしは期待値以上出さないととんでもない事になっちゃうけど…!!」(冷汗)
ルキル「20個も振れるんだ。余裕だろ?」
スピカ「リカ知ってるか? 8D振ったにも関わらず半分どころか30にも届かなかった奴がいるのを…」(遠目)
クウ「弱気になってちゃ、ダイス運も悪くなるだろ? ロイスだってあるんだから大丈夫だ。皆で帰るぞ」
オパール「う、うん…」
GM「では、全員ダイスを振ってください」
響20D→112 211%→99%
蒼空20D→112 187%→75%
星華20D→103 180%→77%
リカ20D→101 162%→61%
オパール「やったー、ギリギリで帰れたー! ありがと、蒼空!」
スピカ「流石は主人公補正のダイス運…エンドラインでも健在とは」
ルキル「お前、実は【特異点】持ちだろ?」
クウ「何て言うか、そろそろ否定が出来なくなった自分がいる…」
SM「それじゃ、最後にロイス分のダイスを振って貰うよ。2倍なら経験点が3点に固定されるが…そこら辺は好きにしてくれ」
GM「それと先に言っておきます。皆さん、おかえりなさい」
オパール「折角だし、もう経験点関係なく等倍で振っちゃお!」
クウ「ああ。どうせかなり貰えるしな」
響2D→15 99%→84%
蒼空4D→20 75%→55%
星華3D→14 77%→63%
リカ3D→18 61%→43%
GM「では、セットアップに入りましょう」
SM「だが、そっちの宣言の前にこっちから先にやらせてもらうよ」
ルキル「え? 三人とも倒したし、もういないんじゃ」
GM「端末が《ガードモード2》《戦力増員5》を発動し、ガード値を20上げます。あなた達から20m離れた場所に1グループ100人のトループを5組縦に配置して出現させます!」
クウ「何だそれ!? どこから出てきた!?」
スピカ「まさか、暴動化した観客か!?」
GM「その通りです! しかも、1ターンごとに1グループずつ数を増やします。尚、今回は登場しただけなので、次のターンでステージに上がり込みます」
スピカ「このターンで倒せないと、敵が増えるという事か…!!」
『マスターが倒されたぞ!!』
『奴らを殺せ!!』
『ひゃははは!! 俺達も“ディアボロス”様に気に入られるチャンスだぁ!!』
ルピナス達が倒された光景を目撃し、彼らを倒そうと観客達が我先にと押し寄せる。
そんな奴らに、蒼空は侮蔑を込めて毒づく。
『くそ、これだからレネゲイドも知らない愚か者は嫌いなんだよ…!!』
『まだ時間はある。みんな、急いでこいつを壊すぞ』
セットアップ短縮
響→《死神の疾風》行動値+10&ダメージ3D追加 176%
響(15)
星華(13)
蒼空(12)
リカ(6)
GM「敵の行動はないので、そちらの好きにどうぞ」
スピカ「響、待機してくれ! 俺達が出来る限り削るから、全力の攻撃を頼む!」
オパール「分かった! あたしは待機するわ!」
スピカ「まずは俺からだ! マイナーでエンゲージに入り込む。
メジャーで《コンセントレイト4:ノイマン》《マルチウェポン4》《急所狙い4》《零距離射撃3》で端末を攻撃する! ダイス13個、攻撃力23、達成値1、C値7、浸蝕率176%、そして鍵の効果を発動し、ダイス6個追加だ!」
《意思判定》
8D→22 成功
スピカ「なぜこんな時に…まあいい、判定だ」
《命中判定》
19D+1→44
《ダメージ算出》
5D+23→50
星華『リカ、鍵を!』
リカ『ああ!』
手を伸ばすと、リカはすぐに鍵を投げる。
弧を描きながら落ちてくる鍵を片手で受け取る。すると、蒼空と同じように自身のレベゲイドが騒ぎ出す。
星華『うぐ…!』
響『星華さん!?』
星華(血の匂い…赤き雫――飲みたい…誰でもない、彼女の、血が…!)
これまで何度も襲い掛かってきた吸血衝動に、つい蒼空に手を伸ばしてしまう。
血を呑むつもりはないし、傷つけるつもりもない。なのに、今まで拒絶してきた彼女は何を思ったか自ら抱き着いてきた。
星華『そ、ら…!?』
蒼空『飲めよ、俺の血。俺はピュアブラムだ、血なんて幾らでも出せる』
そう言って、露わになっている首元を星華の口元に押し付ける。
蒼空『必要なら気が済むまで飲ませてやる…だからさっさとあれをぶっ壊せ、星華!!』
星華『――全く、俺を甘く見ないでくれないか?』
星華は空いた片手で蒼空の肩を掴んで密着した身体を放す。
それから彼女の手を優しく掴んで持ち上げると、指先に付いた血を舐めとった。
蒼空『うえっ…!』
星華『うん、甘い。これで十分だ』
顔を赤くした蒼空に笑顔で言い切ると、すぐに端末へと駆け出す。鍵によって湧き上がる力のままに、星華は至近距離で銃弾を浴びせた。
SM「現在端末の総ダメージ103だ。だが、まだ壊れない」
GM「ここで、蒼空さんはレネゲイドに乱れを感じたのが分かるでしょう。マイナーかメジャーを使って難易度10の〈知覚〉判定に成功すれば、《ハイデンシティ》の効果が無くなります」
クウ「最初のロボと同じか。なら、マイナーを使って挑戦だ」
《知覚判定》
8D+1→8 失敗
クウ「行けると思ったのに…くそ、出来る限りやってやる!
メジャーで《コンセントレイト4:ブラム=ストーカー》《紅の刃4》――《ブラッドバーン5》は使えないから外して、《レネゲイドスマイト3》だ。ダイス9、攻撃力11、達成値18、浸食率183%!」
《命中判定》
9D+18→52
《ダメージ算出》
6D+11→47
蒼空『この俺の血をあんな風に舐めるなんて…おこがましいにも程があるだろ…!』
響『え、えーと…蒼空?』
攻撃する為の血が足りない? あるじゃねーか…そこら辺に、沢山。
蒼空『エン! 最大出力だ、この会場にぶちまけた血ぃ全部吸い上げろぉ!』
エン《…やれやれ、本当に素直ではないですね》
あんな風に言いつつも蒼空の複雑な心情を感じているからこそ、エンは出来る限り協力する。
そうして床に飛び散った血を蒼空の元に集めると、端末は危険と判断したのか障壁を周りに巡らせる。
蒼空『いい度胸じゃねーか鉄くず野郎…その障壁、ぶち抜いてやらぁ!!!』
まるで竜巻のように、赤い羽根を撒き散らす。最初は耐えていたが、段々と障壁が薄くなり数枚だが羽根の攻撃が通った。
SM「それでもダメージ与えたあんた、何なんだい?」
オパール&ルキル「「羨ましいっ!!」」
クウ「いや、与えたと言ってもたった2ダメージだぞ?」
GM「これにより、総ダメージ105ですね」
ルキル「俺の番だ。マイナー放棄、メジャーで《コンセントレイト3:バロール》《コントロールソート2》《巨人の斧4》。ダイス9個、攻撃力25、達成値7、C値7、浸蝕率は158%!」
《命中判定》
9D+7(C値7)→62
ルキル「こんな時に!?」
クウ「今までのツケ、ここで返してきたぞ!?」
《ダメージ算出》
7D+25→73
星華『くっ…!』
蒼空『はぁ、はぁ…!』
リカ(流石の二人も、もう限界か…俺が繋げないと)
鍵を握り締めながら、緊張した顔で後ろに控える響に見る。端末にどれほどの耐久力があるか分からない以上、自分達の中で最大限の火力を出せる響の攻撃に賭けるしかない。
だからこそ、プレッシャーを感じている響にリカは笑いかける。
リカ『響、お前はお前のやりたいように戦えばいい。その為に俺達がいるんだからな』
響『でも…!』
リカ『お前は言ったな、俺の歌が好きだと。それは俺も一緒だ』
響『リカ…!』
思いがけない告白に響の顔が赤くなる。しかし、リカはそれを見ないまますぐに走り去る。
世界や人類の未来など関係ない。ただ彼女の想いを抱いて鍵を振るい、端末の一部を破壊した。
GM「ふむ。これにて総ダメージ158ですね」
ルキル「最後だ…頼むぞ、響」
オパール「もちろん! マイナーで《完全獣化3》《バトルビート4》!
メジャーは《コンセントレイト4:ハヌマーン》《音速攻撃3》《一閃3》《電光石火3》《神獣撃5》…ここに《リミットリリース3》を加えるわ!! ダイス27、攻撃力10+10D、達成値3、C値6、浸蝕率201%!! そして鍵の効果発動!」
《意思判定》
6D+2→14 成功
オパール「更にDロイス【賢者の石】も発動、C値を2減らす!」
スピカ「《援護の風6》《ウィンドブレス3》! 浸食率180%!」
ルキル「《勝利の女神5》! 浸食率162%!」
『リカ!』
『響!』
手を伸ばす響に、リカが鍵を投げ渡す。
そうして鍵を受け取ると、また殺戮衝動が心の中を満たす。
(殺す、殺す、みんな、皆殺しに…!)
そこまで考えた所で、響は頭を振り被って思考を外に追いやる。
『させない…! だって、あたしにはっ!』
衝動に屈する事無く、鍵の力を引き出し続ける。
もう、彼女は1人ではないのだから。
『響ぃー!!』
『大晴ー!!』
『やっちゃえ、響ー!!』
まだ絶望の歌声に完全に呑まれていない、自分を応援してくれるクラスメイトと友の声。
『頼む、響』
『ここまでやったんだ…あとは任せたぞ!』
全てを託してくれた仲間の想い。
(――こんな馬鹿げた計画止めて、ルピナスを嫌って程ボコボコにしてよ。本当は私が直々にやりたいんだけど、そうも出来ないからさ。任せたわよ!)
リカを助けてくれた、少女の願い。
『うん…みんなの想い、全部拳に込めるっ!!!』
《命中判定》
39D+12(C値4)→93…108
クウ「《オープンペイン3》! 浸食率187%!」
秘められた力を解放した事により、響の身体が光り輝く。
賢者の石の効果か心臓に痛みが走る。だが、それ以上に溢れる力を右の拳に注ぎ込み全てを込めた一撃を、端末を守る障壁へとぶつける。
響の全力の攻撃に必死で防壁を維持して耐える。絶望の歌声が奏でる攻防戦の中、負けじと彼女の歌声が響く。
《今天に問いかける願い もうひとふりの力をください》
『だったら――俺の力、受け取りな!!』
『俺の力もつけてやる!! 感謝しろ!!』
その歌に、星華も蒼空も残された力を全て彼女に与える。
風と血が彼女に活力を与えると、リカが手を伸ばす。
《求めてはいけない、と拒みながら伸ばすこの手は…》
『いっけぇ、響ぃぃぃーーーーー!!!』
《ダメージ算出》
25D+10→139
『――ガングニィィィル!!!』
リカが手を伸ばすと同時に、届かなかった何かに響の拳が届く。
瞬間、守っていた障壁が音を立てて崩れ去り、端末を真っ二つに圧し折るほど貫いた。
オパール「《電光石火》のHPは…7。残りHP10よ。浸食率は…10。合計211%」
GM「総ダメージ277…端末の耐久値は200です」
SM「これにて戦闘終了だ。みんな、お疲れ様」
GM「ここからはお待ちかねのバックトラックの時間です。皆さん、覚悟はよろしいですか? ロイスと浸食率を確認です」
響211% ロイス1
蒼空187% ロイス4
星華180% ロイス3
リカ162% ロイス3
オパール「あー…あたし、一つ空きがあったから今ここで取るわ。リカを助けてくれた謎の少女に取るわ。Pは遺志Nは憐憫。表はリカを助けて貰ったからPにするわね」
SM「ではEロイスの確認だ。ルピナスは『悪夢の鏡像』『変異する悪夢』『万物嫌悪』『おぞましき認識』『拒絶の結界』『立て砕きの毒』。運切は『砕け散る絆』『傲慢な理想』『悪意の爆発』『砕け散る蒼穹』。ヒスイは『囚人の鳥籠』『殺劇の輪廻』『屍の玉座』『虐殺機関』『超越活性』。端末は『傲慢な理想』×3『破滅の足跡』『予告された終焉』だ。合計20個のダイスが振れるよ」
スピカ「ルピナスはカバーリングした場合に効果を発動する。ヒスイは攻撃と同時に回復とルピナスが戦闘不能になったら反逆とばかりに襲いにかかるシステムだったのか…」
オパール「『超越活性』は《モーフィングロボ》に使ってたのね…トライじゃロボ作るの不可能だから」
クウ「ルピナスのロイス持っていた俺は危なかったな…にしても、20個とは大盤振る舞いだな」
SM「今回のシナリオは衝動判定が何度も襲い掛かるシステムになっているからね。万が一トリガーハンドアウトが開かない場合も考えて、余裕をもって設定させて貰ったよ」
オパール「あたしは期待値以上出さないととんでもない事になっちゃうけど…!!」(冷汗)
ルキル「20個も振れるんだ。余裕だろ?」
スピカ「リカ知ってるか? 8D振ったにも関わらず半分どころか30にも届かなかった奴がいるのを…」(遠目)
クウ「弱気になってちゃ、ダイス運も悪くなるだろ? ロイスだってあるんだから大丈夫だ。皆で帰るぞ」
オパール「う、うん…」
GM「では、全員ダイスを振ってください」
響20D→112 211%→99%
蒼空20D→112 187%→75%
星華20D→103 180%→77%
リカ20D→101 162%→61%
オパール「やったー、ギリギリで帰れたー! ありがと、蒼空!」
スピカ「流石は主人公補正のダイス運…エンドラインでも健在とは」
ルキル「お前、実は【特異点】持ちだろ?」
クウ「何て言うか、そろそろ否定が出来なくなった自分がいる…」
SM「それじゃ、最後にロイス分のダイスを振って貰うよ。2倍なら経験点が3点に固定されるが…そこら辺は好きにしてくれ」
GM「それと先に言っておきます。皆さん、おかえりなさい」
オパール「折角だし、もう経験点関係なく等倍で振っちゃお!」
クウ「ああ。どうせかなり貰えるしな」
響2D→15 99%→84%
蒼空4D→20 75%→55%
星華3D→14 77%→63%
リカ3D→18 61%→43%