Another chapter8 Sora side‐14(あとがき追記しました)
その後、二人が来た道を戻るとこちらを探して大声で呼んでいたソラ達と合流する事が出来た。
最初は姿の変わったリクに戸惑ったものの、ソラやカイリはもちろん、ヴェンも事情を理解して受け入れてくれた。
そして今、リリィが教えてくれた近道を通って洞窟の入口付近へと戻っていた。
「でも、残念だなぁ。私もリリィとはお話したかったのに…」
「俺も。出口の場所教えて、もう帰っちゃうなんてさ…」
「そう、ね…」
その途中で、カイリとソラが不満を呟くとオパールがどうにか声を出して頷く。
ソラ達と合流する前に二人は軽く話し合い、リリィに関して三人には教えない事にした。助けた少女が実は敵の人格に乗っ取られていたと言う残酷な事を教えたくはなかった。
一種の現実逃避みたいに考えつつも入口付近の場所に戻ってくると、突然電子音が鳴り響いた。
「メール?」
真っ先にオパールが反応して立ち止まると、あの機械の端末を取り出す。
残りの四人も足を止めていると、端末を見ていたオパールが驚く様に目を見開いた。
「うそ…」
「どうしたんだ?」
ヴェンが聞くと、オパールが顔を上げて全員に叫んだ。
「バックアップデータ、一部だけど見つかったって!!」
この情報に、ソラ達も目を輝かせてオパールに近づいた。
「ホントか!?」
「それで内容は!?」
「待って、今開いてるから…――よし!」
リクに急かされつつ、端末を操作するオパール。
そうして液晶画面に出した情報を、ソラ達に見せつけた。
【人工キーブレードについて】
最初に出てきたタイトルの一文を見せつけると、オパールはボタンを押して本文のデータを出した。
『キーブレードには、光のキーブレード、闇のキーブレード、そして人の心のキーブレードがある。その中でも、異質のキーブレードがある事を知った。
大昔、まだ世界が一つだった頃は王のようなキーブレード使いは数多く存在した。そんな中、キーブレードを使えない者達は彼らに憧れて“ある武器”を作ったと言う。
あるキーブレードを元にして作った、キーブレードに似て異なる剣―――製作者は光のキーブレードを元にした剣は【シルビア】。闇のキーブレードを元にした剣を【アウルム】と名付けた。
二つはキーブレードのように『鍵穴』を開く、閉じる能力は持っていない。だが、二つの剣は心に関係し意思を持つようになり、自ら所有者を選ぶようになった。そして所有者に選ばれた者は、キーブレードよりも遥かに特殊な能力を授けられたと言う。詳しくは知らないが、一説では世界の理すらも超えた存在を呼び出せたそうだ。
しかし、二つの剣は時代と共に破壊されたと言う。一体、どんな代物だったのだろうか。もはや想像しか出来ないのが残念だ…』
そこで、文章は終わっていたようでボタンを操作しても何も変化が無い。
仕方なく端末の電源をオパールが切っている間、ソラ達はデータを内容について考えていた。
「シルビアにアウルム…――少なくとも、聞いた事ないな…」
「でも、大昔に破壊されたキーブレードについてのデータをどうして…?」
ヴェンが今までの知識をひっくり返して思い出していると、カイリが奪われたデータの内容について考える。
ソラも腕を組んで考え、リクも思考を巡らせているとある記憶が甦る。
リリスとクォーツに襲撃されていた際、アクア達といたウィドの持つ剣を狙っていた事に。
「まさか…でも…」
「リク?」
呟きが聞こえたのか、オパールがこちらを覗き込むように首を傾げる。
軽く頭を振って一度思考を追い払うと、全員を見回しながら言った。
「一度、『レイディアントガーデン』に戻るぞ。もしかしたら、テラやアクア達も何か情報を持ってるかもしれない」
「うん…そうだな、戻ろう!」
リクの言葉に賛成するようにソラが頷くと、他の三人も力強く頷いた。
世界は変わり、乾いた風が砂埃となって吹き抜けるとある荒野の世界。
切り取った崖の上をリリスが歩いていると、目の前にある人物の姿が見えた。
「――戻ったか」
長い茶髪に青い目、それに黒の眼鏡をかけたキーブレード使いの男―――セヴィル。
リリスは軽く一瞥すると、何処か疲れたように腰に手を当てた。
「ええ。それにしても、あの場所何時の間に闇に染まってたの…――ハートレスだけでなく仮面を付けた奴らも無差別に襲ってくるし、撒くのが大変だったわ」
「エンが言うには、カルマの作戦の一つだそうだ…とにかく、じっとしてくれ。今回復する」
「いらないわ、そんなの」
それだけ言うと、リリスはセヴィルの横を通り過ぎる。
しかし、セヴィルは振り向いて背を向けて歩くリリスに再び声をかけた。
「それにしても、今まで何処に行ってたんだ? 心配したぞ?」
「何処だっていいでしょ。あと、人間に心配なんてされる筋合いは無い」
「…何があったんだ?」
「しつこいっ!! どうしてそう突っ掛かる!?」
さっきからしつこく声をかけられ、リリスは振り返るなりセヴィルに怒鳴りつける。
そうして睨みつけるリリスに、セヴィルは不思議そうに首を傾げた。
「気付いてないのか、リリス?」
「何がっ!!?」
癇癪を起して叫ぶと、セヴィルは驚くべき一言を放った。
「お前…泣いているぞ?」
「エッ…?」
セヴィルに言われ、リリスは怒りを忘れてそおっと頬に手を伸ばす。
すると、目尻に触れた指先に確かに涙で濡れた感触が伝わった。
「なん、で…?」
自分が泣いていた事に気づくと、また瞳から涙が落ちてくる。
しかし、リリスは拭う事もせずに茫然として涙を零していると、セヴィルが不安そうに聞いてきた。
「――悲しい事でも、あったのか?」
この言葉に、リリスの中で再び怒りが湧きあがった。
「バカにしないで…!! そんなの、私にある訳無いわぁ!!!」
ここ一帯の荒野に響くぐらいの怒鳴り声を上げると、リリスはそのまま走り去ってしまう。
それを見えなくなるまで見送ると、セヴィルは一つ溜息を吐いた。
「…まるで乙女の目だったな。失恋した女の子の、な…」
小さく呟くと、遠い昔に見せた“彼女”の赤い瞳を思い出す。
あの時は少女だったが、今は身も心も大人の女性へと成長しているだろう。そこまで思いを馳せていると、ふとある疑問が過った。
何故リリスは、自分の事を“私”と呼ぶようになったのだろう。
セヴィルから逃げるように、息を切らしながらリリスは走る。
しかし、やがて体力の限界が来たのか、その場に座り込むように膝を付いた。
「…これは、私じゃない…器の傷みだ…!!」
頬に付いた生乾きの状態の涙の後を乱暴に拭う。
そして、自分のいる切り取った荒野から下にある光景を見下ろす。
辺り一帯、墓標のように縦横無尽に突き刺さっている鍵の残骸を。
「人は愚か…――世界を傷つけ、壊し、捨てていく…!!」
今までずっと、悠久の時と共にさまざまな世界を見てきた。
嘗て、光だけの世界に闇が生まれた所為で、一度は暗闇の中に沈められた。それでも子供達の小さな光のおかげで、分担された状態だが今もこうして光の中で生きていける。
それでも、闇は消えない。何も変わらないまま、世界と共に傷付けられていく。
「だから復讐するっ!!! 私がずっと……世界が受けてきた痛みを、奴らに下すっ!!! そう、あいつにも…――ッ…!!?」
そこまで声に出していると、突然胸に痛みが走る。
思わず胸を押さえつけるが、痛みは緩和せずにじんわりと中で広がっていく。
「――さ、ない…!!」
痛みと同時に湧き上がる怒りのまま、ギリッと歯軋りする。
そうして脳裏に浮かぶ銀髪の少年を思い浮かべ、心に憎悪を甦がえらせた。
「あいつだけは…許さない…!!! 私の、大事な世界を壊し…――こんな痛みまで…!!! 絶対に許さない……リクゥゥゥ!!!!!」
力の限り、天に向かって大声で叫ぶリリス。
だが、憎しみに気持ちとは裏腹に、彼女の心に何とも言えぬ苦しさが募っていく。
そしてまた、青い瞳から一粒の涙が流れ落ちて罅割れた地面を濡らしていった。
最初は姿の変わったリクに戸惑ったものの、ソラやカイリはもちろん、ヴェンも事情を理解して受け入れてくれた。
そして今、リリィが教えてくれた近道を通って洞窟の入口付近へと戻っていた。
「でも、残念だなぁ。私もリリィとはお話したかったのに…」
「俺も。出口の場所教えて、もう帰っちゃうなんてさ…」
「そう、ね…」
その途中で、カイリとソラが不満を呟くとオパールがどうにか声を出して頷く。
ソラ達と合流する前に二人は軽く話し合い、リリィに関して三人には教えない事にした。助けた少女が実は敵の人格に乗っ取られていたと言う残酷な事を教えたくはなかった。
一種の現実逃避みたいに考えつつも入口付近の場所に戻ってくると、突然電子音が鳴り響いた。
「メール?」
真っ先にオパールが反応して立ち止まると、あの機械の端末を取り出す。
残りの四人も足を止めていると、端末を見ていたオパールが驚く様に目を見開いた。
「うそ…」
「どうしたんだ?」
ヴェンが聞くと、オパールが顔を上げて全員に叫んだ。
「バックアップデータ、一部だけど見つかったって!!」
この情報に、ソラ達も目を輝かせてオパールに近づいた。
「ホントか!?」
「それで内容は!?」
「待って、今開いてるから…――よし!」
リクに急かされつつ、端末を操作するオパール。
そうして液晶画面に出した情報を、ソラ達に見せつけた。
【人工キーブレードについて】
最初に出てきたタイトルの一文を見せつけると、オパールはボタンを押して本文のデータを出した。
『キーブレードには、光のキーブレード、闇のキーブレード、そして人の心のキーブレードがある。その中でも、異質のキーブレードがある事を知った。
大昔、まだ世界が一つだった頃は王のようなキーブレード使いは数多く存在した。そんな中、キーブレードを使えない者達は彼らに憧れて“ある武器”を作ったと言う。
あるキーブレードを元にして作った、キーブレードに似て異なる剣―――製作者は光のキーブレードを元にした剣は【シルビア】。闇のキーブレードを元にした剣を【アウルム】と名付けた。
二つはキーブレードのように『鍵穴』を開く、閉じる能力は持っていない。だが、二つの剣は心に関係し意思を持つようになり、自ら所有者を選ぶようになった。そして所有者に選ばれた者は、キーブレードよりも遥かに特殊な能力を授けられたと言う。詳しくは知らないが、一説では世界の理すらも超えた存在を呼び出せたそうだ。
しかし、二つの剣は時代と共に破壊されたと言う。一体、どんな代物だったのだろうか。もはや想像しか出来ないのが残念だ…』
そこで、文章は終わっていたようでボタンを操作しても何も変化が無い。
仕方なく端末の電源をオパールが切っている間、ソラ達はデータを内容について考えていた。
「シルビアにアウルム…――少なくとも、聞いた事ないな…」
「でも、大昔に破壊されたキーブレードについてのデータをどうして…?」
ヴェンが今までの知識をひっくり返して思い出していると、カイリが奪われたデータの内容について考える。
ソラも腕を組んで考え、リクも思考を巡らせているとある記憶が甦る。
リリスとクォーツに襲撃されていた際、アクア達といたウィドの持つ剣を狙っていた事に。
「まさか…でも…」
「リク?」
呟きが聞こえたのか、オパールがこちらを覗き込むように首を傾げる。
軽く頭を振って一度思考を追い払うと、全員を見回しながら言った。
「一度、『レイディアントガーデン』に戻るぞ。もしかしたら、テラやアクア達も何か情報を持ってるかもしれない」
「うん…そうだな、戻ろう!」
リクの言葉に賛成するようにソラが頷くと、他の三人も力強く頷いた。
世界は変わり、乾いた風が砂埃となって吹き抜けるとある荒野の世界。
切り取った崖の上をリリスが歩いていると、目の前にある人物の姿が見えた。
「――戻ったか」
長い茶髪に青い目、それに黒の眼鏡をかけたキーブレード使いの男―――セヴィル。
リリスは軽く一瞥すると、何処か疲れたように腰に手を当てた。
「ええ。それにしても、あの場所何時の間に闇に染まってたの…――ハートレスだけでなく仮面を付けた奴らも無差別に襲ってくるし、撒くのが大変だったわ」
「エンが言うには、カルマの作戦の一つだそうだ…とにかく、じっとしてくれ。今回復する」
「いらないわ、そんなの」
それだけ言うと、リリスはセヴィルの横を通り過ぎる。
しかし、セヴィルは振り向いて背を向けて歩くリリスに再び声をかけた。
「それにしても、今まで何処に行ってたんだ? 心配したぞ?」
「何処だっていいでしょ。あと、人間に心配なんてされる筋合いは無い」
「…何があったんだ?」
「しつこいっ!! どうしてそう突っ掛かる!?」
さっきからしつこく声をかけられ、リリスは振り返るなりセヴィルに怒鳴りつける。
そうして睨みつけるリリスに、セヴィルは不思議そうに首を傾げた。
「気付いてないのか、リリス?」
「何がっ!!?」
癇癪を起して叫ぶと、セヴィルは驚くべき一言を放った。
「お前…泣いているぞ?」
「エッ…?」
セヴィルに言われ、リリスは怒りを忘れてそおっと頬に手を伸ばす。
すると、目尻に触れた指先に確かに涙で濡れた感触が伝わった。
「なん、で…?」
自分が泣いていた事に気づくと、また瞳から涙が落ちてくる。
しかし、リリスは拭う事もせずに茫然として涙を零していると、セヴィルが不安そうに聞いてきた。
「――悲しい事でも、あったのか?」
この言葉に、リリスの中で再び怒りが湧きあがった。
「バカにしないで…!! そんなの、私にある訳無いわぁ!!!」
ここ一帯の荒野に響くぐらいの怒鳴り声を上げると、リリスはそのまま走り去ってしまう。
それを見えなくなるまで見送ると、セヴィルは一つ溜息を吐いた。
「…まるで乙女の目だったな。失恋した女の子の、な…」
小さく呟くと、遠い昔に見せた“彼女”の赤い瞳を思い出す。
あの時は少女だったが、今は身も心も大人の女性へと成長しているだろう。そこまで思いを馳せていると、ふとある疑問が過った。
何故リリスは、自分の事を“私”と呼ぶようになったのだろう。
セヴィルから逃げるように、息を切らしながらリリスは走る。
しかし、やがて体力の限界が来たのか、その場に座り込むように膝を付いた。
「…これは、私じゃない…器の傷みだ…!!」
頬に付いた生乾きの状態の涙の後を乱暴に拭う。
そして、自分のいる切り取った荒野から下にある光景を見下ろす。
辺り一帯、墓標のように縦横無尽に突き刺さっている鍵の残骸を。
「人は愚か…――世界を傷つけ、壊し、捨てていく…!!」
今までずっと、悠久の時と共にさまざまな世界を見てきた。
嘗て、光だけの世界に闇が生まれた所為で、一度は暗闇の中に沈められた。それでも子供達の小さな光のおかげで、分担された状態だが今もこうして光の中で生きていける。
それでも、闇は消えない。何も変わらないまま、世界と共に傷付けられていく。
「だから復讐するっ!!! 私がずっと……世界が受けてきた痛みを、奴らに下すっ!!! そう、あいつにも…――ッ…!!?」
そこまで声に出していると、突然胸に痛みが走る。
思わず胸を押さえつけるが、痛みは緩和せずにじんわりと中で広がっていく。
「――さ、ない…!!」
痛みと同時に湧き上がる怒りのまま、ギリッと歯軋りする。
そうして脳裏に浮かぶ銀髪の少年を思い浮かべ、心に憎悪を甦がえらせた。
「あいつだけは…許さない…!!! 私の、大事な世界を壊し…――こんな痛みまで…!!! 絶対に許さない……リクゥゥゥ!!!!!」
力の限り、天に向かって大声で叫ぶリリス。
だが、憎しみに気持ちとは裏腹に、彼女の心に何とも言えぬ苦しさが募っていく。
そしてまた、青い瞳から一粒の涙が流れ落ちて罅割れた地面を濡らしていった。
■作者メッセージ
NANA「皆様、今回の話も読んで頂きありがとうございます。いろいろ言いたい事はありますが、まずは軽く注意事項を。
今回の話は、『コーデット』や『3D』において復活フラグが立った事でリクナミやリクシオと言ったカップリングを好む方には不評を呼び込むであろう話にしましたが、これらは全て意味を持たせています。詳しくはこのあとがきや今後の話で説明していくので、そこまで読んでくれると私としてはありがたいです。そして、《オリキャラとのカップリングなんて何を考えているんだ!?》と見限らずに夢旅人様の作品と一緒に最後まで読んでくれると本当に嬉しいです。
さて、長い説明と謝罪はここまでとして……ここからは【あのシリアスは何処にいったぁぁぁ!!?】と叫びたくなるようなあとがきに…っ!!?」(後ろを振り返る)
オパール「よーく分かってるわねぇぇぇ…!!!」(目を光らせ拳をボキボキ鳴らしてる)
リク「おいボケ作者ぁ…何なんだこの終わり方はぁぁぁ…!!?」(闇よりも禍々しいオーラ)
NANA「イヤ、何なんだと言われてもぉ…見たまんまとしか言いようがないんですけど…っ!!?」(滝汗&ガタガタ震えている)
オパール「あたしの気持ち知って置いて、新しいヒロイン登場させて一気にリクと相思相愛ってどう言う了見ええっ!!!??」
リク「しかも実は敵の人格宿してて、俺もまたゼアノートの姿に逆戻りっ!!! てめえ俺に何か恨みでも持ってるのかぁぁぁ!!!??」
NANA「だって!! 前々からリリスに関してのテーマは【悲恋】って決めていたんだもんっ!! そもそも、『358/2Days』のラスト近くのロクサスとシオンだって見方を変えれば【悲恋】じゃん!! ついでにFFシリーズを見てみろ!! FF7ではエアリスは殺されるし、FF8に至ってはスコールが助けなかったらリノアは処刑されていた!! あとFF10はティーダはユウナの逃れられない死で悲恋の部分はあるし、FF13のセラだって恋人のスノウの前で使命を果たしてクリスタルになった場面が――!!!」
リク&オパール「「それとこれとは別じゃああああああああああっ!!!!!」」
NANA「ダブルで般若が降臨したぁああああああぁぁ!!!??」
*これ以上はお見せ出来ないほど二人の暴れっぷりが凄まじいので、キャラ紹介と新技紹介を見てお待ちください…!! こんなのいつものリクじゃない…っ!!! Byソラ
キャラ紹介
リリィ(オリキャラ)
とある世界の海に面した村に住んでいる、腰まであるストレートの青髪に青い目をした少女。
性格は穏やかで心優しく、行動力もあるが戦う力は備わっていない。海のお守りとして、アクアマリンのブローチをいつも持っている。
一年前、『ディスティニーアイランド』が崩壊した際に、消えかけたリリスに目を付けられて心に宿してしまう。それと同時期に、不思議な夢を見るようになった。
ソラ達が再び旅立つ少し前にエンによってリリスの人格が表に出してしまうが、『オリンポスコロシアム』で戦った際の攻撃でリリィの意識が戻り元の世界へと戻った。
しかし、乗っ取られる前の記憶が無くなった状態で、ソラ達と出会ってしまいリクと恋仲になった直後、再びリリスに意識を乗っ取られてしまう。
NANA「補足ですが、彼女はカイリとFF13のセラを組み合わせて2で割ったキャラとして作りました。尚、髪がピンクでないのはまんまだと良くないので、海をイメージして青にしようと決めました」
オパール「ふーん…どうしてリリィをそんな風に作ったの?」
NANA「いやー、好みの外見も少しは組み合わせた方が惹かれやすいと――アッ…!?」
オパール「どっちにしろ、あたしがフラれるのは前提だった訳ねぇ…!!?」(大量の手榴弾を抱える)
NANA「とんずらーーーーっ!!!」(逃走)
リリス(オリキャラ)
肩より少し長い金髪に、濃い青の瞳をした女性。その正体は全ての世界の海の意識であり化身。その為、武器は水の力で具現化した青い槍で水の魔法を多用する。
光の時代から生きている存在でもあり、今までずっと海を通して世界を見守ってきた。しかし、闇を生み出してからの人の身勝手さに少しずつ嫌気がさしていき、今では大部分の世界に生きる人に絶望している。
そんな時に『ディスティニーアイランド』で傷ついた心を癒していたが、一年前に世界を闇に落とされ、意識が無くなる前にどうにかリリィの世界に辿り着きそのまま彼女の心に憑りついた。
その事件をキッカケに、自分を傷付けて世界を壊した原因を作ったリクを心底憎んでいる。
だが、彼に対する憎悪と同時に原因の分からない痛みも心にあり…。
リリス「ちょっと、最後の説明は一体何?」
NANA「そりゃあ、ネタバレ防止兼今後のお楽しみですよ〜♪」
リリス「それともう一つ、前回のあとがきの最後で私の性格が変わったのって…」
NANA「お察しの通り、リリィ登場の伏線でした。分かった方は…多分いないな」
リリィ「その時の私、登場なんてしてないもんね。ところで、私の名前と彼女の名前がほぼ一緒だけど最初から考えてたの?」
NANA「や、その…【リリス】と言う名前は、旧約聖書ではアダムの妻の名前で後に楽園を出て夜魔となってしまうと言う話から、全ての始まりと堕落の意味でピッタリではないかと思いまして。【リリィ】は、その…――とあるアーティストの曲名兼ガイム時代の作品で出した女リクの偽名から…」
リク「キサマヲ、コロス」(『アルテマウェポン』装備)
NANA「ヒィイイイイイィ!!! 弁解ぐらいさせてぇぇぇ!!!」(再び逃走)
ソラ新技
『ソニックレイヴ』:キーブレードを水平に構えて、突進攻撃を幾度も繰り出す。
『サンダガ』:言わずと知れた、広い範囲で雷を落とす上級の魔法。
『リフレガ』:広い範囲で魔法の障壁を張り巡らせ、攻撃を防御するだけでなく反射する上級の魔法。アクアと違い、攻撃を反射するだけでなく障壁を破片として周りに攻撃する。
ヴェン新技
『ストライグレイド』:敵に向かってキーブレードを投げつけて攻撃する。
『トルネド』:敵を上空へと巻き上げる巨大な竜巻で攻撃する魔法。
ソラ&ヴェン連携技
『ホーリーウィング』
二人同時にキーブレードを地面に付き刺し、光の柱を辺り一帯に立ち上らせて打ち上げる。
その後に追撃として、二人から激しい光を発生させてフィールド全体を攻撃する。
ソラ「俺達、またこれだけ…」
ヴェン「出番もリク達に取られてばっかりだし…」
NANA「今回はどうしても仕方ないし、あんた達にも悪かったって思ってるから、こうして連携技作ったんでしょうが。ちょっとはありがたいと思いなさい」
カイリ「思えないわよ!! リクに『3D』の技使わせておいて、どうしてソラには使わせないのよ!! いくらソラが『3D』のラストで敵に――!!」
ソラ「わーーーーっ!!? カイリ、ストップストッープっ!!!」
ヴェン「そこはまだネタバレーーーっ!!!」
リク新技
『ダークブレイク』:敵に向かって上空から急降下して突きを放って攻撃する。『COM』だけでなく『3D』でも出た技。
『キュアポーション』:癒しの力を込めた球体を作り、体力を回復する『KH2』で使う魔法。
『スパークレイド』:キーブレードを敵に投げ、敵に当てると複数の光に分裂して様々な方向に飛んでいく。『3D』にて新しく登場した技。
『ソウルリリース』:体力を消費して強力な一撃を与える。『3D』で新たに登場したが、実はテラも使える技。
カイリ「もう!! 『3D』で出たからって、どうしてこんなの水中で使ったのよ!!」
リリィ「本当、怒りが収まらないよ」
リク「まったくだ。あの作者に八つ当たりしようにも、何処かに逃げたし…!!」(辺りを見回す)
オパール「あのねぇ…あたし達が怒ってるのは、あんたに対してだけど?」
リク「へ?」
カイリ「『へ?』じゃないでしょ!!! 私達の事ばっかり考えてるけど、少しは自分の事考えないの!!?」
リリィ「水の中で使ったら、普通は助からないって分かるでしょ!!?」
オパール「おかげで、こっちはどれだけ心臓止まりそうになったか!!!」
リク「あ、あの…俺は、台本通りにやったんだが…!?」
カイリ「そもそも『358/2Days』や『KH2』も、全部一人で何とかしようとしてたでしょ!!?」
リク「そ、それは仕方なくだな…!?」
リリィ「『コーデット』のデータ・リクもそうだったし、少しはこっちの気持ちも考えて行動を起こしてよ!!!」
リク「そんな事言われても…!!」
オパール「言い訳は一切聞かない…今日はたっぷりとあんたに説教させてやるわぁ!!!」
リク「か…勘弁してくれ…!!」(ゲンナリ)
『ファイアウィンド』:前進しながらキーブレードに炎を纏わせて回転させて攻撃する。同じく『3D』で新しく登場した技。
『サークルレイド』:キーブレードを投げ、自分の周りを回転するように攻撃する。これも(以下同文)
『スパークダイヴ』:敵に向かって飛び上がり、キーブレードを地面に刺して電気の衝撃波を発生させて攻撃する。後は以下同文。
『メイルストロム』:わずかに浮き上がった後、身体を傾けて回転しながら攻撃して一旦着地してから武器を振り上げて跳び上がる。『COM』でのデュエル技。
ソラ「はぁ…リクはいいよなー。『3D』での技使えてさー」
ヴェン「でも、最終章ではソラも使えるようになるらしいぞ。その為の修行を教えた訳だしな」
ソラ「本当か! よーし、最終章はリクに負けないぐらい技使ってやる!! 見てろよ、リ…ク?」(固まる)
オパール「大体、今回だってソラを助ける為にどうしてそう簡単に自分を犠牲に出来るの!!?」
カイリ「ロクサスと戦った時だって、今回のアンセムの姿に変わってまで無茶するし!!!」
リリィ「リク一人で背負う命じゃないんだから、もっと周りの人の気持ちも考えて!!!」
リク「す…すみません…っ!!」(正座して頭を下げている)
ヴェン「お取込み中…みたいだな」
ソラ「うん…」
オパール新技
『サンダーボルト』:辺り一帯の敵に雷が襲い掛かる。元は『FF10』でリュックが使う調合技の一つで、本来はランダムで雷を落とす。
『スタンブレイク』:一体の敵を白い球体で包み込み破裂させて気絶させる。尚、気絶させるだけでダメージは受けない。
『マイティウォール』:サポート用の【合成】で、味方全員に『プロテス』と『シェル』の魔法の障壁を身に纏わせて攻撃を軽減する。これも元は『FF10』の調合技の一つ。
『ファイヤストーム』:地面から幾つもの火柱を敵にぶつける。同じく『FF10』の調合技の一つ。
『フラッシュフラッド』:地面から幾つもの水柱を敵にぶつける。これも『FF10』の調合技。
『シャイニングレイ』:敵一体の真上に光を集約させ、レーザーにして叩きつける。元は『FF12』で特定の敵が使う魔法。
オパール「あたしの【合成】の内容って、『FF』シリーズから取ってるのね」
NANA「元が『FF10』と続編の『FF10-2』の【調合】や【合成弾】ですからね…さて、そんな事よりも次の愛の結晶に…はぎゃあ!?」(殴られる)
オパール「ああああ愛の結晶なんかじゃないわよっ!!! リクの為を思って夜なべして考えただけなんだからぁ!!!」(赤面)
NANA「意味…一緒だろ…ガクッ」(気絶)
『サンダーストーム』:【合成】でのリク専用のサポート効果の一つで、キーブレードに雷の力を纏わせて素早い攻撃を行う。彼の為を思い、オパールが知識を練って作った。元は『3D』でのリンクスタイル技。
リク「しかし、こんな形で『リンクスタイル』を再現するとは…」
オパール「これがあたしの特技だからねー。【合成】って本当に万能でしょ〜♪」
NANA「『3D』はこの合併小説後の話となってますから、どうしても繋げる訳にはいきません。なので、『3D』関連は本作品での二人の技とあとがきでのリヴァル君のお世話係(ドリームイーター)として取り入れようと決めました」
ソラ「でもなんでリクだけなんだよ? 俺にもそう言う強化技使わせてくれてもいいだろ?」
オパール「簡単に言わないでよ。これ一つ作るのに材料から組み合わせまで全部考えなきゃいけないのよ? リクだけで精一杯だし…――何より、あんな動物を【合成】でどうにか再現出来ると思ってるの?」
ソラ「ごめんなさい…」
リク「でも、これは本来ドリームイーターとのリンクで強化するものだろ? 【合成】で再現していいのか?」
NANA「まあ、それに匹敵するほどの特別な力をオパールは持ってますからね〜」
リク「特別な力? 何だそれは?」
NANA「そりゃあ、俗に言う愛の力ぶごぉ!?」(殴られる)
オパール「その先、まだ禁句。オーケー?」(ギロリと睨む)
NANA「オ、オーケー…!!」
『ファイアレイド』:【合成】でのリク専用のサポート効果の一つ。炎の力をキーブレードに纏わせた状態で投げつけ、敵を追尾する攻撃を行う。これも『3D』でのリンクスタイル技。
『ダークフィアース』:【合成】でのリク専用のサポート効果の一つ。キーブレードではなく、手足から伸びた闇の爪で敵を切り裂く、異色の攻撃をする。同じく『3D』でのリンクスタイル技。
クウ「納得いかねえ」
リク「は? いきなり何だ?」
クウ「格闘術はこの作者のオリキャラの中では俺だけの戦闘スタイルだぞ? なのに、ゲームで使えるからってこの作品でも使わせる事なかったじゃねーかよぉ!!! 俺の存在薄くさせようって魂胆かてめえぇ!!?」
リク「何が薄くだよ、前回では十分目立ってたクセに…」
オパール「そうよ。しかも、このパート最終戦じゃ嫌でも目立つってのに…」
レイア「でも、この強化技は参考になりますね。上手くいけば、何らかの強化魔法として使う事が出来そうですし……オパールさん、是非仕組みを教えてくれませんか!?」
オパール「そんな事言われても…これは、リクの為だけに作ったようなもんだし…」
リク「オパール…!」(一粒の感激の涙が落ちる)
レイア「じゃあ、後でこの雑誌にある人気スイーツ奢りますから!!」(そう言って雑誌を見せつける)
オパール「オッケー!! いろいろ教えちゃう♪」(満面の笑み)
リク「オイ!? 俺の為だけじゃないのかぁ!?」
クウ「所詮は花より団子だな…」
リク&オパール連携技
『ダークノヴァ』
オパールが【合成】で作った巨大な白黒の球体を出現させ、リクが闇を纏ったキーブレードで球体を一閃して闇と光の大爆発を起こす。
補足だが、この連携技は【合成】の最高傑作の一つである『スーパーノヴァ』の材料を使っているので威力は全員の連携技で1、2を争えるほど。
リク「『威力は』って書いてあるが、実際はどれぐらいなんだ?」
NANA「例えとしては、『KH2FM』の5の13キノコの体力を一発でゼロに出来るぐらいです。さまざまな『KH』シリーズの隠しボスも、HPは半分にまで減らせます」
リク「最強じゃないか!? まあ、これがあればどんな敵も怖くはないな」
オパール「そうなんだけど…材料がとても貴重な物しか使えないから、簡単に乱用出来なくて。そこが唯一の欠点なのよねぇ…」
リク「その材料って何だ? よければ俺が集めるぞ?」
オパール「ホ、ホント!? じゃあ、『ダークマター』に『オリハルコン』。あと、『現れた幻影』に『プレミアムオーブ』お願いしていい?」
リク「すまない、無理だ」
オパール「即答しないでよ!?」
リリィ(リリス)新技
『ウォータ』:一体の敵の上から水を落とす魔法。尚、リリィが使えたのは、心の中にいるリリスとコンタクトを取って使えるように頼んだから。
リリィ「おかげで二人を助けられたけど、結局はリリスに乗っ取られちゃったもんね…」
NANA「今まで戦えなかったのに、突然魔法が使えるって言うのも伏線として入れたかったので…」
リリィ「それでも、リクと結ばれた直後にリリスに意識乗っ取らせる事なかったじゃない!! 幾らタイトルに『哀歌』が付いてるからって…!!」
NANA「まあ、そうだけど…実は『哀歌』と付けたにはもう一つ意味があるんだけどね…」
リリィ「何か言った?」
NANA「いいえ何にもっ!!」
NANA「はふぅ…どうにかあらかた終わった――」
ソラ「なー、作者ー?」
カイリ「こっちはまったく終わってないよぉ〜?」
NANA「うん…予想はしたがやっぱり来たね…!!」(冷汗)
ソラ「アクア編からずーっとリクばっかり話をするけどさぁ…まさか、最終回でもそうじゃないよなぁ…!!?」(怒りのオーラ)
カイリ「私とソラの出番与えなかったら…どうなるか分かってるよね〜♪」(満面の黒い笑み)
NANA「だ、大丈夫!! ちゃんと二人に出番作っている!!!…はず…」
ソラ「はずって何だよ、はずって!!?」
カイリ「処刑…開始」(目を光らせてキーブレードを構える)
NANA「待て待て待てぇぇ!!! カイリは微妙だけど、ソラには最終話でちゃんとした出番作ってるから!!! 『KH1』の名シーンを再現する場面ちゃんと取り入れているから!!! そこでカイリも一番のセリフ言わせるから、ね、ねっ、ねぇ!!?」
ソラ「…そこまで言うなら」
カイリ「ところで、その名シーンって何なの? それぐらい教えてくれてもいいじゃない」
NANA「そ、それは…!! ア、アレだ…『KHシリーズ』の作品の一つでは始まりとなる場面…かな?」
ソラ「うーん…よく分からないけど、とにかく凄い場面なんだな!」
カイリ「良かったね、ソラ!」
NANA「…まあ嘘は言ってないよ、うん…」(遠い目)
リク「それより、作者…こっちも話があるんだが。あいつの事でなぁ…!!!」
NANA「あいつ?」
ゼアノート(アンセム)「ふははは!! 外見だけとはいえ、こうして登場出来るとはなぁ!! これぞ初代ラスボスの力と言うものだなぁぁ!!!」
リク「おい…何でこいつを登場させたぁぁぁ…!!?」(怒りのオーラ)
NANA「いや、その…『3D』クリア記念…」
リク「ほう? まだやられ足りないか?」(チャキリ)
NANA「あー!!! 嘘です嘘です実際は最初から『KH2』のようにリクの姿をアンセムにさせようと考えてましたごめんなさいっ!!!」
リク「よーし、そのままじっとしてろ。今地獄に送ってやる…!!!」(もはや必殺仕事人の目)
NANA「待て…!! もう少ししたら、その怒りも収まるだろうからもうちょっとだけ待って…!!」
リク「どう言う意味だ?」
NANA「それは…――そうそう、あなたのお弟子さん達からお話あるそうですよ?」(そう言って指を差す)
ゼアノート(アンセム)「何?」(指を差した方向を見る)
ディラン&エヴェン&エレウス&イエンツォ「「「「ゼアノォォォトォォォ…!!!」」」」(背後に黒い炎を燃やしている)
ゼアノート(アンセム)「ど、どうしたお前達…っ!!?」(滝汗&後退り)
ディラン「ブライクもそうだが…!!」(黒い怒りのオーラで武器を構える)
エヴェン「よくも我々を騙してくれたなぁぁ…!?」(同じく)
エレウス「アイザもいないのは残念だが…!!」(同じく)
イエンツォ「滅多打ちにしてくれますよ…!!」(同じく)
リア「それとも八つ裂きにしてやろうかぁ…!?」(同じく)
デミックス「あんたの影、『3D』じゃ勇者のお供二人で消えてたもんね…!!」(同じく)
ルクソード「これぞ、チェックメイトだな…!!」(同じく)
マールーシャ「下剋上といこうかラクシーヌ…!!」(同じく)
ラクシーヌ「ええ…!! 思いっきり痛めつけてやるわよぉ!!!」(同じく)
ロクサス「ソラを闇に沈めた罪…たっぷりと味わらせてやるぅぅぅ!!!」(同じく)
ゼアノート(アンセム)「マ、マテ…話せば分かる話せばぁあああああああっ!!!??」(全員から滅多打ち)
リク「あー、うん…『3D』の事を思えば、俺の出る幕じゃないな…」
NANA「さて、理解して頂けた所で…――リクはここで一旦退場してください」
リク「退場!? なんだって――!!」
オパール「いいからさっさと出て行けー!!!」(『デジョン』の魔片)
リク「え!? ちょ――!!」(どこかに消え去る)
NANA「さて…ここからは何だかんだで遅くなりましたが、追記に入ります。そして、タイトルに書いた通り前に書いた方も微修正等をしていますので、時間がお有りでしたらそちらも見て頂けると嬉しいです」
オパール「ここからは、第八章で説明不足の部分を補う訳だけど…普通、全部書いてから投稿するんじゃないの?」
NANA「だって、バトンやってる以上、『一ヶ月以内orちょっと過ぎるまでに投稿する』をモットーに書いてるから…スピードを重視してたら、今回のアトガキの説明部分がスカスカになってるのに気づいてしまって…」
オパール「駄目作者…ま、いいわ。じゃ、今から今回分かりにくかった部分を質問するわよ」
NANA「よーし、来いっ!!」
オパール「まず、リリスの掛けた呪いって具体的にはどう言うの?」
NANA「あれはリクの闇に干渉する事で精神ダメージを狙わせたものです。リクの悪夢もそうですし、ゼアノートの姿に変わるのも心の闇によるものです」
オパール「次に、リリスの一人称が“我”から“私”に変わっているのは?」
NANA「一言で言えば、リリィが関係します。リリィの意識は彼女の中では消えていますが、影響は残っている事を示唆してます。もちろん、後に重要な部分になってきます」
オパール「それと、リリィの夢。あれってどういう意味が?」
NANA「これも、現時点ではネタバレなんで言えないが…リリスとの干渉が原因とだけ言っておきます」
オパール「これが最後だけど…あたしの恋、報われずに終わる訳…!?」
NANA「まあ、その…何だ。それは後のお楽しみで許される訳ないよねうんごめんなさいっ!!?」(首元にナイフを当てられる)
オパール「謝るくらいなら、何でこんなシナリオ立てたのよぉ!!? これじゃあ夢キャラの月華やミュロス、アナザじゃないのあたしぃぃぃ!!!」
*月華は神無とは幼馴染なのにツヴァイに取られ、ミュロスもアナザもゼツに恋するがシュレリアと結ばれた後と主人公に恋しても結ばれなかったキャラ達です。
NANA「と、とりあえずオパール自身は告白はしてないし、キチンと見せ場は作る!! その為に伏線も張ったし!!」
オパール「伏線?」
NANA「それは…ゴニョゴニョゴニョ…」(耳打ち)
オパール「あら、そう。それじゃあしょうがないわねぇオーホホホホっ!!」
NANA「どうにか回避できた…追加でもボコボコにされたらシャレにならない」
リク「どうにか…戻って、これた…!!」(汗だくで息を切らしてる)
NANA「お疲れー。では、追記も終わった事で号令のNGシーンといこうかー!!」
リク「本編ではかなり暗い空気だったのにするのか!?」
NANA「だからこそだ!! あとがきの為にも、その幻想(シリアス)をぶちこわすっ!!!」
リク「そんなの堪ったものじゃ…――って、始めるなぁぁぁ!!?」
NGシーン オパールがリクを引き止めるシーン
オパール「…いい加減にしなさい!!! あたし達がそんな事気にすると思ってるのっ!!?」
リク(アンセム)「オパール…」
オパール「もし世界中が否定しても…あたしは、あんたを否定しないから…!!」
ゼアノート(Bbs)「ならば、私の姿になっても問題はなかろうなぁ!!!」(何処からか登場)
オパール&リク(アンセム)「「へ?」」(目を丸くする)
ゼアノート(Bbs)「あの作者!! ヴァニアスは出したのに、私は出さないなどと今後の台本に書いているのだぁ!!! 大体、その姿は若き頃の私でもある!!! 今こそ本来の姿に戻し、登場と共に女子にモテモテにごわっはぁ!!?」(高速で顔面を殴られる)
オパール「あぁ? ざけんじゃねーぞ、そこのジジイ。リクをそんなにしてみろ、てめえの髭根こそぎぶち抜いてハゲノートにすっぞゴラァ?」(有無を言わせぬ闇のオーラ)
ゼアノート(Bbs)「ヒイイイイっ!!? ま、待て!! 貴様さっきの言葉を忘れたか!!? どんな姿であれそいつをまてまてまてワシの貴重な髭を抜くなあぎゃあああああああああああああああっ!!!??」
―――こうして阿鼻叫喚が響く中、少し離れた場所では…。
ソラ「……リク、すごく愛されてるね」
リク(アンセム)「これ、愛なのか…? 俺には鬼に見えるんだが…?」
ヴェン「今のオパール、謎の男とアーマー・オブ・ザ・マスターとノーハーツでも止められそうにないな…」
ゼアノート「『3D』で復活したと言うのに、何だこの酷い扱いはぁ!!?」
NANA「いやいや、『3D』の事を思えばこれぐらい当然でしょ。詳しく話すとネタバレになるから言わないけど」
ゼアノート「おのれぇ…!! ならば、今から『真・機関メンバー』を呼んで――っ!!!」
NANA「お怒りの皆さーん。こっちに元凶いまっせー?」(ゼアノートを指しながら)
旧・機関メンバー達『『『『イヤッハー!!! レッツパーリィー!!!』』』』(血の付いた武器を持って走ってくる)
ゼアノート「ちょっと待てぇ!!? その掛け声は某戦国に出てくる青い武士の…ぎゃああああああああっ!!!??」(フルボッコにされる)
NANA「さーて、次に行こうかー」(完全無視)
ソラ「た、助けなくていいの…?」
リク「いいんだよ。当然の報いだろ」
カイリ「そうだよ。これも皆を傷付けた罰でしょ?」
ソラ「それもそっか」
NANA「それで納得するんかい…ま、いいけど」
NGシーン リリス正体後
リリス「(よし、この辺りでセリフを…)絶望なさい――…己の――!!!」
―――ドガァン!!
リリス「へっ!? いきなり何――!!」
音のした方に目を向けると、そこにはハングライダーに乗って慌てているシャオの姿が。
シャオ「撮影中にごめん!! ボク急いでるんでー!!」
フェン「逃がすかぁ、このガキがぁぁぁ!!!」(追いかけながら茜色の火球を放つ)
シャオ「うわぁあああああああっ!!?」(逃げながら火球を避ける)
そうして避けた火球は、飛び散るように辺りへ拡散して…。
リリス「ちょっと…きゃあ!?」(すぐ近くに火が落ちてよろめく)
リク「リリィ、危な――!!」
慌ててリクが起き上るが、リリスが上に覆いかぶさる。
その拍子に、リクの胸に闇を宿した手が当たってしまい…。
リク「な、また…ぐうっ…!?」
あの黒コートの服装になりながら意識を失いリリスと共に倒れると同時に、二人は何処かに去っていった。
オパール「ちょ!? 二人とも大丈夫!?」(慌てて駆け付ける)
リリス(リリィ)「ど、どうにか…――でも、カットだよね? あーあ、折角悪役っぽく演じてたのにぃ…」(金髪の鬘を取る)
オパール「まあまあ、リリィ。次があるんだし……それより、リク!! 大丈――!!」(起こそうと手を伸ばす)
―――ムニッ
オパール&リリィ「「ムニッ?」」(眉を寄せる)
リク「う…ううん……二人とも、どうし――!?」(目を見開く)
身体の異変に気づいたリクが見ると…何故か女性の身体に。
リク「な、な、な…――何だこの姿ぁぁぁーーーーーーっ!!?」(真っ青になる)
リリィ「そうだ…あの呪い、中途半端な状態で発動させちゃったから…」
オパール「な…治るの?」
リリィ「中途半端だから…半日すれば、自然と解けるはずだけど…」
リク「半日も…このまま…? 俺…女のまま…?」(暗いオーラ)
リリィ「ど…どうしよう…? 本当に絶望しちゃってる…」(涙目でオパールを見る)
オパール「いや、あたしに言われても……リク、大丈夫?」
リク「ハ、ハハハ…――大丈夫じゃないだろ…? 下に着てる服はブカブカ…いや、変に胸や腰はきついし、妙に重くて肩が凝るし、これが半日も――…あ、あれ? 二人ともどうした…?」
オパール「……リリィ、あたし今もの凄いイライラしてるんだけど?」
リリィ「奇遇だね、オパール……私も女として今カチンって来たよ…」
リク「あ、あの…? 何ですか、その手は? そして獲物を見つけた肉食動物の目で俺を見るのは何故ですか…!?」(震えながら後退り)
オパール&リリィ「「リクゥゥゥ…? ちょっと、脱いで貰いましょうか?」」
リク「え? あ、ちょ!? な、何服を脱がせようとひゃあっ…!! そ…そこは、ダメ…――やっ…きゃあああああああああああああっ!!!??」
―――こうして甲高い悲鳴が上がる中、少し離れた場所では…。
ソラ「カイリ、何でいきなり目を…? これじゃあリクが見えな――」
カイリ「いいから、このまま戻るよ。オパール達は取り込み中だから」(両手でソラの目を隠している)
ヴェン「テラ…首絞まって、苦しい…!!」
テラ「我慢するんだ…女と言うのは、怖い生き物だな…」(目を逸らしながらヴェンの目を腕で隠している)
リク「てめぇ…殺されたいかぁ…!!?」
NANA「落ち着いて!! 本編ではやらないからぁ!!?」
リク「当たり前だぁ!!! 本編でやったら完全に不利に…ん? 『本編では』?」
NANA「……あとがきでは、笑いの為に犠牲になって貰おうかと…とりあえず、某格闘漫画のように水被ったら女に変身――」
リク「闇に沈めぇぇぇ!!!」
NANA「のぐああああああああっ!!!??」
NGシーン 撮影の合間の休憩室にて
NANA「お二人ともー、そろそろ撮影…って…!?」(滝汗)
オパール「ねー、あんた達ー? 彼女はやっぱりあたしみたいな元気な女性がいいわよねー?」(そう言いながら目の前のドリームイーター達に話しかける)
リリィ「何言ってるの? カイリみたいに戦えないけど芯が強くて清廉な私がいいでしょー?」(以下同文)
オパール「もー、リリィったらー! あんたはボスなんだから、こいつらまで仲間で出てきたらどうやっても敵になっちゃうでしょ? 只でさえ強いんだから、こいつらいじめちゃったらヒロインなんて無理だって」
リリィ「言っておきますけど、リクとは本編で相思相愛の上にキスまでしてるのよ? ただ好きだのどうだの言ったってもう相手の心は決まっているんだから、どう頑張ってもそっちの方がヒロインは無理だって」
NANA(な…なに…!? この姑嫁バトルのような緊迫した修羅場は!?)
オパール「やっぱり、予想はしてたけど…話し合っても拉致があかないわね…」
リリィ「そうね…だから、リクに懐いているこの子達に決めるんでしょ…?」
二人はそう言うと、怯えているドリームイーターに振り返る。
その笑みは…とてつもなく怖い。
オパール「リクのヒロインはあたしになって欲しいわよねー?(あっちに行ったら灰にするわよ…!!!)」
リリィ「もちろん、本編で結ばれた私よねー?(選ばなかったら海の藻屑と化してあげるわ…!!!)」
オパール&リリィ「「ウフフフフフ…ッ!!!」」(黒笑)
NANA「モテるって、恐ろしい…!!!」
リリィ「ちょっと、何でこんなシーン取ったのぉ!!?」
オパール「あたし達に対するリクの好感度下げたいの!!?」
NANA「だったらあんな所で喧嘩してんじゃない!!」
エン「まったくです…あなた達の所為で、リヴァルに変な影響が出たらどうしてくれるんです?」
NANA「って、どうしてここにラスボスが!?」
エン「決まってます。リヴァルの成長日記がまだでしょう? 早くしなさい」
NANA「そんなコーナー、作った覚えありませんけど!? それにもう時間もありませんし!!」
エン「くっ…!! 仕方ないですね、次の断章で出すとしましょう…」
NANA「いや、そんなの出しても面白くも何ともありますよリヴェル君可愛いしねぇ!!?」(首元に武器を突きつけられる)
エン「それでいいんですよ。では、このまま次回予告といきましょうか」
NANA「ちょ、何であんたが取り仕切って「『メテオ』でも放ちましょうか?」ハイドウゾシテクダサイ…!!」
エン「次回はテラ達の話で、彼らは『ディスティニーアイランド』で休息を取っていた。その地にて、テラとクウがそれぞれの思いと秘密を明かしていると、一人離れた場所にいたレイアが私と接触して――」
NANA「そこから先はまだ内緒です!! 次回、『交差せし歯車』!! どうぞご覧ください!!」
エン「それでは、引き続きこの作者の書く次の断章をご覧ください」
今回の話は、『コーデット』や『3D』において復活フラグが立った事でリクナミやリクシオと言ったカップリングを好む方には不評を呼び込むであろう話にしましたが、これらは全て意味を持たせています。詳しくはこのあとがきや今後の話で説明していくので、そこまで読んでくれると私としてはありがたいです。そして、《オリキャラとのカップリングなんて何を考えているんだ!?》と見限らずに夢旅人様の作品と一緒に最後まで読んでくれると本当に嬉しいです。
さて、長い説明と謝罪はここまでとして……ここからは【あのシリアスは何処にいったぁぁぁ!!?】と叫びたくなるようなあとがきに…っ!!?」(後ろを振り返る)
オパール「よーく分かってるわねぇぇぇ…!!!」(目を光らせ拳をボキボキ鳴らしてる)
リク「おいボケ作者ぁ…何なんだこの終わり方はぁぁぁ…!!?」(闇よりも禍々しいオーラ)
NANA「イヤ、何なんだと言われてもぉ…見たまんまとしか言いようがないんですけど…っ!!?」(滝汗&ガタガタ震えている)
オパール「あたしの気持ち知って置いて、新しいヒロイン登場させて一気にリクと相思相愛ってどう言う了見ええっ!!!??」
リク「しかも実は敵の人格宿してて、俺もまたゼアノートの姿に逆戻りっ!!! てめえ俺に何か恨みでも持ってるのかぁぁぁ!!!??」
NANA「だって!! 前々からリリスに関してのテーマは【悲恋】って決めていたんだもんっ!! そもそも、『358/2Days』のラスト近くのロクサスとシオンだって見方を変えれば【悲恋】じゃん!! ついでにFFシリーズを見てみろ!! FF7ではエアリスは殺されるし、FF8に至ってはスコールが助けなかったらリノアは処刑されていた!! あとFF10はティーダはユウナの逃れられない死で悲恋の部分はあるし、FF13のセラだって恋人のスノウの前で使命を果たしてクリスタルになった場面が――!!!」
リク&オパール「「それとこれとは別じゃああああああああああっ!!!!!」」
NANA「ダブルで般若が降臨したぁああああああぁぁ!!!??」
*これ以上はお見せ出来ないほど二人の暴れっぷりが凄まじいので、キャラ紹介と新技紹介を見てお待ちください…!! こんなのいつものリクじゃない…っ!!! Byソラ
キャラ紹介
リリィ(オリキャラ)
とある世界の海に面した村に住んでいる、腰まであるストレートの青髪に青い目をした少女。
性格は穏やかで心優しく、行動力もあるが戦う力は備わっていない。海のお守りとして、アクアマリンのブローチをいつも持っている。
一年前、『ディスティニーアイランド』が崩壊した際に、消えかけたリリスに目を付けられて心に宿してしまう。それと同時期に、不思議な夢を見るようになった。
ソラ達が再び旅立つ少し前にエンによってリリスの人格が表に出してしまうが、『オリンポスコロシアム』で戦った際の攻撃でリリィの意識が戻り元の世界へと戻った。
しかし、乗っ取られる前の記憶が無くなった状態で、ソラ達と出会ってしまいリクと恋仲になった直後、再びリリスに意識を乗っ取られてしまう。
NANA「補足ですが、彼女はカイリとFF13のセラを組み合わせて2で割ったキャラとして作りました。尚、髪がピンクでないのはまんまだと良くないので、海をイメージして青にしようと決めました」
オパール「ふーん…どうしてリリィをそんな風に作ったの?」
NANA「いやー、好みの外見も少しは組み合わせた方が惹かれやすいと――アッ…!?」
オパール「どっちにしろ、あたしがフラれるのは前提だった訳ねぇ…!!?」(大量の手榴弾を抱える)
NANA「とんずらーーーーっ!!!」(逃走)
リリス(オリキャラ)
肩より少し長い金髪に、濃い青の瞳をした女性。その正体は全ての世界の海の意識であり化身。その為、武器は水の力で具現化した青い槍で水の魔法を多用する。
光の時代から生きている存在でもあり、今までずっと海を通して世界を見守ってきた。しかし、闇を生み出してからの人の身勝手さに少しずつ嫌気がさしていき、今では大部分の世界に生きる人に絶望している。
そんな時に『ディスティニーアイランド』で傷ついた心を癒していたが、一年前に世界を闇に落とされ、意識が無くなる前にどうにかリリィの世界に辿り着きそのまま彼女の心に憑りついた。
その事件をキッカケに、自分を傷付けて世界を壊した原因を作ったリクを心底憎んでいる。
だが、彼に対する憎悪と同時に原因の分からない痛みも心にあり…。
リリス「ちょっと、最後の説明は一体何?」
NANA「そりゃあ、ネタバレ防止兼今後のお楽しみですよ〜♪」
リリス「それともう一つ、前回のあとがきの最後で私の性格が変わったのって…」
NANA「お察しの通り、リリィ登場の伏線でした。分かった方は…多分いないな」
リリィ「その時の私、登場なんてしてないもんね。ところで、私の名前と彼女の名前がほぼ一緒だけど最初から考えてたの?」
NANA「や、その…【リリス】と言う名前は、旧約聖書ではアダムの妻の名前で後に楽園を出て夜魔となってしまうと言う話から、全ての始まりと堕落の意味でピッタリではないかと思いまして。【リリィ】は、その…――とあるアーティストの曲名兼ガイム時代の作品で出した女リクの偽名から…」
リク「キサマヲ、コロス」(『アルテマウェポン』装備)
NANA「ヒィイイイイイィ!!! 弁解ぐらいさせてぇぇぇ!!!」(再び逃走)
ソラ新技
『ソニックレイヴ』:キーブレードを水平に構えて、突進攻撃を幾度も繰り出す。
『サンダガ』:言わずと知れた、広い範囲で雷を落とす上級の魔法。
『リフレガ』:広い範囲で魔法の障壁を張り巡らせ、攻撃を防御するだけでなく反射する上級の魔法。アクアと違い、攻撃を反射するだけでなく障壁を破片として周りに攻撃する。
ヴェン新技
『ストライグレイド』:敵に向かってキーブレードを投げつけて攻撃する。
『トルネド』:敵を上空へと巻き上げる巨大な竜巻で攻撃する魔法。
ソラ&ヴェン連携技
『ホーリーウィング』
二人同時にキーブレードを地面に付き刺し、光の柱を辺り一帯に立ち上らせて打ち上げる。
その後に追撃として、二人から激しい光を発生させてフィールド全体を攻撃する。
ソラ「俺達、またこれだけ…」
ヴェン「出番もリク達に取られてばっかりだし…」
NANA「今回はどうしても仕方ないし、あんた達にも悪かったって思ってるから、こうして連携技作ったんでしょうが。ちょっとはありがたいと思いなさい」
カイリ「思えないわよ!! リクに『3D』の技使わせておいて、どうしてソラには使わせないのよ!! いくらソラが『3D』のラストで敵に――!!」
ソラ「わーーーーっ!!? カイリ、ストップストッープっ!!!」
ヴェン「そこはまだネタバレーーーっ!!!」
リク新技
『ダークブレイク』:敵に向かって上空から急降下して突きを放って攻撃する。『COM』だけでなく『3D』でも出た技。
『キュアポーション』:癒しの力を込めた球体を作り、体力を回復する『KH2』で使う魔法。
『スパークレイド』:キーブレードを敵に投げ、敵に当てると複数の光に分裂して様々な方向に飛んでいく。『3D』にて新しく登場した技。
『ソウルリリース』:体力を消費して強力な一撃を与える。『3D』で新たに登場したが、実はテラも使える技。
カイリ「もう!! 『3D』で出たからって、どうしてこんなの水中で使ったのよ!!」
リリィ「本当、怒りが収まらないよ」
リク「まったくだ。あの作者に八つ当たりしようにも、何処かに逃げたし…!!」(辺りを見回す)
オパール「あのねぇ…あたし達が怒ってるのは、あんたに対してだけど?」
リク「へ?」
カイリ「『へ?』じゃないでしょ!!! 私達の事ばっかり考えてるけど、少しは自分の事考えないの!!?」
リリィ「水の中で使ったら、普通は助からないって分かるでしょ!!?」
オパール「おかげで、こっちはどれだけ心臓止まりそうになったか!!!」
リク「あ、あの…俺は、台本通りにやったんだが…!?」
カイリ「そもそも『358/2Days』や『KH2』も、全部一人で何とかしようとしてたでしょ!!?」
リク「そ、それは仕方なくだな…!?」
リリィ「『コーデット』のデータ・リクもそうだったし、少しはこっちの気持ちも考えて行動を起こしてよ!!!」
リク「そんな事言われても…!!」
オパール「言い訳は一切聞かない…今日はたっぷりとあんたに説教させてやるわぁ!!!」
リク「か…勘弁してくれ…!!」(ゲンナリ)
『ファイアウィンド』:前進しながらキーブレードに炎を纏わせて回転させて攻撃する。同じく『3D』で新しく登場した技。
『サークルレイド』:キーブレードを投げ、自分の周りを回転するように攻撃する。これも(以下同文)
『スパークダイヴ』:敵に向かって飛び上がり、キーブレードを地面に刺して電気の衝撃波を発生させて攻撃する。後は以下同文。
『メイルストロム』:わずかに浮き上がった後、身体を傾けて回転しながら攻撃して一旦着地してから武器を振り上げて跳び上がる。『COM』でのデュエル技。
ソラ「はぁ…リクはいいよなー。『3D』での技使えてさー」
ヴェン「でも、最終章ではソラも使えるようになるらしいぞ。その為の修行を教えた訳だしな」
ソラ「本当か! よーし、最終章はリクに負けないぐらい技使ってやる!! 見てろよ、リ…ク?」(固まる)
オパール「大体、今回だってソラを助ける為にどうしてそう簡単に自分を犠牲に出来るの!!?」
カイリ「ロクサスと戦った時だって、今回のアンセムの姿に変わってまで無茶するし!!!」
リリィ「リク一人で背負う命じゃないんだから、もっと周りの人の気持ちも考えて!!!」
リク「す…すみません…っ!!」(正座して頭を下げている)
ヴェン「お取込み中…みたいだな」
ソラ「うん…」
オパール新技
『サンダーボルト』:辺り一帯の敵に雷が襲い掛かる。元は『FF10』でリュックが使う調合技の一つで、本来はランダムで雷を落とす。
『スタンブレイク』:一体の敵を白い球体で包み込み破裂させて気絶させる。尚、気絶させるだけでダメージは受けない。
『マイティウォール』:サポート用の【合成】で、味方全員に『プロテス』と『シェル』の魔法の障壁を身に纏わせて攻撃を軽減する。これも元は『FF10』の調合技の一つ。
『ファイヤストーム』:地面から幾つもの火柱を敵にぶつける。同じく『FF10』の調合技の一つ。
『フラッシュフラッド』:地面から幾つもの水柱を敵にぶつける。これも『FF10』の調合技。
『シャイニングレイ』:敵一体の真上に光を集約させ、レーザーにして叩きつける。元は『FF12』で特定の敵が使う魔法。
オパール「あたしの【合成】の内容って、『FF』シリーズから取ってるのね」
NANA「元が『FF10』と続編の『FF10-2』の【調合】や【合成弾】ですからね…さて、そんな事よりも次の愛の結晶に…はぎゃあ!?」(殴られる)
オパール「ああああ愛の結晶なんかじゃないわよっ!!! リクの為を思って夜なべして考えただけなんだからぁ!!!」(赤面)
NANA「意味…一緒だろ…ガクッ」(気絶)
『サンダーストーム』:【合成】でのリク専用のサポート効果の一つで、キーブレードに雷の力を纏わせて素早い攻撃を行う。彼の為を思い、オパールが知識を練って作った。元は『3D』でのリンクスタイル技。
リク「しかし、こんな形で『リンクスタイル』を再現するとは…」
オパール「これがあたしの特技だからねー。【合成】って本当に万能でしょ〜♪」
NANA「『3D』はこの合併小説後の話となってますから、どうしても繋げる訳にはいきません。なので、『3D』関連は本作品での二人の技とあとがきでのリヴァル君のお世話係(ドリームイーター)として取り入れようと決めました」
ソラ「でもなんでリクだけなんだよ? 俺にもそう言う強化技使わせてくれてもいいだろ?」
オパール「簡単に言わないでよ。これ一つ作るのに材料から組み合わせまで全部考えなきゃいけないのよ? リクだけで精一杯だし…――何より、あんな動物を【合成】でどうにか再現出来ると思ってるの?」
ソラ「ごめんなさい…」
リク「でも、これは本来ドリームイーターとのリンクで強化するものだろ? 【合成】で再現していいのか?」
NANA「まあ、それに匹敵するほどの特別な力をオパールは持ってますからね〜」
リク「特別な力? 何だそれは?」
NANA「そりゃあ、俗に言う愛の力ぶごぉ!?」(殴られる)
オパール「その先、まだ禁句。オーケー?」(ギロリと睨む)
NANA「オ、オーケー…!!」
『ファイアレイド』:【合成】でのリク専用のサポート効果の一つ。炎の力をキーブレードに纏わせた状態で投げつけ、敵を追尾する攻撃を行う。これも『3D』でのリンクスタイル技。
『ダークフィアース』:【合成】でのリク専用のサポート効果の一つ。キーブレードではなく、手足から伸びた闇の爪で敵を切り裂く、異色の攻撃をする。同じく『3D』でのリンクスタイル技。
クウ「納得いかねえ」
リク「は? いきなり何だ?」
クウ「格闘術はこの作者のオリキャラの中では俺だけの戦闘スタイルだぞ? なのに、ゲームで使えるからってこの作品でも使わせる事なかったじゃねーかよぉ!!! 俺の存在薄くさせようって魂胆かてめえぇ!!?」
リク「何が薄くだよ、前回では十分目立ってたクセに…」
オパール「そうよ。しかも、このパート最終戦じゃ嫌でも目立つってのに…」
レイア「でも、この強化技は参考になりますね。上手くいけば、何らかの強化魔法として使う事が出来そうですし……オパールさん、是非仕組みを教えてくれませんか!?」
オパール「そんな事言われても…これは、リクの為だけに作ったようなもんだし…」
リク「オパール…!」(一粒の感激の涙が落ちる)
レイア「じゃあ、後でこの雑誌にある人気スイーツ奢りますから!!」(そう言って雑誌を見せつける)
オパール「オッケー!! いろいろ教えちゃう♪」(満面の笑み)
リク「オイ!? 俺の為だけじゃないのかぁ!?」
クウ「所詮は花より団子だな…」
リク&オパール連携技
『ダークノヴァ』
オパールが【合成】で作った巨大な白黒の球体を出現させ、リクが闇を纏ったキーブレードで球体を一閃して闇と光の大爆発を起こす。
補足だが、この連携技は【合成】の最高傑作の一つである『スーパーノヴァ』の材料を使っているので威力は全員の連携技で1、2を争えるほど。
リク「『威力は』って書いてあるが、実際はどれぐらいなんだ?」
NANA「例えとしては、『KH2FM』の5の13キノコの体力を一発でゼロに出来るぐらいです。さまざまな『KH』シリーズの隠しボスも、HPは半分にまで減らせます」
リク「最強じゃないか!? まあ、これがあればどんな敵も怖くはないな」
オパール「そうなんだけど…材料がとても貴重な物しか使えないから、簡単に乱用出来なくて。そこが唯一の欠点なのよねぇ…」
リク「その材料って何だ? よければ俺が集めるぞ?」
オパール「ホ、ホント!? じゃあ、『ダークマター』に『オリハルコン』。あと、『現れた幻影』に『プレミアムオーブ』お願いしていい?」
リク「すまない、無理だ」
オパール「即答しないでよ!?」
リリィ(リリス)新技
『ウォータ』:一体の敵の上から水を落とす魔法。尚、リリィが使えたのは、心の中にいるリリスとコンタクトを取って使えるように頼んだから。
リリィ「おかげで二人を助けられたけど、結局はリリスに乗っ取られちゃったもんね…」
NANA「今まで戦えなかったのに、突然魔法が使えるって言うのも伏線として入れたかったので…」
リリィ「それでも、リクと結ばれた直後にリリスに意識乗っ取らせる事なかったじゃない!! 幾らタイトルに『哀歌』が付いてるからって…!!」
NANA「まあ、そうだけど…実は『哀歌』と付けたにはもう一つ意味があるんだけどね…」
リリィ「何か言った?」
NANA「いいえ何にもっ!!」
NANA「はふぅ…どうにかあらかた終わった――」
ソラ「なー、作者ー?」
カイリ「こっちはまったく終わってないよぉ〜?」
NANA「うん…予想はしたがやっぱり来たね…!!」(冷汗)
ソラ「アクア編からずーっとリクばっかり話をするけどさぁ…まさか、最終回でもそうじゃないよなぁ…!!?」(怒りのオーラ)
カイリ「私とソラの出番与えなかったら…どうなるか分かってるよね〜♪」(満面の黒い笑み)
NANA「だ、大丈夫!! ちゃんと二人に出番作っている!!!…はず…」
ソラ「はずって何だよ、はずって!!?」
カイリ「処刑…開始」(目を光らせてキーブレードを構える)
NANA「待て待て待てぇぇ!!! カイリは微妙だけど、ソラには最終話でちゃんとした出番作ってるから!!! 『KH1』の名シーンを再現する場面ちゃんと取り入れているから!!! そこでカイリも一番のセリフ言わせるから、ね、ねっ、ねぇ!!?」
ソラ「…そこまで言うなら」
カイリ「ところで、その名シーンって何なの? それぐらい教えてくれてもいいじゃない」
NANA「そ、それは…!! ア、アレだ…『KHシリーズ』の作品の一つでは始まりとなる場面…かな?」
ソラ「うーん…よく分からないけど、とにかく凄い場面なんだな!」
カイリ「良かったね、ソラ!」
NANA「…まあ嘘は言ってないよ、うん…」(遠い目)
リク「それより、作者…こっちも話があるんだが。あいつの事でなぁ…!!!」
NANA「あいつ?」
ゼアノート(アンセム)「ふははは!! 外見だけとはいえ、こうして登場出来るとはなぁ!! これぞ初代ラスボスの力と言うものだなぁぁ!!!」
リク「おい…何でこいつを登場させたぁぁぁ…!!?」(怒りのオーラ)
NANA「いや、その…『3D』クリア記念…」
リク「ほう? まだやられ足りないか?」(チャキリ)
NANA「あー!!! 嘘です嘘です実際は最初から『KH2』のようにリクの姿をアンセムにさせようと考えてましたごめんなさいっ!!!」
リク「よーし、そのままじっとしてろ。今地獄に送ってやる…!!!」(もはや必殺仕事人の目)
NANA「待て…!! もう少ししたら、その怒りも収まるだろうからもうちょっとだけ待って…!!」
リク「どう言う意味だ?」
NANA「それは…――そうそう、あなたのお弟子さん達からお話あるそうですよ?」(そう言って指を差す)
ゼアノート(アンセム)「何?」(指を差した方向を見る)
ディラン&エヴェン&エレウス&イエンツォ「「「「ゼアノォォォトォォォ…!!!」」」」(背後に黒い炎を燃やしている)
ゼアノート(アンセム)「ど、どうしたお前達…っ!!?」(滝汗&後退り)
ディラン「ブライクもそうだが…!!」(黒い怒りのオーラで武器を構える)
エヴェン「よくも我々を騙してくれたなぁぁ…!?」(同じく)
エレウス「アイザもいないのは残念だが…!!」(同じく)
イエンツォ「滅多打ちにしてくれますよ…!!」(同じく)
リア「それとも八つ裂きにしてやろうかぁ…!?」(同じく)
デミックス「あんたの影、『3D』じゃ勇者のお供二人で消えてたもんね…!!」(同じく)
ルクソード「これぞ、チェックメイトだな…!!」(同じく)
マールーシャ「下剋上といこうかラクシーヌ…!!」(同じく)
ラクシーヌ「ええ…!! 思いっきり痛めつけてやるわよぉ!!!」(同じく)
ロクサス「ソラを闇に沈めた罪…たっぷりと味わらせてやるぅぅぅ!!!」(同じく)
ゼアノート(アンセム)「マ、マテ…話せば分かる話せばぁあああああああっ!!!??」(全員から滅多打ち)
リク「あー、うん…『3D』の事を思えば、俺の出る幕じゃないな…」
NANA「さて、理解して頂けた所で…――リクはここで一旦退場してください」
リク「退場!? なんだって――!!」
オパール「いいからさっさと出て行けー!!!」(『デジョン』の魔片)
リク「え!? ちょ――!!」(どこかに消え去る)
NANA「さて…ここからは何だかんだで遅くなりましたが、追記に入ります。そして、タイトルに書いた通り前に書いた方も微修正等をしていますので、時間がお有りでしたらそちらも見て頂けると嬉しいです」
オパール「ここからは、第八章で説明不足の部分を補う訳だけど…普通、全部書いてから投稿するんじゃないの?」
NANA「だって、バトンやってる以上、『一ヶ月以内orちょっと過ぎるまでに投稿する』をモットーに書いてるから…スピードを重視してたら、今回のアトガキの説明部分がスカスカになってるのに気づいてしまって…」
オパール「駄目作者…ま、いいわ。じゃ、今から今回分かりにくかった部分を質問するわよ」
NANA「よーし、来いっ!!」
オパール「まず、リリスの掛けた呪いって具体的にはどう言うの?」
NANA「あれはリクの闇に干渉する事で精神ダメージを狙わせたものです。リクの悪夢もそうですし、ゼアノートの姿に変わるのも心の闇によるものです」
オパール「次に、リリスの一人称が“我”から“私”に変わっているのは?」
NANA「一言で言えば、リリィが関係します。リリィの意識は彼女の中では消えていますが、影響は残っている事を示唆してます。もちろん、後に重要な部分になってきます」
オパール「それと、リリィの夢。あれってどういう意味が?」
NANA「これも、現時点ではネタバレなんで言えないが…リリスとの干渉が原因とだけ言っておきます」
オパール「これが最後だけど…あたしの恋、報われずに終わる訳…!?」
NANA「まあ、その…何だ。それは後のお楽しみで許される訳ないよねうんごめんなさいっ!!?」(首元にナイフを当てられる)
オパール「謝るくらいなら、何でこんなシナリオ立てたのよぉ!!? これじゃあ夢キャラの月華やミュロス、アナザじゃないのあたしぃぃぃ!!!」
*月華は神無とは幼馴染なのにツヴァイに取られ、ミュロスもアナザもゼツに恋するがシュレリアと結ばれた後と主人公に恋しても結ばれなかったキャラ達です。
NANA「と、とりあえずオパール自身は告白はしてないし、キチンと見せ場は作る!! その為に伏線も張ったし!!」
オパール「伏線?」
NANA「それは…ゴニョゴニョゴニョ…」(耳打ち)
オパール「あら、そう。それじゃあしょうがないわねぇオーホホホホっ!!」
NANA「どうにか回避できた…追加でもボコボコにされたらシャレにならない」
リク「どうにか…戻って、これた…!!」(汗だくで息を切らしてる)
NANA「お疲れー。では、追記も終わった事で号令のNGシーンといこうかー!!」
リク「本編ではかなり暗い空気だったのにするのか!?」
NANA「だからこそだ!! あとがきの為にも、その幻想(シリアス)をぶちこわすっ!!!」
リク「そんなの堪ったものじゃ…――って、始めるなぁぁぁ!!?」
NGシーン オパールがリクを引き止めるシーン
オパール「…いい加減にしなさい!!! あたし達がそんな事気にすると思ってるのっ!!?」
リク(アンセム)「オパール…」
オパール「もし世界中が否定しても…あたしは、あんたを否定しないから…!!」
ゼアノート(Bbs)「ならば、私の姿になっても問題はなかろうなぁ!!!」(何処からか登場)
オパール&リク(アンセム)「「へ?」」(目を丸くする)
ゼアノート(Bbs)「あの作者!! ヴァニアスは出したのに、私は出さないなどと今後の台本に書いているのだぁ!!! 大体、その姿は若き頃の私でもある!!! 今こそ本来の姿に戻し、登場と共に女子にモテモテにごわっはぁ!!?」(高速で顔面を殴られる)
オパール「あぁ? ざけんじゃねーぞ、そこのジジイ。リクをそんなにしてみろ、てめえの髭根こそぎぶち抜いてハゲノートにすっぞゴラァ?」(有無を言わせぬ闇のオーラ)
ゼアノート(Bbs)「ヒイイイイっ!!? ま、待て!! 貴様さっきの言葉を忘れたか!!? どんな姿であれそいつをまてまてまてワシの貴重な髭を抜くなあぎゃあああああああああああああああっ!!!??」
―――こうして阿鼻叫喚が響く中、少し離れた場所では…。
ソラ「……リク、すごく愛されてるね」
リク(アンセム)「これ、愛なのか…? 俺には鬼に見えるんだが…?」
ヴェン「今のオパール、謎の男とアーマー・オブ・ザ・マスターとノーハーツでも止められそうにないな…」
ゼアノート「『3D』で復活したと言うのに、何だこの酷い扱いはぁ!!?」
NANA「いやいや、『3D』の事を思えばこれぐらい当然でしょ。詳しく話すとネタバレになるから言わないけど」
ゼアノート「おのれぇ…!! ならば、今から『真・機関メンバー』を呼んで――っ!!!」
NANA「お怒りの皆さーん。こっちに元凶いまっせー?」(ゼアノートを指しながら)
旧・機関メンバー達『『『『イヤッハー!!! レッツパーリィー!!!』』』』(血の付いた武器を持って走ってくる)
ゼアノート「ちょっと待てぇ!!? その掛け声は某戦国に出てくる青い武士の…ぎゃああああああああっ!!!??」(フルボッコにされる)
NANA「さーて、次に行こうかー」(完全無視)
ソラ「た、助けなくていいの…?」
リク「いいんだよ。当然の報いだろ」
カイリ「そうだよ。これも皆を傷付けた罰でしょ?」
ソラ「それもそっか」
NANA「それで納得するんかい…ま、いいけど」
NGシーン リリス正体後
リリス「(よし、この辺りでセリフを…)絶望なさい――…己の――!!!」
―――ドガァン!!
リリス「へっ!? いきなり何――!!」
音のした方に目を向けると、そこにはハングライダーに乗って慌てているシャオの姿が。
シャオ「撮影中にごめん!! ボク急いでるんでー!!」
フェン「逃がすかぁ、このガキがぁぁぁ!!!」(追いかけながら茜色の火球を放つ)
シャオ「うわぁあああああああっ!!?」(逃げながら火球を避ける)
そうして避けた火球は、飛び散るように辺りへ拡散して…。
リリス「ちょっと…きゃあ!?」(すぐ近くに火が落ちてよろめく)
リク「リリィ、危な――!!」
慌ててリクが起き上るが、リリスが上に覆いかぶさる。
その拍子に、リクの胸に闇を宿した手が当たってしまい…。
リク「な、また…ぐうっ…!?」
あの黒コートの服装になりながら意識を失いリリスと共に倒れると同時に、二人は何処かに去っていった。
オパール「ちょ!? 二人とも大丈夫!?」(慌てて駆け付ける)
リリス(リリィ)「ど、どうにか…――でも、カットだよね? あーあ、折角悪役っぽく演じてたのにぃ…」(金髪の鬘を取る)
オパール「まあまあ、リリィ。次があるんだし……それより、リク!! 大丈――!!」(起こそうと手を伸ばす)
―――ムニッ
オパール&リリィ「「ムニッ?」」(眉を寄せる)
リク「う…ううん……二人とも、どうし――!?」(目を見開く)
身体の異変に気づいたリクが見ると…何故か女性の身体に。
リク「な、な、な…――何だこの姿ぁぁぁーーーーーーっ!!?」(真っ青になる)
リリィ「そうだ…あの呪い、中途半端な状態で発動させちゃったから…」
オパール「な…治るの?」
リリィ「中途半端だから…半日すれば、自然と解けるはずだけど…」
リク「半日も…このまま…? 俺…女のまま…?」(暗いオーラ)
リリィ「ど…どうしよう…? 本当に絶望しちゃってる…」(涙目でオパールを見る)
オパール「いや、あたしに言われても……リク、大丈夫?」
リク「ハ、ハハハ…――大丈夫じゃないだろ…? 下に着てる服はブカブカ…いや、変に胸や腰はきついし、妙に重くて肩が凝るし、これが半日も――…あ、あれ? 二人ともどうした…?」
オパール「……リリィ、あたし今もの凄いイライラしてるんだけど?」
リリィ「奇遇だね、オパール……私も女として今カチンって来たよ…」
リク「あ、あの…? 何ですか、その手は? そして獲物を見つけた肉食動物の目で俺を見るのは何故ですか…!?」(震えながら後退り)
オパール&リリィ「「リクゥゥゥ…? ちょっと、脱いで貰いましょうか?」」
リク「え? あ、ちょ!? な、何服を脱がせようとひゃあっ…!! そ…そこは、ダメ…――やっ…きゃあああああああああああああっ!!!??」
―――こうして甲高い悲鳴が上がる中、少し離れた場所では…。
ソラ「カイリ、何でいきなり目を…? これじゃあリクが見えな――」
カイリ「いいから、このまま戻るよ。オパール達は取り込み中だから」(両手でソラの目を隠している)
ヴェン「テラ…首絞まって、苦しい…!!」
テラ「我慢するんだ…女と言うのは、怖い生き物だな…」(目を逸らしながらヴェンの目を腕で隠している)
リク「てめぇ…殺されたいかぁ…!!?」
NANA「落ち着いて!! 本編ではやらないからぁ!!?」
リク「当たり前だぁ!!! 本編でやったら完全に不利に…ん? 『本編では』?」
NANA「……あとがきでは、笑いの為に犠牲になって貰おうかと…とりあえず、某格闘漫画のように水被ったら女に変身――」
リク「闇に沈めぇぇぇ!!!」
NANA「のぐああああああああっ!!!??」
NGシーン 撮影の合間の休憩室にて
NANA「お二人ともー、そろそろ撮影…って…!?」(滝汗)
オパール「ねー、あんた達ー? 彼女はやっぱりあたしみたいな元気な女性がいいわよねー?」(そう言いながら目の前のドリームイーター達に話しかける)
リリィ「何言ってるの? カイリみたいに戦えないけど芯が強くて清廉な私がいいでしょー?」(以下同文)
オパール「もー、リリィったらー! あんたはボスなんだから、こいつらまで仲間で出てきたらどうやっても敵になっちゃうでしょ? 只でさえ強いんだから、こいつらいじめちゃったらヒロインなんて無理だって」
リリィ「言っておきますけど、リクとは本編で相思相愛の上にキスまでしてるのよ? ただ好きだのどうだの言ったってもう相手の心は決まっているんだから、どう頑張ってもそっちの方がヒロインは無理だって」
NANA(な…なに…!? この姑嫁バトルのような緊迫した修羅場は!?)
オパール「やっぱり、予想はしてたけど…話し合っても拉致があかないわね…」
リリィ「そうね…だから、リクに懐いているこの子達に決めるんでしょ…?」
二人はそう言うと、怯えているドリームイーターに振り返る。
その笑みは…とてつもなく怖い。
オパール「リクのヒロインはあたしになって欲しいわよねー?(あっちに行ったら灰にするわよ…!!!)」
リリィ「もちろん、本編で結ばれた私よねー?(選ばなかったら海の藻屑と化してあげるわ…!!!)」
オパール&リリィ「「ウフフフフフ…ッ!!!」」(黒笑)
NANA「モテるって、恐ろしい…!!!」
リリィ「ちょっと、何でこんなシーン取ったのぉ!!?」
オパール「あたし達に対するリクの好感度下げたいの!!?」
NANA「だったらあんな所で喧嘩してんじゃない!!」
エン「まったくです…あなた達の所為で、リヴァルに変な影響が出たらどうしてくれるんです?」
NANA「って、どうしてここにラスボスが!?」
エン「決まってます。リヴァルの成長日記がまだでしょう? 早くしなさい」
NANA「そんなコーナー、作った覚えありませんけど!? それにもう時間もありませんし!!」
エン「くっ…!! 仕方ないですね、次の断章で出すとしましょう…」
NANA「いや、そんなの出しても面白くも何ともありますよリヴェル君可愛いしねぇ!!?」(首元に武器を突きつけられる)
エン「それでいいんですよ。では、このまま次回予告といきましょうか」
NANA「ちょ、何であんたが取り仕切って「『メテオ』でも放ちましょうか?」ハイドウゾシテクダサイ…!!」
エン「次回はテラ達の話で、彼らは『ディスティニーアイランド』で休息を取っていた。その地にて、テラとクウがそれぞれの思いと秘密を明かしていると、一人離れた場所にいたレイアが私と接触して――」
NANA「そこから先はまだ内緒です!! 次回、『交差せし歯車』!! どうぞご覧ください!!」
エン「それでは、引き続きこの作者の書く次の断章をご覧ください」