Another chapter10 Aqua side‐4
「――っ!?」
あの人形と同じ声に、ルキルは目を見開いて耳を疑う。
それと同時に、頭痛のようなものが頭に過る。
頭を押さえている間に、視界がだんだん黒に塗り潰される。まるで闇に意識を持って行かれるような錯覚に、ルキルは必死で片膝で立つように起き上った。
「誰、だ…っ!?」
どうにか声を上げると、痛みが嘘のように引いていく。
そして、周りを見ると何故か辺りは夕日の町ではなく真っ暗な闇の中。
あの人形も、時計台も、夕日も見えない世界を見回すと再び声が聞こえた。
―――お願い、あたしを…人形のあたしを、倒して
「人形…?」
膝を付いたまま疑問の言葉をかけると、姿の無い声の持ち主が頷いた気がした。
―――あれは、機関の装置―――記憶の欠片を集めて力を増幅させる装置で、あたしじゃなくなった本来のあたしなの
「機関…」
少女の説明に、ルキルの心に何とも言えない感情が湧き上がる。
自分を作り出し、ナミネまでも利用した集団。きっと、彼女も自分と同じレプリカだから利用されたのだろう。
そんなルキルの心情を察したのか、少女は説明を続けた。
―――本当は、あたしは皆の記憶と共に消えたの。だけど、僅かだけどあたしじゃないあたしの記憶がここに残ってた
少女の説明と共に、あの人形の会話を思い出す。
『No.i』は本来のコピー元だけでなくさまざなま人の記憶を吸収する事で、初めて繋がりが出来て姿を映す。だから、人形が消えれば記憶は解け誰にも残らない。
しかし、忘れたからと言って無かった事にはならない。だから、人形として刻まれた記憶は最後に消えた場所に残っていた。
それを目覚めさせたのは、自分だ。この身体に刻まれたレプリカとしての記憶が、人形としての彼女と繋がりを持ってしまったのだから。
―――あれは大事な親友を取り込もうとした、あたし。それが具現化して―――今度は、あなたを取り込もうとしてる。ううん、もう取り込む作業を行ってる
取り込む作業。それが何なのか、もうルキルは分かってる。
ここに来るまでの知らない記憶、人形が変化する度に刻まれていく記憶。その度に、自分自身の記憶は失っていく。
現に、自分を拾ってくれた人物、一緒に旅をしている人達、それ以前に何の為に旅をしていたのか記憶から消えてしまっている。
改めて今の自分の状況を理解し、心に恐怖が湧き上がる。しかし、どうにかルキルは恐怖を押し込むと話を続けた。
「完全に取り込まれたら…俺は、どうなるんだ?」
―――あなたは、あたしじゃないあたしに変わる。そして…――命令通り、ロクサスを…ううん、ソラも取り込む事になる
ロクサスと言う人物はよく分からない。だが、ソラについての記憶はまだ残っている。
ナミネの大事な人。親友の姿なのに、俺を俺として見てくれ…そして、改めて友達になってくれた。
だからこそ、守らなければいけない。記憶を完全に失う前に。
「…そうか。一つ、いいか?」
そこで言葉を切ると、見えない人物に向かって顔を上げた。
「君は、誰なんだ?」
闇の中にいる、見えない少女に語りかける。
一瞬沈黙が過るが、少女がゆっくりと口を開いたのを感じた。
―――あたしは…人形に残っていた本当のあたしの思い。願いや思いは、記憶に関係なく残るものだから
「その…願いって…?」
―――それは…
「それは…――っ?」
聞き返すなり、ルキルに記憶が刷り込まれる。
時計台、甘くてしょっぱいアイス、笑い合う赤い髪と金髪の二人、遠くで自分達を照らす夕日…。
とても楽しそうな記憶なのに、何故か切なく感じてしまう。悲しみが伝わり、知らぬ内に一筋の涙が零れルキルの頬を伝った。
―――本当のあたしは、こんな事望んでない。だから、お願い…
闇の中で、少女はルキルにハッキリと告げた。
―――あたしを、倒して
その言葉と共に、何処からか光が現れて闇が瞬く間に消える。
気づいた時には、すでにあの人形が蹲る自分に向かって剣を振り上げていた。
「…分かった」
そう呟くと共に、無情にも四つの剣がルキルに振り下ろされる。
しかし、それよりも早くルキルは一瞬で人形の懐に入り込み、手に持っていたソウルイーターで横に振るった。
「うぉああああああっ!!!」
力の限り剣を振るい、人形を大きく人形を薙ぎ払う。
吹き飛ばされた人形は地滑りで着地するが、ルキルは構う事なく全身に闇を纏わせた。
「これは、俺の…――あいつの力。もう、使わないと決めた力」
人形を睨みながら、胸に手を当てまだ残る記憶を巡らせる。
ホンモノと同じ闇の力をずっと宿していたのに、リクにもソラすらも勝てなかった。
だから恩人であるあの人に拾われてからは、使うのを止めた。自分が自分である為に。
「誰かの為に、もう一度――」
全てはソラに繋がる人達、塗りつぶされた記憶の人達、そしてあの少女の為に…。
「はあああああああああああっ!!!」
雄叫びと共に、ルキルの足元から闇が噴き出して包み込む。
やがて闇が収まると、中から全身を覆う黒と青のスーツ衣装のルキルが姿を現した。
「――行くぞっ!!!」
先程よりも素早いスピードで駆け込むなり、人形の腕の部分を斬り裂く。
人形はガードしようとするものの、前に翳した二本の腕が何と根元から壊される。
「まだだぁ!!!」
重々しい金属音が響く中、ルキルは人形を踏みつけて一気に飛び上がる。
そうして刀身に闇を纏わせると、一回転するように人形に振り返り両手で握り込む。
これは恩人の知識によって、自分で編み出した技。例えその時の記憶を失っても…――人形としての記憶を持っていたように、この身体に刻まれた経験が覚えている。
「――『ダーク・ロストバースト』っ!!!」
剣で斬り裂きつつ、思いっきり叩きつけた地点を中心に闇による大爆発が起きた。
やがて爆発が収まると、ルキルの姿は元に戻り、人形も弱々しい光を放つと最初の姿へと変わる。
そうして人形は力なく膝を付くと、身体から闇が溢れだし跡形も無く消えていった。
「これで…俺の記憶も…」
人形が消え、ルキルも力ない笑みでその場に膝をつく。
そうして安心してソウルイーターを消していると、頭に何かが割れる感覚が過る。
それと同時に、ルキルの身体全体に何かが圧し掛かった。
「なん…だ…? 身体が、重い…!」
あまりの重さに、未だに存在する透明な床に手を付いて四つん這いになってしまう。
それに伴い、どう言う訳か意識が少しずつ遠のいていく。息もだんだん荒くなっていると、脳裏にあの声が響いた。
(――ありがとう、吸収してくれて。おかげで意識の中に入れた)
「おま、え…っ!?」
(忘れた? あたし達レプリカは相手を消滅させる事で、吸収して能力を得られる。あなたもやった事あるみたいだね)
淡々とした人形の言葉に、ルキルは歯を食い縛る。
人形の言った事は知識にあるし、確かに吸収もした。だが…もう、その時の記憶は思い出せない。
そうして歯噛みしていると、ルキルはある事に気づいた。
「まさ、か…!! わざと吸収、させて…俺の、中に…!!」
あのまま止めを刺されても、こちらが倒しても…勝っても負けても結果は一緒だったのだ。
嫌でも背筋が凍るルキルに、人形は更に絶望に陥れる言葉を放った。
(これでもあたしは完全でない試作品。でも、あなたより人形としての性質は上…だからこそ、上書きが出来る)
「やめろぉ!! 俺は…俺はもう、自分が自分で無くなるのはごめんだっ!!!」
少しずつ闇に塗りつぶされる記憶の中で叫ぶが、何もかも無意味だった。
(人形に、自我は必要ない…消えて)
その言葉を最後に、ルキルの意識は記憶と共に暗闇に塗り潰された…。
「――っ…?」
駅前に辿り着き、辺りを見回していたゼロボロスが顔を上げる。
上空で何かが揺らいだのを感じたのだが、そこには夕暮れの空が広がっているだけだ。
気のせいかと思い、視線を逸らして駅前通りの方へと歩こうとした。
―――直後、上空で何かが割れる音が辺り一帯に響いた。
「なっ…ルキルっ!?」
慌てて上空を見ると、ガラスのような透明な破片と共にルキルが落下している。
即座に黒と白の翼を展開させると、その場で跳躍して飛び上がる。
そうして落ちるルキルを抱きかかえると、ある異変に気付いた。
「黒い髪…どうして?」
何故かルキルの髪色が、銀から黒に変わっているのだ。
しかし、考えても分からずに地上に降り立つと、連絡用の羽根を取り出した。
《ルキルを見つけた。駅前広場に》
そう念を送ると、ルキルを楽な体制にして寝かせる。
それから軽く頬を叩くが、数日前のように目覚める気配がまったく感じられない。
起きないルキルにゼロボロスが困っていると、地下通路からアクアとウィドが出てきた。
「「ゼロボロス!!」」
「アクア、ウィド…」
連絡を貰い、駆け付けた二人にゼロボロスは顔を俯かせる。
そして、二人はゼロボロスの傍で眠っているルキルに気づいて急いで近づいた。
「ルキル、目を開けなさい!! ルキルっ!!」
「ゼロボロス、どうなっているの? どうしてルキルの髪が黒に…?」
「分からない…とにかく、一度宿に戻ろう」
アクアに説明すると、ルキルを揺さぶるウィドを一旦押しのける。
そのままゼロボロスがルキルを背中に抱え、自分達が泊まってる宿へと歩み出した。
「シ…オ、ン――」
「えっ…!?」
眠っていた筈のルキルの口から発せられた呟きに、ゼロボロスは目を見開く。
身体全体を硬直させ、足を止めるゼロボロスにウィドが声をかけた。
「ゼロボロス?」
「何でも…ない」
ウィドの声で我に返ったのか、ゼロボロスは再び歩き出した。
しかし、平然とした様子と裏腹に心は未だに動揺していた。
(どうして…僕の本当の名前を…!?)
■作者メッセージ
ルキル「作者ぁ…!!! 説明しろぉぉぉ…!!」
NANA「いっ…いきなり挨拶も無しに説明と言われてもぉ…!!?」
ルキル「前々回は敵に操られ、前回は戦闘に参加出来ず、さらに今回はシオンに乗っ取られるって俺をどこまで待遇の悪い扱いにさせる気だぁ!!? リメイク版『KH』のトレーラーでは『COM』版での俺が出てるのを知らないのかぁ!!!」
シオン「ついでにあたしの扱いも酷い!!! この『開闢の宴』に出れたと思ったら何っ!!? あれじゃ幽霊通り越して悪霊じゃないの!!! あんた、今度の『KH』のリメイク版には『358/2Days』のフルシアターも付くって言うのにどんな話に仕立て上げてんのよぉぉぉ!!! これであたしの事誤解されたらどう責任取るつもりぃ!!?」
NANA「作者の私脅してる時点でいろいろ誤解されそうだけど!!? と、とにかく大丈夫です!!! お二人に関してはこの後意外な事があぎゃあああああぁ!!!」(突然燃える)
シャオ「ハーイ、ネタバレはやめようね〜?」(笑顔でキーブレードを見せつける)
ルキル「何かよく分からないが、助かる!! さーて、思いっきり甚振るかぁ…!!」(ボキボキと拳を鳴らしてる)
シオン「ここまで黒焦げなら、前回のように制裁回避出来ないよね〜? 日本人の風習として、火葬に持ち込んで上げるねぇ?」(これでもかと目を光らせている)
シャオ「と言う訳で、ここからは惨劇になっちゃうから、読者の皆様にはシオンさんの紹介と新技解説するよ〜♪」
NANA「た、頼む…!! 回復でもいいから助け…ぎいぃあああああああああああっ!!? ルキルはともかくシオンの最終形態での攻撃はシャレにならないのにぃぃぃ!!!!!」
*バカ作者が何時もの如く制裁されていますので、キャラ紹介と新技紹介でお楽しみください。
キャラ紹介
シオン (主な出演作品 KH 358/2Days 3D)
一年前ほどに、ロクサスの力をコピーする為に機関によって作り出された人形(レプリカ)。
ロクサスの力だけでなく、眠っていたソラの記憶も吸収し、ソラにとって大事な記憶であるカイリと瓜二つの姿に変わる。
キーブレード使いなので機関では主にハートレス退治の任務をしており、任務終了では時計台でロクサスとアクセルと共にアイスを食べて過ごしていた。
しかし、リクとの対決で少しずつ自分の存在に疑問を持ち、何度か機関を脱走。その後、リクやアクセルの助言によりソラに還る決意を固め、ロクサスの手によって人々に残る記憶と共に消滅した。
しかし、人形として覚醒した際の記憶の欠片が残っており、同じ人形(レプリカ)であるルキルに反応して思念体として目覚めた。
そしてルキルを取り込む為に戦いを挑むが失敗。だが、記憶として彼の中に入り込み侵食をしている。
シオン「結局、これどう言う事なの?」
NANA「記憶と言うにも種類があって、今回は頭で覚える方の記憶ではなく、体で経験して覚える記憶が残っていたと言う事です。それに加え、シオンが消えてもゼムナスやシグバール、サイクスなどの関係者は覚えていたので、ルキルもレプリカである以上無意識下で覚えているだろうと考え、このような設定を作りました」
シオン「それはいいけど、これ明らかにイメージダウンじゃない!! どっちみちあたしは救われないし!!」
NANA「ボス戦じゃ平気でボコボコにしてたくせに…」(ボソッ)
シオン「何か言ったぁ?」(黒笑)
NANA「いいえ何にも!!」
ルキル新技紹介
『インパルス』:片手に闘気を纏わせ、敵にぶつけた後に剣を振り下ろして衝撃波を発生させて攻撃する。元は『COM』でリクが使うデュエル技。
『ダークバラージュ』:素早く居合抜きで斬り裂いた後、跳躍して宙に浮かんだ後に無数のソウルイーターで攻撃する。これも『COM』でリクが使うデュエル技。
『ダーク・ロストバースト』:相手の頭上に高く飛び上がった後、一回転しながら刀身に闇を纏わせて叩きつけるように斬りつけ、闇の大爆発を起こす。ウィドの知識と自身の努力の結果で生み出した技。
ルキル「先生の知識って書いてあるが、どう言う事だ?」
NANA「そのままの意味ですかね。回転する事によって外側に生まれる遠心力と言う力、落下速度と重力の関係。この二つを取り入れたから、強力な攻撃が出来たと言う事です」
ウィド「これで、勉強がどれほど大事か分かったでしょう。さっ、そうと分かればこっちで補習しますよ!!」
ソラ&ヴェン「「うわーん!! 勘弁してー!!」」(ウィドに引き摺られる)
ルキル「主人公なのに、哀れだな…」
シオン(人形バージョン)新技紹介
『ソニックレイヴ』:キーブレードを構え、突進攻撃を繰り出す技。ソラだけでなく、テラ、ヴェン、アクアも実は使用可能。
『ラグナロク』:宙に浮き、キーブレードの切先に光を溜めて螺旋状の光弾となって放つ技。上の四人も使うが、追尾性や防御不能の点で言えばこちらの方が性能は上。
NANA「ちなみにこの技と下の技、あとは回復しつつ身を守る『バリア』で私は幾度となくボス戦で泣かされました…」
シャオ「まあ、シオンさんとは何度も戦うもんね…そう言えば、どうして時計台なのに最終形態で戦わなかったのさ? 戦闘シーンで疲れたから?」
NANA「そんな訳ありません。これにはちゃんと意味を持たせてます」
シャオ「ホントー?」
NANA「まあ、ヒントを言うなら…私、美味しい物は最後まで取って置くタイプなんです」
シャオ「そうして大事に取って置いて、他の人に食べられるパターンっと…」
NANA「やかましいっ!!」
『ラストアルカナム』:四本の刃に金色の光を宿し、幾度も斬り付ける技。ソラ達と比べると多少は避けやすいが、四つで攻めるので一度喰らったら大ダメージは確実。
シオン「ちょっと!! これ全部ボス戦での技じゃないの!!?」
NANA「いや、普通にカイリ似の黒髪の女の子の姿じゃなくて第一形態から第三形態の状態で戦ってるから当たり前――」
シオン「トライアルミッションSPの状態で戦ったらどうなるかな〜?」(回復禁止&レベル30アップ)
NANA「待ってぇ!!? あなた、私パートの番外編ではゴニョゴニョ…!」
シオン「そっか。なら処刑は待ってもいいかな、待っても!」
NANA「回避は出来たが…訂正まではいかないよね…」
シャオ「シオンさんだけど、シオンさんじゃないもんね〜…」
ウィド「さて、紹介は終わりましたのでもう一回さっきのテロップ流しましょうか」(抜刀の構え)
NANA「な、何故にそんな事を…!? もう身体ボロボロで…」
ウィド「話すだけの気力があれば十分です。さて…ルキルをこのような目に遭わせ、その上私達の出番が少ないとはどう言う事何でしょうねぇ…?」(黒笑)
NANA「前回あれだけ活躍したんだし、そもそもトライライトタウンは機関にとって深い意味のある場所だからレプリカ同士でスポットをと…!!」
ウィド「言い訳無用です!! さあ、大人しく制裁を――!!」
NANA「何度も何度もさせるかぁ!! おりゃあ!」(ハンマーで叩く)
ウィド「ふ、そんなもの」(避ける)
NANA「まだまだぁ! カマ、クワ、オノ、ジョウロ攻撃ぃ!! どうだ、ちょっとは効いて「『空衝撃』」あべしっ!?」(衝撃波をぶつけられる)
ウィド「最後はともかく、そんな単調な攻撃効く訳ないでしょう。で、なんですかその攻撃?」
NANA「くっ…!! さすがに引き出しの中で見つけた牧場○語コ○ボックルス○ーションの攻撃法は駄目だったか…!!」
ウィド「あなた、3DS買ったと言うのにそんなほのぼのゲームやってたんですか? それより、大人しく裁きを…――ん? 何ですこの犬」(作者の前に立つ子犬を見て)
NANA「ふはははは、攻撃はまだ終わってなーい! 行け、ポチー!」(犬に命令)
ポチ「ワン!」(飛び掛かる)
ウィド「ネーミングセンス古いですね。ですが…――可愛い犬ですねー! よしよーし♪」(抱き着いて頬ずり)
ポチ「ク、クーン…」(困っている)
NANA「…実はウィドが動物好きって設定、つけてて良かったのかな…ん?」
ソラ「おい、作者ぁ…!! 3DS買ったってのに、何他のゲームで遊んでいるんだぁ…!!」(怒りのオーラ)
リク「隠しボスもスペシャルポータルもクリアしてないのに、もう飽きたってかぁ…!?」(同文)
NANA「ちょっと!? 結局このパターンになる訳ぇ!!?」(冷汗)
ソラ「言い訳無用だぁ!!!」
リク「覚悟しろぉ!!!」
NANA「ええい、させるかぁ!!! 行け、こっちでのボス集団!!」
ソラ&リク「「はぁ!!?」」
カエルおうじ「ゲコゲーコ!」
ドクドクサンショ「グコ…」
カエルソルジャー「キュイキュイ!」
キバタイガー「ガルル…!」
タカイーグル「キーィ!」
ソラ「ドリーム、イーター…?」
リク「おい…これの何処がボスなんだ?」
NANA「ふ、嘗めて貰っては困る…――これらは上からリリス、フェン、マリェース、セヴィル、エンって名前にしてるからぁ!!」
ソラ「名前だけじゃんっ!?」
リク「しかも、何だってエンはタカイーグルなんだ!? どう考えても、ボウクンレックスやボンツビワイルドだろ!?」
NANA「リクのはスルーして…ソラは名前だけではない!! ちゃんと一部はリスキーデー(敵強化の日)で特殊な材料や確率でブリードしたし、何よりエサもそれなりに与えている!! さあ、行けー!! 後でスペシャルケーキが待ってるぞー!!」
ソラ「『サンダガ』!!」
NANA「え?」
リク「『メテオバースト』!!」
NANA「ちょ…!? 一気に全滅ぅ!!」
ソラ「俺達のレベル、スピリットよりも上だからねー?」(黒笑)
リク「さー、ボコボコにされる準備は出来たか?」(黒笑)
NANA「あ、あははは…!?」(滝汗)
*主人公とは思えないほどの猛攻撃を作者に喰らわせてます。しばらく別に取りつけたカメラでお待ちください。
シャオ「――あーあ、作者も終わったね」
アクア「まあ、こんな話を作ったんですもの。少しは反省するべきよ」
シオン「アクアさん、話が分かる人で嬉しいです。ホント、これからどうなるんだろ」
ルキル「ヒロインなのに、乗っ取ってしまう話だもんな…ホンモノの話より重いな…」
NANA「いやいや…これぐらい、最終章に比べれば全然マシな方だけど…?」(ボロボロ)
シオン「復活した!?」
ルキル「それより、今の発言どう言う事だ!? お前どんだけ暗い話考えてんだぁ!!?」
NANA「んー…FF零式やFF13-2、ワンダと○像やゴッ○イーターとか?」
アクア「何ですか、そのサッドストーリーオンパレードは!?」
NANA「だー、ごちゃごちゃうっさい!! だから、このあとがきで暗い空気を吹っ飛ばしてテンション上げているんじゃないの!!!」
シャオ「あとがきの趣旨が変わってる気がするんだけどっ!!?」
NANA「とにかく、さっさと次のNGコーナー行って見よー!!」
四人「「「「無理やり進めたっ!!?」」」」
NGシーン…と言うより、撮影前。
シオン「さーくーしゃー? これ、どーゆーことカナ?」(怖い笑顔で台本チラつかせる)
NANA「いや…!! な…なんの事カナァ?」(冷汗)
シオン「機関キャラで唯一の登場人物兼ヒロインなのに…――何よ、この設定っ!!? ルキルを騙して襲ってソラ達取り込むって宣言して、最後は意識をどこぞのハゲ爺のように浸食するゥ!!? あんたヒロインを何だと思ってる訳ェェェ!!?」
NANA「いや、確かにヒロインだとも思うけど最後はラスボスじゃ「何? 何か文句あるの?」何にも言ってませんっ!!!??」(首元にキーブレード突きつけられる)
シャオ「か…シオンさんが怖いよォォォ…!!」(ガタガタ)
ルキル「シ、シオンさん…!! こここ、ココは落ち着いてお茶を――!!」
シオン「大体、あたしの復活フラグが『3D』でも正式にあるのよ!!? なのに、どうしてあたしの出番がなくてルキルはある訳っ!!? ルキルなんてナンバーも貰えない欠陥品でしょ!!? あたしの幸せを壊したキッカケ作って遠まわしに消えろって言った奴のレプリカでしょぉ!!? あたしのようにまともな友達いないでしょぉぉぉ!!?」
ルキル「ぐはぁあああああっ!!!」
シャオ「な…何気に酷いですよ、シオンさん…!!?」
NANA「だ、だって…!! この先、この設定の話は必要になって来るからだから今は抑えて受け入れてくれませんかそうですよねぇ!!?」(シオンの手に輝くキーブレードを見ながら)
シオン「いいからさっさと設定変えなさいよ…!! でないと――!!」
リリィ「あなただけ、良い思いさせると思ってる? シオンさん?」(ニッコリ)
シオン「ハ、ハイ?」
リリィ「私なんかリクと相思相愛した瞬間に呪いをかけて襲いかかる……ヒロインと言われてもおかしくないポジションなのに、敵になるって辛いよねぇ?」
シオン「だったら、作者を脅して設定変えれば――」
リリィ「これ、この先のネタバレ手帳拝借したんだけど……あなた、私なんかよりもいい設定持っているじゃない…!? それで話を良くしろって、何様のつもりかしらぁ…!?」(静かな怒りのオーラ)
シオン「な、なんの事かなぁ…? ア、アハハ…!!」(作り笑い)
リリィ「あとね、シオン。遠まわしにリクの事悪く言ったでしょ?」(ギロリ)
シオン「えっと、言ったっけなぁ…!? ア、アハハ…!!」(顔を引き攣らせてる)
リリィ「こっちに来なさい。夢旅人作品で『Sin化』してた人達もご立腹の状態であなたと《武器》で話がしたいそうだから」(シオンの肩を掴んで引っ張る)
シオン「ちょっとぉ!? あたしも被害者なんだけど!! いやぁぁぁ!!! 誰か助けてぇぇぇーーーーーっ!!!」(リリィに引き摺られる)
シャオ「ど、どうしよう、と…――ルキルさん…!?」
ルキル「さて、飯でも食うか」(遠い目で背を向ける)
NANA「みんなー、休憩入るよー」(同文)
シャオ「現実逃避しないでよっ!!?」
シャオ「それで…シオンさん、この後何があったの?」
シオン「…聞かないでぇ…!」(涙目)
ルキル「とにかく、酷い目には遭ったんだな…」
アクア「それよりも、ネタバレ帳には一体何が…?」
NANA「ネタバレだから駄目ですっ!」
NGシーン・シオン戦
ルキル「その…願いって…?」
シオン「それはね――」
ルキル「それは…?」
シオン「――大好きなロクサスといる事だよ」
ルキル「そう、ロクサスと…――って、へ…?」
シオン「だって、ロクサスってすごくかっこ良いし、逞しいし、優しいし……私の為に、あんな危険冒したり……もうすっごくタイプなの! それから、それから…!!」
ルキル「あ、あのぉ…? キャラ、変わってないか…?」
NANA「まあ、いいんじゃない? だって、小説版では『大切な人』ってあったし。相思相愛は確か見たいだし」
ルキル「ちくしょぉぉぉ!!! 何だよそれぇ!!!」
アクセル「そうだぁ!!! 俺だって親友なのに、何だよこの扱いの差はぁ!!! ルキルゥ、こうなったら自棄酒だぁぁぁ!!!」(酒瓶を持ってくる)
ルキル「ああ!! もうトコトン呑んでやるぅぅぅ!!! グビグビグビ!!」
シャオ「うわああああああっ!!? 落ち着いてぇ!!? 気持ちは分かるけど駄目だよと「ぬああああっ!!?」っ!!!」
こうしてシオンが惚気ている間、スタジオは大混乱したと言う…。
アクア「何て言うか…大変だったのね」
シオン「あ、あはは…」(目を逸らす)
ルキル「これなら前回、エンと戦った方がまだマシだった…」(遠い目)
シオン「ちょっと、どういう意味?」
NANA「はいはい、喧嘩はここまで。さぁ…今回で私パートでの最後の次回予告と行きましょう!!!」
ソラ「だったら、主人公の俺がやる!! 次回は、ようやく全員集合!!」
カイリ「だけど『レイディアントガーデン』には敵の脅威が満ちていた」
ソラ「え!? カイリ!?」
リク「立ち憚るさまざまな敵、再び闇に呑まれようとする世界の中で待っていたのは残酷な未来だった」
ソラ「ちょ、リクまで!?」
ヴェン「捕らわれたスピカさんを前に、俺達は一つの選択を迫られる!!」
アクア「そして、ようやくエンに隠された正体と過去が明らかに!!」
テラ「壊れかけた絆の中、俺達を待つのは光と闇、どちらなのか!!」
ソラ「もう、最後は俺が言う!! 最終章、『絶望へのカウントダウン』!! ……って、何この不吉なタイトルはぁ!!?」
NANA「そのままの意味ですが、何か?」
キーブレード使い六人「「「「「「まだ反省が足りないかぁぁぁーーーーーっ!!!!!」」」」」」
NANA「いやああああああああっ!!!??」
シオン「あーあ、最後の最後でこれだね」
シャオ「いいんじゃない、別に。さあ、次の断章でバトン交代だからまだまだそのままでお願いねー!!」
ルキル「そう言えば、シャオ。お前、宣伝する為だけに来たのなら最初からいなくても良かったんじゃないのか?」
シャオ「え!? あ、いや…ボ、ボクはいち早く次で最後だから、ここで目立っておこうかなと…ア、アハハ…!」
ルキル「そんな物なのか?」
シャオ「そ、そうそう! もう、ルキルさんはいつも疑り深いよね〜!」
シオン「いつも?」
シャオ「ドキィ!? ボ、ボクもうあっちに行くね〜…」(そそくさと立ち去る)
ルキル&シオン「「?」」
NANA「いっ…いきなり挨拶も無しに説明と言われてもぉ…!!?」
ルキル「前々回は敵に操られ、前回は戦闘に参加出来ず、さらに今回はシオンに乗っ取られるって俺をどこまで待遇の悪い扱いにさせる気だぁ!!? リメイク版『KH』のトレーラーでは『COM』版での俺が出てるのを知らないのかぁ!!!」
シオン「ついでにあたしの扱いも酷い!!! この『開闢の宴』に出れたと思ったら何っ!!? あれじゃ幽霊通り越して悪霊じゃないの!!! あんた、今度の『KH』のリメイク版には『358/2Days』のフルシアターも付くって言うのにどんな話に仕立て上げてんのよぉぉぉ!!! これであたしの事誤解されたらどう責任取るつもりぃ!!?」
NANA「作者の私脅してる時点でいろいろ誤解されそうだけど!!? と、とにかく大丈夫です!!! お二人に関してはこの後意外な事があぎゃあああああぁ!!!」(突然燃える)
シャオ「ハーイ、ネタバレはやめようね〜?」(笑顔でキーブレードを見せつける)
ルキル「何かよく分からないが、助かる!! さーて、思いっきり甚振るかぁ…!!」(ボキボキと拳を鳴らしてる)
シオン「ここまで黒焦げなら、前回のように制裁回避出来ないよね〜? 日本人の風習として、火葬に持ち込んで上げるねぇ?」(これでもかと目を光らせている)
シャオ「と言う訳で、ここからは惨劇になっちゃうから、読者の皆様にはシオンさんの紹介と新技解説するよ〜♪」
NANA「た、頼む…!! 回復でもいいから助け…ぎいぃあああああああああああっ!!? ルキルはともかくシオンの最終形態での攻撃はシャレにならないのにぃぃぃ!!!!!」
*バカ作者が何時もの如く制裁されていますので、キャラ紹介と新技紹介でお楽しみください。
キャラ紹介
シオン (主な出演作品 KH 358/2Days 3D)
一年前ほどに、ロクサスの力をコピーする為に機関によって作り出された人形(レプリカ)。
ロクサスの力だけでなく、眠っていたソラの記憶も吸収し、ソラにとって大事な記憶であるカイリと瓜二つの姿に変わる。
キーブレード使いなので機関では主にハートレス退治の任務をしており、任務終了では時計台でロクサスとアクセルと共にアイスを食べて過ごしていた。
しかし、リクとの対決で少しずつ自分の存在に疑問を持ち、何度か機関を脱走。その後、リクやアクセルの助言によりソラに還る決意を固め、ロクサスの手によって人々に残る記憶と共に消滅した。
しかし、人形として覚醒した際の記憶の欠片が残っており、同じ人形(レプリカ)であるルキルに反応して思念体として目覚めた。
そしてルキルを取り込む為に戦いを挑むが失敗。だが、記憶として彼の中に入り込み侵食をしている。
シオン「結局、これどう言う事なの?」
NANA「記憶と言うにも種類があって、今回は頭で覚える方の記憶ではなく、体で経験して覚える記憶が残っていたと言う事です。それに加え、シオンが消えてもゼムナスやシグバール、サイクスなどの関係者は覚えていたので、ルキルもレプリカである以上無意識下で覚えているだろうと考え、このような設定を作りました」
シオン「それはいいけど、これ明らかにイメージダウンじゃない!! どっちみちあたしは救われないし!!」
NANA「ボス戦じゃ平気でボコボコにしてたくせに…」(ボソッ)
シオン「何か言ったぁ?」(黒笑)
NANA「いいえ何にも!!」
ルキル新技紹介
『インパルス』:片手に闘気を纏わせ、敵にぶつけた後に剣を振り下ろして衝撃波を発生させて攻撃する。元は『COM』でリクが使うデュエル技。
『ダークバラージュ』:素早く居合抜きで斬り裂いた後、跳躍して宙に浮かんだ後に無数のソウルイーターで攻撃する。これも『COM』でリクが使うデュエル技。
『ダーク・ロストバースト』:相手の頭上に高く飛び上がった後、一回転しながら刀身に闇を纏わせて叩きつけるように斬りつけ、闇の大爆発を起こす。ウィドの知識と自身の努力の結果で生み出した技。
ルキル「先生の知識って書いてあるが、どう言う事だ?」
NANA「そのままの意味ですかね。回転する事によって外側に生まれる遠心力と言う力、落下速度と重力の関係。この二つを取り入れたから、強力な攻撃が出来たと言う事です」
ウィド「これで、勉強がどれほど大事か分かったでしょう。さっ、そうと分かればこっちで補習しますよ!!」
ソラ&ヴェン「「うわーん!! 勘弁してー!!」」(ウィドに引き摺られる)
ルキル「主人公なのに、哀れだな…」
シオン(人形バージョン)新技紹介
『ソニックレイヴ』:キーブレードを構え、突進攻撃を繰り出す技。ソラだけでなく、テラ、ヴェン、アクアも実は使用可能。
『ラグナロク』:宙に浮き、キーブレードの切先に光を溜めて螺旋状の光弾となって放つ技。上の四人も使うが、追尾性や防御不能の点で言えばこちらの方が性能は上。
NANA「ちなみにこの技と下の技、あとは回復しつつ身を守る『バリア』で私は幾度となくボス戦で泣かされました…」
シャオ「まあ、シオンさんとは何度も戦うもんね…そう言えば、どうして時計台なのに最終形態で戦わなかったのさ? 戦闘シーンで疲れたから?」
NANA「そんな訳ありません。これにはちゃんと意味を持たせてます」
シャオ「ホントー?」
NANA「まあ、ヒントを言うなら…私、美味しい物は最後まで取って置くタイプなんです」
シャオ「そうして大事に取って置いて、他の人に食べられるパターンっと…」
NANA「やかましいっ!!」
『ラストアルカナム』:四本の刃に金色の光を宿し、幾度も斬り付ける技。ソラ達と比べると多少は避けやすいが、四つで攻めるので一度喰らったら大ダメージは確実。
シオン「ちょっと!! これ全部ボス戦での技じゃないの!!?」
NANA「いや、普通にカイリ似の黒髪の女の子の姿じゃなくて第一形態から第三形態の状態で戦ってるから当たり前――」
シオン「トライアルミッションSPの状態で戦ったらどうなるかな〜?」(回復禁止&レベル30アップ)
NANA「待ってぇ!!? あなた、私パートの番外編ではゴニョゴニョ…!」
シオン「そっか。なら処刑は待ってもいいかな、待っても!」
NANA「回避は出来たが…訂正まではいかないよね…」
シャオ「シオンさんだけど、シオンさんじゃないもんね〜…」
ウィド「さて、紹介は終わりましたのでもう一回さっきのテロップ流しましょうか」(抜刀の構え)
NANA「な、何故にそんな事を…!? もう身体ボロボロで…」
ウィド「話すだけの気力があれば十分です。さて…ルキルをこのような目に遭わせ、その上私達の出番が少ないとはどう言う事何でしょうねぇ…?」(黒笑)
NANA「前回あれだけ活躍したんだし、そもそもトライライトタウンは機関にとって深い意味のある場所だからレプリカ同士でスポットをと…!!」
ウィド「言い訳無用です!! さあ、大人しく制裁を――!!」
NANA「何度も何度もさせるかぁ!! おりゃあ!」(ハンマーで叩く)
ウィド「ふ、そんなもの」(避ける)
NANA「まだまだぁ! カマ、クワ、オノ、ジョウロ攻撃ぃ!! どうだ、ちょっとは効いて「『空衝撃』」あべしっ!?」(衝撃波をぶつけられる)
ウィド「最後はともかく、そんな単調な攻撃効く訳ないでしょう。で、なんですかその攻撃?」
NANA「くっ…!! さすがに引き出しの中で見つけた牧場○語コ○ボックルス○ーションの攻撃法は駄目だったか…!!」
ウィド「あなた、3DS買ったと言うのにそんなほのぼのゲームやってたんですか? それより、大人しく裁きを…――ん? 何ですこの犬」(作者の前に立つ子犬を見て)
NANA「ふはははは、攻撃はまだ終わってなーい! 行け、ポチー!」(犬に命令)
ポチ「ワン!」(飛び掛かる)
ウィド「ネーミングセンス古いですね。ですが…――可愛い犬ですねー! よしよーし♪」(抱き着いて頬ずり)
ポチ「ク、クーン…」(困っている)
NANA「…実はウィドが動物好きって設定、つけてて良かったのかな…ん?」
ソラ「おい、作者ぁ…!! 3DS買ったってのに、何他のゲームで遊んでいるんだぁ…!!」(怒りのオーラ)
リク「隠しボスもスペシャルポータルもクリアしてないのに、もう飽きたってかぁ…!?」(同文)
NANA「ちょっと!? 結局このパターンになる訳ぇ!!?」(冷汗)
ソラ「言い訳無用だぁ!!!」
リク「覚悟しろぉ!!!」
NANA「ええい、させるかぁ!!! 行け、こっちでのボス集団!!」
ソラ&リク「「はぁ!!?」」
カエルおうじ「ゲコゲーコ!」
ドクドクサンショ「グコ…」
カエルソルジャー「キュイキュイ!」
キバタイガー「ガルル…!」
タカイーグル「キーィ!」
ソラ「ドリーム、イーター…?」
リク「おい…これの何処がボスなんだ?」
NANA「ふ、嘗めて貰っては困る…――これらは上からリリス、フェン、マリェース、セヴィル、エンって名前にしてるからぁ!!」
ソラ「名前だけじゃんっ!?」
リク「しかも、何だってエンはタカイーグルなんだ!? どう考えても、ボウクンレックスやボンツビワイルドだろ!?」
NANA「リクのはスルーして…ソラは名前だけではない!! ちゃんと一部はリスキーデー(敵強化の日)で特殊な材料や確率でブリードしたし、何よりエサもそれなりに与えている!! さあ、行けー!! 後でスペシャルケーキが待ってるぞー!!」
ソラ「『サンダガ』!!」
NANA「え?」
リク「『メテオバースト』!!」
NANA「ちょ…!? 一気に全滅ぅ!!」
ソラ「俺達のレベル、スピリットよりも上だからねー?」(黒笑)
リク「さー、ボコボコにされる準備は出来たか?」(黒笑)
NANA「あ、あははは…!?」(滝汗)
*主人公とは思えないほどの猛攻撃を作者に喰らわせてます。しばらく別に取りつけたカメラでお待ちください。
シャオ「――あーあ、作者も終わったね」
アクア「まあ、こんな話を作ったんですもの。少しは反省するべきよ」
シオン「アクアさん、話が分かる人で嬉しいです。ホント、これからどうなるんだろ」
ルキル「ヒロインなのに、乗っ取ってしまう話だもんな…ホンモノの話より重いな…」
NANA「いやいや…これぐらい、最終章に比べれば全然マシな方だけど…?」(ボロボロ)
シオン「復活した!?」
ルキル「それより、今の発言どう言う事だ!? お前どんだけ暗い話考えてんだぁ!!?」
NANA「んー…FF零式やFF13-2、ワンダと○像やゴッ○イーターとか?」
アクア「何ですか、そのサッドストーリーオンパレードは!?」
NANA「だー、ごちゃごちゃうっさい!! だから、このあとがきで暗い空気を吹っ飛ばしてテンション上げているんじゃないの!!!」
シャオ「あとがきの趣旨が変わってる気がするんだけどっ!!?」
NANA「とにかく、さっさと次のNGコーナー行って見よー!!」
四人「「「「無理やり進めたっ!!?」」」」
NGシーン…と言うより、撮影前。
シオン「さーくーしゃー? これ、どーゆーことカナ?」(怖い笑顔で台本チラつかせる)
NANA「いや…!! な…なんの事カナァ?」(冷汗)
シオン「機関キャラで唯一の登場人物兼ヒロインなのに…――何よ、この設定っ!!? ルキルを騙して襲ってソラ達取り込むって宣言して、最後は意識をどこぞのハゲ爺のように浸食するゥ!!? あんたヒロインを何だと思ってる訳ェェェ!!?」
NANA「いや、確かにヒロインだとも思うけど最後はラスボスじゃ「何? 何か文句あるの?」何にも言ってませんっ!!!??」(首元にキーブレード突きつけられる)
シャオ「か…シオンさんが怖いよォォォ…!!」(ガタガタ)
ルキル「シ、シオンさん…!! こここ、ココは落ち着いてお茶を――!!」
シオン「大体、あたしの復活フラグが『3D』でも正式にあるのよ!!? なのに、どうしてあたしの出番がなくてルキルはある訳っ!!? ルキルなんてナンバーも貰えない欠陥品でしょ!!? あたしの幸せを壊したキッカケ作って遠まわしに消えろって言った奴のレプリカでしょぉ!!? あたしのようにまともな友達いないでしょぉぉぉ!!?」
ルキル「ぐはぁあああああっ!!!」
シャオ「な…何気に酷いですよ、シオンさん…!!?」
NANA「だ、だって…!! この先、この設定の話は必要になって来るからだから今は抑えて受け入れてくれませんかそうですよねぇ!!?」(シオンの手に輝くキーブレードを見ながら)
シオン「いいからさっさと設定変えなさいよ…!! でないと――!!」
リリィ「あなただけ、良い思いさせると思ってる? シオンさん?」(ニッコリ)
シオン「ハ、ハイ?」
リリィ「私なんかリクと相思相愛した瞬間に呪いをかけて襲いかかる……ヒロインと言われてもおかしくないポジションなのに、敵になるって辛いよねぇ?」
シオン「だったら、作者を脅して設定変えれば――」
リリィ「これ、この先のネタバレ手帳拝借したんだけど……あなた、私なんかよりもいい設定持っているじゃない…!? それで話を良くしろって、何様のつもりかしらぁ…!?」(静かな怒りのオーラ)
シオン「な、なんの事かなぁ…? ア、アハハ…!!」(作り笑い)
リリィ「あとね、シオン。遠まわしにリクの事悪く言ったでしょ?」(ギロリ)
シオン「えっと、言ったっけなぁ…!? ア、アハハ…!!」(顔を引き攣らせてる)
リリィ「こっちに来なさい。夢旅人作品で『Sin化』してた人達もご立腹の状態であなたと《武器》で話がしたいそうだから」(シオンの肩を掴んで引っ張る)
シオン「ちょっとぉ!? あたしも被害者なんだけど!! いやぁぁぁ!!! 誰か助けてぇぇぇーーーーーっ!!!」(リリィに引き摺られる)
シャオ「ど、どうしよう、と…――ルキルさん…!?」
ルキル「さて、飯でも食うか」(遠い目で背を向ける)
NANA「みんなー、休憩入るよー」(同文)
シャオ「現実逃避しないでよっ!!?」
シャオ「それで…シオンさん、この後何があったの?」
シオン「…聞かないでぇ…!」(涙目)
ルキル「とにかく、酷い目には遭ったんだな…」
アクア「それよりも、ネタバレ帳には一体何が…?」
NANA「ネタバレだから駄目ですっ!」
NGシーン・シオン戦
ルキル「その…願いって…?」
シオン「それはね――」
ルキル「それは…?」
シオン「――大好きなロクサスといる事だよ」
ルキル「そう、ロクサスと…――って、へ…?」
シオン「だって、ロクサスってすごくかっこ良いし、逞しいし、優しいし……私の為に、あんな危険冒したり……もうすっごくタイプなの! それから、それから…!!」
ルキル「あ、あのぉ…? キャラ、変わってないか…?」
NANA「まあ、いいんじゃない? だって、小説版では『大切な人』ってあったし。相思相愛は確か見たいだし」
ルキル「ちくしょぉぉぉ!!! 何だよそれぇ!!!」
アクセル「そうだぁ!!! 俺だって親友なのに、何だよこの扱いの差はぁ!!! ルキルゥ、こうなったら自棄酒だぁぁぁ!!!」(酒瓶を持ってくる)
ルキル「ああ!! もうトコトン呑んでやるぅぅぅ!!! グビグビグビ!!」
シャオ「うわああああああっ!!? 落ち着いてぇ!!? 気持ちは分かるけど駄目だよと「ぬああああっ!!?」っ!!!」
こうしてシオンが惚気ている間、スタジオは大混乱したと言う…。
アクア「何て言うか…大変だったのね」
シオン「あ、あはは…」(目を逸らす)
ルキル「これなら前回、エンと戦った方がまだマシだった…」(遠い目)
シオン「ちょっと、どういう意味?」
NANA「はいはい、喧嘩はここまで。さぁ…今回で私パートでの最後の次回予告と行きましょう!!!」
ソラ「だったら、主人公の俺がやる!! 次回は、ようやく全員集合!!」
カイリ「だけど『レイディアントガーデン』には敵の脅威が満ちていた」
ソラ「え!? カイリ!?」
リク「立ち憚るさまざまな敵、再び闇に呑まれようとする世界の中で待っていたのは残酷な未来だった」
ソラ「ちょ、リクまで!?」
ヴェン「捕らわれたスピカさんを前に、俺達は一つの選択を迫られる!!」
アクア「そして、ようやくエンに隠された正体と過去が明らかに!!」
テラ「壊れかけた絆の中、俺達を待つのは光と闇、どちらなのか!!」
ソラ「もう、最後は俺が言う!! 最終章、『絶望へのカウントダウン』!! ……って、何この不吉なタイトルはぁ!!?」
NANA「そのままの意味ですが、何か?」
キーブレード使い六人「「「「「「まだ反省が足りないかぁぁぁーーーーーっ!!!!!」」」」」」
NANA「いやああああああああっ!!!??」
シオン「あーあ、最後の最後でこれだね」
シャオ「いいんじゃない、別に。さあ、次の断章でバトン交代だからまだまだそのままでお願いねー!!」
ルキル「そう言えば、シャオ。お前、宣伝する為だけに来たのなら最初からいなくても良かったんじゃないのか?」
シャオ「え!? あ、いや…ボ、ボクはいち早く次で最後だから、ここで目立っておこうかなと…ア、アハハ…!」
ルキル「そんな物なのか?」
シャオ「そ、そうそう! もう、ルキルさんはいつも疑り深いよね〜!」
シオン「いつも?」
シャオ「ドキィ!? ボ、ボクもうあっちに行くね〜…」(そそくさと立ち去る)
ルキル&シオン「「?」」