Fragment10-4(あとがき追記しました)
「ボク…!?」
クォーツの前に立っている自分の姿に、目を見開くシャオ。
そうしていると、少年がキーブレードを握って駆け込んできた。
「くっ…!!」
薙ぎ払うように振るうキーブレードを、シャオは闇を纏って後ろに避けつつ距離を取る。
すると、クォーツは笑いながら背後に闇の回廊を作り出した。
「まあ、精々頑張りなさい。異世界とは言え、あなたの両親の友人達にこの刺客を向けさせたくなかったらね」
「どこぞの片目隠している人と同じぐらい悪趣味だね、あんたって…!!」
自分の世界では学者として名を馳せている中身が腹黒の人物を思い出しながら挑発するが、クォーツは軽く鼻で笑った。
「褒め言葉として受け取って置きましょう。では、これで」
「待て――!!」
闇の回廊へと逃げるクォーツに、シャオが一歩踏み出す。
しかし、再び偽の自分が前に立ち憚った。
「邪魔はさせないよ!! 第一段階、『ミラージュ・モード』!!」
腕を交差させて力を解放すると、『バニッシュ』の効果で姿が消える。
自分の能力さえも完璧に使える偽物に、シャオは驚きを隠せなかった。
「なっ…!?」
「『サンダガ』!!」
「くっ!!」
そうこうしていると、広範囲で雷が落ちる。
先程のエンの魔法ほどではないが、危険な事には変わりない。どうにか『ダークバリア』で周りに障壁を張って防御する。
「そこっ! 『ダークオーラ』!!」
雷が収まると、声が聞こえた場所に向かってシャオは闇の気弾を幾つも放つ。
その地点にぶつかり爆発を起こすが、何故か声は聞こえなかった。
「残念でした!! 『メガフレア』!!」
と、背後から聞こえた声にシャオは振り返ろうとする。
直後、空間全体を占める程の大爆発を巻き起こした。
数秒して爆発が収まると、シャオの姿はどこにも無かった。
「さっすがボクだね! これぐらい楽しょ――」
未だに熱を持った空気の中、姿を隠しながら偽物が満足そうに笑う。
瞬間、彼の足元に闇が集まり消えた筈のシャオが飛び出した。
「『ダークインパルス』!!」
「くっ!?」
あの攻撃を闇に潜って避けるなり、足元に移動して鋭い腕を突き出すシャオ。
攻撃が当たれば、隠蔽の魔法の効果も切れる。空中に吹き飛ばされた状態で姿を現した偽物に、シャオは追撃を放った。
「『ブラックボレー』!!」
「『リフレガ』!!」
宙に浮く偽物に幾つもの闇の弾を発射すると、抵抗するように反射の魔法を発動させる。
闇の弾は障壁に反射され、シャオに襲い掛かる。仕方なく反射された分を残りの攻撃で相殺すると、偽物の魔法も切れて地面に着地する。
そして、息を吐く暇も無く互いに腕をクロスさせて身体を光らせた。
「第二段階、チェンジ!! 『ウィング・モード』!!」
「第二段階――『ライト・モード』!!」
シャオは闇の衣装から白と黒の翼に。偽物はいつもの服装を白黒にし、白と黒の球体を周囲に回転させる。
自分と同じ戦法、同じ力量。偽物とは言え、これはある意味自分自身との戦いだ。
今の自分を越えなければ勝てない勝負。しかし、勝算がなかったとしても戦うしかない。
「フレイア、使わせて貰うよ!! 『バーニングアロー』!!」
「『絶影』!!」
炎を纏わせて高速の蹴りを放つシャオに対し、偽物は剣を水平に構え突進するように斬り込む。
一瞬の内に自分達が立っていた場所が入れ替わる。それと同時にダメージが入るが、二人は怯むことなく振り向いた。
「『フェザーバースト』!!」
「『光弾・霧流』!!」
シャオが翼を羽ばたかせ白黒の羽根を飛ばすと同時に、偽物は刀身に光を纏わせて霧状の光子を飛ばす。
中間で羽根と光子が触れると、まるで点火するように次々と爆発を起こした。
「もう…ああすればこうも返してくるなんて…!!」
先程のように決定的な打撃をなかなか与えられず、シャオは苛立ちを見せる。
さっきは相手が第一段階だったから、攻撃を与えられたもの。第二段階まで上げて互角になっただけで、こうも戦法が効かなくなるとは。
シャオがどうにか打開策を考えていると、突然偽物が光り輝くキーブレードを掲げた。
「『フォトレジストアワー』!!」
偽物が力を解放すると、辺り一帯に光の柱が降り注いだ。
「うえええぇ!!?」
この技に、習得するに当たって死にかけた記憶が甦る。
必死で翼を羽ばたかせて避けていると、何かが過り反射的に腕で防御の姿勢を取る。
すると、偽物は自分に向かって強力な一撃を繰り出す。ギリギリで防御して持ちこたえると腕を振るって距離を取った。
「トラウマの技使わないでよねぇ!! 『ダークドロップ』!!」
「使わなくてどうするのさぁ!! 『ホーリー』!!」
防御を解くなり、シャオは闇を纏った踵落としを放つ。
だが、偽物は周りに光の柱を出現させるなり、横に回転するように広がらせて攻撃する。これに今度は翼で防御する。
そうして偽物を見ると、数ある『ホーリー』の中で回復効果を持つ魔法を使いさっき受けたダメージの分を回復していた。
「なかなか倒れないよね…!! ホント、しぶとい…!!」
「当たり前だよ、だってボクはボクなんだから」
まるで当然とばかりに言葉を返す偽物に、釈然としない苛立ちが湧き上がる。
すぐにでも殴れるようシャオが拳を強く握っていると、偽物から思いがけない事が告げられた。
「でも、こう言うのも飽きるよね。外見も能力も一緒なんだし」
「いきなり何なのさ? もう決着つけようって意味?」
上等と言わんばかりに構えるシャオに、偽物はクスリと笑った。
「そうじゃないよ。だって…――今のボクは《偽者》でしょ?」
この発せられた言葉に、シャオの中で何かが凍りつく音が響く。
フェンにも、あの金髪の男にも言われたのと同じ…なのに、神経を逆撫でされるような、心が締め付けられるような、とても嫌な感じがシャオの中でじんわりと広がっていく。
「違うっ!!! 偽者はそっちだっ!!!」
否定するようにシャオが叫ぶと、偽物は満面の笑みを見せる。
だが、それは空虚で冷たい。形だけの笑み。
「そう、ボクは偽者だよ。でも、君は偽りで出来ている。だから、ボクも偽りのまま作られた」
「偽り…!?」
偽物が語る話に、シャオは訳が分からなくなる。
いや、これは本来敵に作られたモノだ。信じる価値はない。そう思いたいのに、何故だか思えない。
肯定と否定の感情が鬩ぎ合うシャオに、徐に偽物は頭のニット帽に手をかけた。
「だから…――ボクは本当のボクになる。そうすれば…」
そう言ってニット帽を掴み、顔を隠すように外した。
それだけで、肩辺りのショートの髪が腰の長さまで伸びてスルリと落ちる。
灰色の髪も、一瞬の内に薄く染まり美しい銀髪へと変わる。
そして、ゆっくりと見開いた眼は青から水色に変貌している。
何より…服がぶかぶかになっている程、偽物の体系が細く小柄になっていた。
「ボクはより《本物》になれる」
今の自分とは明らかに違う、高く響く声。
自分と似た女の子となった偽物の姿に、突然シャオの心が悲鳴を上げた。
「――っ…!!」
心が拒絶の反応を起こしてるのか、締め付けられるような痛みが胸を襲う。
目の前の少女など、自分の記憶にない。知る訳がないのに、背筋が寒くなり全身が震える。まるで、思い出してはいけないと言わんばかりに。
シャオが胸を押さえながら呼吸を荒くしていると、偽物―――いや、少女が話しかけてきた。
「ねえ。君が偽りで居続けたいなら、ボクに本当の君を頂戴。そうすれば、どちらも存在し続けられるよ? 君の本当の記憶、本当の姿、本当の名前もすべて――」
そうして語りかける少女だが、突然頬に鋭い痛みを感じて言葉を止める。
シャオが辛そうに胸を押さえながら、黒い羽根をナイフのように投げたからだ。
「――黙れ…っ!!」
『フェザーノクターン』で脅しをかけて睨むシャオに、少女は頬からうっすらと流れる血も気にせずにキョトンと目を丸くした。
「何で? 君は今両親の事が大嫌いじゃないか。だからここまで家出したんじゃないの?」
「そうだよ……ボクは父さんも母さんも嫌いになった」
嫌いになる程大喧嘩して、家を飛び出して、途方に暮れていた所をジャスさんに助けられた。
ここまで思い出すと、睨む事はせずにじっと少女を見据えた。
「それでも決めたんだ。必ず帰るって」
そう決意を口にすると、何処か強気な笑顔を見せた。
「帰ったらいっぱい謝って、異世界での事を話して、ジャスさんを殴って、師匠やオジサン達にもっといろんな事を教えて貰う…――そうするって決めたんだ…!!」
自分の想いを語り終えると、シャオは再び拳を構え直す。
戦おうとするシャオに、少女は何処か呆れた口調になった。
「戦うの? 偽りは本物に勝てないよ?」
「そんな屁理屈、とっくの昔に父さんと母さんが覆したよっ!!!」
少女に向かって怒鳴るなり、シャオは右の拳に闇を溜め始めた。
「どっちみち…お前はボクの敵だぁぁぁ!!!」
右拳から闇のオーラさえも漂い、大きく双翼を広げる。
姿が変わったとはいえ、相手は自分自身。ぶつかり合いも、下手な小細工も通用しない。
ならば、自分の中で最も強い人物の技に全てを賭ける。
「――そう…だったら、ハッキリ決めようよっ!! ボクと君、どちらが正しい存在なのかさぁ!!!」
シャオの考えと同じなのか、少女はキーブレードに極限に高めた光を宿す。
そうしてお互いに力を溜めると、機会を窺う。早ければその分余力が相手に注がれ、遅ければ攻撃で削られる。
数秒間睨み合いが続くと、二人は同時に動き出した。
「師匠の力、借りるよ!! 『ダーク・デス・インパクト』!!!」
「リズ!! 君の力存分に使わせて貰う!! 『光竜閃光剣』!!!」
シャオが跳躍して闇の拳を振り上げると、少女は武器に宿した光を竜の形をして解き放つ。
この技をシャオは知っている。リズが使える、光属性の最強に部類される攻撃。そして、どんな攻撃をするのかも。
解放されるなり、光の竜が幾つも分裂し襲い掛かる。それらに、思いっきり闇のオーラを纏った拳をぶつけた。
「「う、ぐっ…!?」」
どちらも最強と言っても、自分と同じ力のぶつかりあいだ。
シャオの拳に宿った闇と少女の放った幾つもの竜が、同じ質量で少しずつ相殺されていく。
これでも、決着のつけようが無いように思われた。
「まだ…まだぁ!! 第二段階、チェンジ!! 『フィルアーム・モード』!!!」
何とぶつかりあいの状況で、突然シャオが翼を消して銃剣を持つ。
そうして残った光竜に刃をぶつけて押し合うものだから、少女も目を丸くした。
「なぁ…!?」
「こんな時、師匠ならどうするか…――ボクから作られた偽物なら、これぐらい覚えていてよねぇ!!?」
若干攻撃に呑まれるが、威力は弱まっている。押し返せはしないが、防御は出来る。
流れがあれば、流れに任せる。本来は、勝つ為なら多少の無茶も構わないと言う事。それを両親に話したら、師匠をボコボコにして説教を喰らわされたのでやらないと誓ったのだが…こうでもしないと、自分自身には勝てない。
シャオは防御しながら切先に光を溜めこむと、一気に突き出した。
「『ダークオブリンク』…零距離発射ァァァ!!!」
近距離から放たれる巨大な光線に、竜はもちろん、少女をも呑み込んでいく。
やがて攻撃が収まると、少女のいた場所には割れた鏡の破片が崩れ落ちていた。
「はぁ…はぁ…!! 終わった…!?」
まだ何かあるかもしれないとシャオは辺りを見回すが、何時まで経っても変化はない。
戦いが終わったのだと悟ると、緊張が解けたのかその場に崩れ落ちた。
「さすがに、無理しちゃったかな…」
傷だらけの上に疲労しきっては、魔法や薬を使う力も【モード・スタイル】の解除もままならない。
そうして大きく横になっていると、不意に自分を本物だと言った少女を思い浮かべた。
「あれが本当のボクなら…『ボク』は、誰なの…?」
一つの疑問を湧き上がらせるが、疲れの所為か意識はすぐに睡魔へと飲み込まれていった…。
クォーツの前に立っている自分の姿に、目を見開くシャオ。
そうしていると、少年がキーブレードを握って駆け込んできた。
「くっ…!!」
薙ぎ払うように振るうキーブレードを、シャオは闇を纏って後ろに避けつつ距離を取る。
すると、クォーツは笑いながら背後に闇の回廊を作り出した。
「まあ、精々頑張りなさい。異世界とは言え、あなたの両親の友人達にこの刺客を向けさせたくなかったらね」
「どこぞの片目隠している人と同じぐらい悪趣味だね、あんたって…!!」
自分の世界では学者として名を馳せている中身が腹黒の人物を思い出しながら挑発するが、クォーツは軽く鼻で笑った。
「褒め言葉として受け取って置きましょう。では、これで」
「待て――!!」
闇の回廊へと逃げるクォーツに、シャオが一歩踏み出す。
しかし、再び偽の自分が前に立ち憚った。
「邪魔はさせないよ!! 第一段階、『ミラージュ・モード』!!」
腕を交差させて力を解放すると、『バニッシュ』の効果で姿が消える。
自分の能力さえも完璧に使える偽物に、シャオは驚きを隠せなかった。
「なっ…!?」
「『サンダガ』!!」
「くっ!!」
そうこうしていると、広範囲で雷が落ちる。
先程のエンの魔法ほどではないが、危険な事には変わりない。どうにか『ダークバリア』で周りに障壁を張って防御する。
「そこっ! 『ダークオーラ』!!」
雷が収まると、声が聞こえた場所に向かってシャオは闇の気弾を幾つも放つ。
その地点にぶつかり爆発を起こすが、何故か声は聞こえなかった。
「残念でした!! 『メガフレア』!!」
と、背後から聞こえた声にシャオは振り返ろうとする。
直後、空間全体を占める程の大爆発を巻き起こした。
数秒して爆発が収まると、シャオの姿はどこにも無かった。
「さっすがボクだね! これぐらい楽しょ――」
未だに熱を持った空気の中、姿を隠しながら偽物が満足そうに笑う。
瞬間、彼の足元に闇が集まり消えた筈のシャオが飛び出した。
「『ダークインパルス』!!」
「くっ!?」
あの攻撃を闇に潜って避けるなり、足元に移動して鋭い腕を突き出すシャオ。
攻撃が当たれば、隠蔽の魔法の効果も切れる。空中に吹き飛ばされた状態で姿を現した偽物に、シャオは追撃を放った。
「『ブラックボレー』!!」
「『リフレガ』!!」
宙に浮く偽物に幾つもの闇の弾を発射すると、抵抗するように反射の魔法を発動させる。
闇の弾は障壁に反射され、シャオに襲い掛かる。仕方なく反射された分を残りの攻撃で相殺すると、偽物の魔法も切れて地面に着地する。
そして、息を吐く暇も無く互いに腕をクロスさせて身体を光らせた。
「第二段階、チェンジ!! 『ウィング・モード』!!」
「第二段階――『ライト・モード』!!」
シャオは闇の衣装から白と黒の翼に。偽物はいつもの服装を白黒にし、白と黒の球体を周囲に回転させる。
自分と同じ戦法、同じ力量。偽物とは言え、これはある意味自分自身との戦いだ。
今の自分を越えなければ勝てない勝負。しかし、勝算がなかったとしても戦うしかない。
「フレイア、使わせて貰うよ!! 『バーニングアロー』!!」
「『絶影』!!」
炎を纏わせて高速の蹴りを放つシャオに対し、偽物は剣を水平に構え突進するように斬り込む。
一瞬の内に自分達が立っていた場所が入れ替わる。それと同時にダメージが入るが、二人は怯むことなく振り向いた。
「『フェザーバースト』!!」
「『光弾・霧流』!!」
シャオが翼を羽ばたかせ白黒の羽根を飛ばすと同時に、偽物は刀身に光を纏わせて霧状の光子を飛ばす。
中間で羽根と光子が触れると、まるで点火するように次々と爆発を起こした。
「もう…ああすればこうも返してくるなんて…!!」
先程のように決定的な打撃をなかなか与えられず、シャオは苛立ちを見せる。
さっきは相手が第一段階だったから、攻撃を与えられたもの。第二段階まで上げて互角になっただけで、こうも戦法が効かなくなるとは。
シャオがどうにか打開策を考えていると、突然偽物が光り輝くキーブレードを掲げた。
「『フォトレジストアワー』!!」
偽物が力を解放すると、辺り一帯に光の柱が降り注いだ。
「うえええぇ!!?」
この技に、習得するに当たって死にかけた記憶が甦る。
必死で翼を羽ばたかせて避けていると、何かが過り反射的に腕で防御の姿勢を取る。
すると、偽物は自分に向かって強力な一撃を繰り出す。ギリギリで防御して持ちこたえると腕を振るって距離を取った。
「トラウマの技使わないでよねぇ!! 『ダークドロップ』!!」
「使わなくてどうするのさぁ!! 『ホーリー』!!」
防御を解くなり、シャオは闇を纏った踵落としを放つ。
だが、偽物は周りに光の柱を出現させるなり、横に回転するように広がらせて攻撃する。これに今度は翼で防御する。
そうして偽物を見ると、数ある『ホーリー』の中で回復効果を持つ魔法を使いさっき受けたダメージの分を回復していた。
「なかなか倒れないよね…!! ホント、しぶとい…!!」
「当たり前だよ、だってボクはボクなんだから」
まるで当然とばかりに言葉を返す偽物に、釈然としない苛立ちが湧き上がる。
すぐにでも殴れるようシャオが拳を強く握っていると、偽物から思いがけない事が告げられた。
「でも、こう言うのも飽きるよね。外見も能力も一緒なんだし」
「いきなり何なのさ? もう決着つけようって意味?」
上等と言わんばかりに構えるシャオに、偽物はクスリと笑った。
「そうじゃないよ。だって…――今のボクは《偽者》でしょ?」
この発せられた言葉に、シャオの中で何かが凍りつく音が響く。
フェンにも、あの金髪の男にも言われたのと同じ…なのに、神経を逆撫でされるような、心が締め付けられるような、とても嫌な感じがシャオの中でじんわりと広がっていく。
「違うっ!!! 偽者はそっちだっ!!!」
否定するようにシャオが叫ぶと、偽物は満面の笑みを見せる。
だが、それは空虚で冷たい。形だけの笑み。
「そう、ボクは偽者だよ。でも、君は偽りで出来ている。だから、ボクも偽りのまま作られた」
「偽り…!?」
偽物が語る話に、シャオは訳が分からなくなる。
いや、これは本来敵に作られたモノだ。信じる価値はない。そう思いたいのに、何故だか思えない。
肯定と否定の感情が鬩ぎ合うシャオに、徐に偽物は頭のニット帽に手をかけた。
「だから…――ボクは本当のボクになる。そうすれば…」
そう言ってニット帽を掴み、顔を隠すように外した。
それだけで、肩辺りのショートの髪が腰の長さまで伸びてスルリと落ちる。
灰色の髪も、一瞬の内に薄く染まり美しい銀髪へと変わる。
そして、ゆっくりと見開いた眼は青から水色に変貌している。
何より…服がぶかぶかになっている程、偽物の体系が細く小柄になっていた。
「ボクはより《本物》になれる」
今の自分とは明らかに違う、高く響く声。
自分と似た女の子となった偽物の姿に、突然シャオの心が悲鳴を上げた。
「――っ…!!」
心が拒絶の反応を起こしてるのか、締め付けられるような痛みが胸を襲う。
目の前の少女など、自分の記憶にない。知る訳がないのに、背筋が寒くなり全身が震える。まるで、思い出してはいけないと言わんばかりに。
シャオが胸を押さえながら呼吸を荒くしていると、偽物―――いや、少女が話しかけてきた。
「ねえ。君が偽りで居続けたいなら、ボクに本当の君を頂戴。そうすれば、どちらも存在し続けられるよ? 君の本当の記憶、本当の姿、本当の名前もすべて――」
そうして語りかける少女だが、突然頬に鋭い痛みを感じて言葉を止める。
シャオが辛そうに胸を押さえながら、黒い羽根をナイフのように投げたからだ。
「――黙れ…っ!!」
『フェザーノクターン』で脅しをかけて睨むシャオに、少女は頬からうっすらと流れる血も気にせずにキョトンと目を丸くした。
「何で? 君は今両親の事が大嫌いじゃないか。だからここまで家出したんじゃないの?」
「そうだよ……ボクは父さんも母さんも嫌いになった」
嫌いになる程大喧嘩して、家を飛び出して、途方に暮れていた所をジャスさんに助けられた。
ここまで思い出すと、睨む事はせずにじっと少女を見据えた。
「それでも決めたんだ。必ず帰るって」
そう決意を口にすると、何処か強気な笑顔を見せた。
「帰ったらいっぱい謝って、異世界での事を話して、ジャスさんを殴って、師匠やオジサン達にもっといろんな事を教えて貰う…――そうするって決めたんだ…!!」
自分の想いを語り終えると、シャオは再び拳を構え直す。
戦おうとするシャオに、少女は何処か呆れた口調になった。
「戦うの? 偽りは本物に勝てないよ?」
「そんな屁理屈、とっくの昔に父さんと母さんが覆したよっ!!!」
少女に向かって怒鳴るなり、シャオは右の拳に闇を溜め始めた。
「どっちみち…お前はボクの敵だぁぁぁ!!!」
右拳から闇のオーラさえも漂い、大きく双翼を広げる。
姿が変わったとはいえ、相手は自分自身。ぶつかり合いも、下手な小細工も通用しない。
ならば、自分の中で最も強い人物の技に全てを賭ける。
「――そう…だったら、ハッキリ決めようよっ!! ボクと君、どちらが正しい存在なのかさぁ!!!」
シャオの考えと同じなのか、少女はキーブレードに極限に高めた光を宿す。
そうしてお互いに力を溜めると、機会を窺う。早ければその分余力が相手に注がれ、遅ければ攻撃で削られる。
数秒間睨み合いが続くと、二人は同時に動き出した。
「師匠の力、借りるよ!! 『ダーク・デス・インパクト』!!!」
「リズ!! 君の力存分に使わせて貰う!! 『光竜閃光剣』!!!」
シャオが跳躍して闇の拳を振り上げると、少女は武器に宿した光を竜の形をして解き放つ。
この技をシャオは知っている。リズが使える、光属性の最強に部類される攻撃。そして、どんな攻撃をするのかも。
解放されるなり、光の竜が幾つも分裂し襲い掛かる。それらに、思いっきり闇のオーラを纏った拳をぶつけた。
「「う、ぐっ…!?」」
どちらも最強と言っても、自分と同じ力のぶつかりあいだ。
シャオの拳に宿った闇と少女の放った幾つもの竜が、同じ質量で少しずつ相殺されていく。
これでも、決着のつけようが無いように思われた。
「まだ…まだぁ!! 第二段階、チェンジ!! 『フィルアーム・モード』!!!」
何とぶつかりあいの状況で、突然シャオが翼を消して銃剣を持つ。
そうして残った光竜に刃をぶつけて押し合うものだから、少女も目を丸くした。
「なぁ…!?」
「こんな時、師匠ならどうするか…――ボクから作られた偽物なら、これぐらい覚えていてよねぇ!!?」
若干攻撃に呑まれるが、威力は弱まっている。押し返せはしないが、防御は出来る。
流れがあれば、流れに任せる。本来は、勝つ為なら多少の無茶も構わないと言う事。それを両親に話したら、師匠をボコボコにして説教を喰らわされたのでやらないと誓ったのだが…こうでもしないと、自分自身には勝てない。
シャオは防御しながら切先に光を溜めこむと、一気に突き出した。
「『ダークオブリンク』…零距離発射ァァァ!!!」
近距離から放たれる巨大な光線に、竜はもちろん、少女をも呑み込んでいく。
やがて攻撃が収まると、少女のいた場所には割れた鏡の破片が崩れ落ちていた。
「はぁ…はぁ…!! 終わった…!?」
まだ何かあるかもしれないとシャオは辺りを見回すが、何時まで経っても変化はない。
戦いが終わったのだと悟ると、緊張が解けたのかその場に崩れ落ちた。
「さすがに、無理しちゃったかな…」
傷だらけの上に疲労しきっては、魔法や薬を使う力も【モード・スタイル】の解除もままならない。
そうして大きく横になっていると、不意に自分を本物だと言った少女を思い浮かべた。
「あれが本当のボクなら…『ボク』は、誰なの…?」
一つの疑問を湧き上がらせるが、疲れの所為か意識はすぐに睡魔へと飲み込まれていった…。
■作者メッセージ
シャオ「作者ぁぁぁ!!! 洗いざらいぜぇぇぇんぶ説明しろぉぉぉ!!!」(殺気だった目&『アルテマウェポン』装備)
クウ「…ここまで荒れるシャオ、見た事ねえな…」
ウィド「まあ、当然と言えば当然でしょう。今回の話で、自分と言う存在を否定されたようなものですし」
クウ「で、肝心の作者は?」
ウィド「さあ? こうなる事を見越してか、どっかに雲隠れしました。今頃は【3D】の隠しボスにでも挑戦しているんじゃないですかね?」
クウ「あの作者…まだ完全にクリアしてなかったのかよ」
シャオ「ぶっ飛ばす!!! このスタジオごと、ぶっ飛ばしてやるぅぅぅ!!! 最終段階、マスター――!!!」
クウ「だー、誰かこっちをどうにかしろぉーーーっ!!!」
*普段見れないような暴れっぷりとネタバレが発動してますので、いつものように新技紹介させて頂きます。
シャオ新技紹介(偽物の分も合わせているので、かなり多めです)
【モード・スタイル 第一段階】
『パワー・モード』:通常のキーブレードのサイズを二倍にし、力強い攻撃を繰り出す。攻撃に特化しているので、このモードでは魔法は使えない。
シャオ「あのさ…確か前回で言ってなかった? 『これで【モード・スタイル】の紹介は終わり』だって?」
NANA「すいません…見直したら、これともう一つ残ってました。読者には不適切な内容を示してしまった事、ここでお詫びを申し上げます…」
シャオ「もう一つ? これで第一段階も第二段階の紹介も終わりでしょ?」
NANA「いや、次の最終戦で明らかになる【モード・スタイル】が存在するから」
シャオ「それって、最終段階の事? どれぐらい強くなるの?」
NANA「ぶっちゃけ言えば、今までよりもうんと強くなります。発動すれば能力は自在に変えれるし、戦術も広がる。下手すれば現時点でマスターの称号持つアクアよりも上になる事はまず間違いない」
シャオ「そんなに!? よーし、最終戦では思いっきり暴れるぞー!!!」
NANA「…それ相当のデメリットもあるけどね〜」(ボソリ)
『ストライグレイド』:相手に向かってキーブレードを投げつけて攻撃する。
『マグネスパイラル』:敵を引き寄せる磁力を周りに発生させて、回転するように一撃をぶつける攻撃。
『ウィングライン』:ライダー状態でのみ使用可能。ハンググライダーの羽に光を纏わせ、回転して周囲に攻撃する。
『ファイヤウォール』:炎の力を溜めた後、周囲に炎の壁を広がらせて攻撃する。元は『COM』のアクセルが使う技。
『ガーレストローク』:風の力を纏った突きを放ち、ぶつけた相手を吹き飛ばす技。ただし、避けられれば意味がない。
『氷壁破』:武器を振るい、前方に氷の壁を打ち出す剣技。元はウィドやスピカが使う剣技で、第五章のアクア編でもウィドが妨害として使っていた。
シャオ「こうしてみると、ボクって意外と人マネばっかり…キーブレード使い用の技はまだしも、他の人の技まで使っちゃってるし…」
NANA「それがシャオ自身の能力ですからね。ここで詳しく解説すれば、基本は一度戦って見た物は【モード・スタイル】で変化すれば使えます」
シャオ「基本は?」
NANA「そう、戦えば戦うだけ技が覚えられて強くなる。でも、それ以前にもう一つ。他人の技を使える方法があるんだけど…――KHファンなら、ある程度分かるかもしれないね」
シャオ「?」
『ラストアルカナム』:武器を振るい、相手に猛攻撃を喰らわせる技。今回は二刀流バージョンなので、ヒット数も二倍に。
『ミッドナイトアワー』:自分を中心に巨大な闇の光線を立ち上らせた後、相手に向かって武器を振り上げる攻撃を繰り出す。尚、「ミッドナイト」とは「深夜」と言う意味。
シャオ「ねえ、これって『フォトレジストアワー』のアレンジ技なんだよね?」
NANA「はい。作中でも申し上げた通り、これは言わば『フォトレジストアワー』の逆バージョンです。技の属性もそうですが、詳しくはこの後で説明します」
シャオ「にしても、よくエンさんの攻撃防御出来たね、ボク」
NANA「それは質量の問題で、力を分散するよりも一点に集中した物がより威力が高くなると言う事です。分かりやすく例えるなら、太陽の光を普通に浴びても温かいけど、虫眼鏡で一点に集めたら石すらも溶岩に溶かす程の熱に変えられるでしょ?」
シャオ「なるほど!…でもそれ、どうして本編で説明しないの?」
NANA「…いろいろと、文字数の問題がありまして…」
『グランドクロス』:宙に浮かんでキーブレードを振るい、十字型の衝撃波を飛ばす技。ヴァニタスが使う技でもある。
『サンダガ』:言わずと知れた、雷の上級魔法。広い範囲に雷を落とす。
『ダークバリア』:全身を包む球体型の闇の障壁を瞬時に張る。元は『3D』でリクが使うガードアクション技。
『ダークオーラ』:魔法型の『ダークオーラ』で、幾つもの闇の気弾を飛ばして攻撃する。もちろん、リクやルキルも使用する。
『メガフレア』:キーブレードの切先に灼熱の火球を溜めこみ、打ち出す事で空間全体に大爆発を起こす炎の上級魔法。並みの敵なら、一瞬で葬る程の威力を備えている。
『ダークインパルス』:闇を纏って地面に潜り、敵の足元に瞬時に移動して鋭い黒い腕を突き出して攻撃する。元はテラの『コマンドスタイル』の技でもある。
シャオ「いやー、まさかコマンドスタイルのフィニッシュ技を使えるなんて夢にも思わなかったよー!」
NANA「よくよく『3D』をプレイしたら、リクの『リンクスタイル』にアクアのがありましたからね。それで、予定を変更してシャオだけでなく三人にもフィニッシュ技で使おうかと――」
ヴェン「へぇ…つまり『3D』で出なかったら、こうして出さなかったって事か…!?」(怒りのオーラ)
NANA「え!? いや、あの、その…!!」
テラ「言い訳は見苦しいぞ?」(満面の笑み&闇のオーラ)
アクア「ちょっと、裏で語り合いましょうか?」(以下同文)
NANA「いやあああああああああああっ!!!??」
『ブラックボレー』:相手に狙いを定めた後、無数の闇の弾を打ち出す攻撃。元はテラのシュートコマンド技。
『リフレガ』:言わずと知れた、反射の上級魔法。魔法の障壁を広範囲に張り、攻撃を反射する。
『バーニングアロー』:瞬時に炎を纏い、高速の蹴りを放つ格闘技。元はディ○ティア012でティファが使う技。
シャオ「こうしてフレイアの名前も登場したって事は…話し合いは済んだって事?」
NANA「…えと、とりあえず合同編の触りは済んでるけど…何て言うか、その…」
シャオ「まだ済んでなかったの!?」
『絶影』:剣を水平に構え、相手の背後に移動する高速斬りを放つ。元はFF13のライトニングが使う技。
『フェザーバースト』:翼から幾つもの羽根を投げつけ、爆発を起こす技。
『光弾・霧流』:武器に光を宿して振るう事で光子を飛ばし、触れた瞬間粉塵爆発を起こす技。技名から分かると思うが、これもウィドやスピカの使う『光弾』を改良したもの。
『フォトレジストアワー』:リズと言う少女によって、シャオが命がけで習得した技。(詳しくはリラ様の番外編作品をご覧下さい)周囲に沢山の光の柱を打ち出した後、敵に近づいて一撃を繰り出す。断章の四章でしたように通常状態でも使用可能なのだが、『ライト・モード』で放てば威力がアップする。
シャオ「ねえ作者、さっきの続きだけど…」
NANA「はい。『ミッドナイトアワー』では、光の反対である闇の属性。沢山の光を周囲に打ち出すのを、自分を中心に一点にして放つ。最後の一撃も振り下ろすから振り上げると捻っております」
シャオ「でも、よくよく考えてみればこれって誰も使ってない技だよね? ボクって、他の人の技しか使えない筈じゃ…?」
NANA「だからこその、アレンジです。『ダーク・モード』の力で出来たように、他のモードでも技によってはシャオなりにアレンジ出来ます」
シャオ「ほんと!? やったぁ!!」
NANA「まあ、それには…(ゴニョゴニョ)…だけどね〜…」
『ダークドロップ』:足に闇の力を纏わせ、強力な踵落としを喰らわせる技。リズとの試合でこっそり習得した。
『ホーリー』:周囲に光の柱を立ち上らせ、横に広がるように回転して攻撃する上級魔法。さまざまな種類の『ホーリー』の中で回復効果も持つ。
『フェザーノクターン』:黒い羽根をナイフの要領で投げつける攻撃。元はクウが使う基本的な技。
『ダーク・デス・インパクト』:右拳に闇を極限にまで溜め込み、強力な一撃を放つ奥義級の格闘術。元は夢さんが考えれくれたクウの技。
シャオ「えーと、いいのかな? 本編では正体は明かされてはいないけど…」
NANA「いいよいいよ。前と言い、今回のといい大部分であんたの師匠の正体バレてるだろうし」
シャオ「じゃ、遠慮なく…凄い技だよね、この師匠の技って。しかも、共同で活動してる夢さんが考えてくれた技でしょ?」
NANA「ガイム時代で出してくれた技ですけどね。いやー、夢さんが出した時は凄かったよー」
シャオ「ホント!? 師匠の活躍聞きたーい!! ね、どんな感じだったの!?」
NANA「んー。簡潔に述べると、初対面の無轟に舐めてかかったクセに逆にボコボコにされて、起死回生にこの技ぶつけたのに『炎産霊神』で真っ黒に燃やされて返り討ちにあった」
シャオ「えーと…師匠らしいというか、何と言うか…」(汗)
『光竜閃光剣』:キーブレードに極限の光を溜めこんだ後、光の竜として打ち出す。その後、幾つも分裂して相手に喰らい付く奥義級の光の技。ただし、強力な分体力の消費も半端では無く、一回の戦闘につき一度が限度。本編でも触れたように、元はリズが使う技。
リズ「オイゴラそこのボケ作者ぁぁぁーーーーーーーっ!!!!!」
NANA「ぎゃおぉ!!? い、いきなり何を…!?」
リズ「こっちのバカ作者(リラ様)から技使用の許可は聞いてたけど…――偽のシャオに使わせるなんて全然聞いてないわよっ!!? こういうのは普通、「これが友情の力だー!!」とか言って敵を抹消するシーンでしょ!!? これじゃあ、私悪役じゃないの!!!」
NANA「敵を抹消とか言ってる時点でどうかと思うんだが…」
シャオ「ボクも同感…友人って割には、あっちで酷い目に遭わされてばっかりだし…」
リズ「『光竜閃光剣』!!! 『闇竜殲滅剣』!!!」
NANA&シャオ「「うぎゃああああああっ!!!??」」
『ダークオブリンク』:キーブレードに光を溜めこみ、直線状に巨大な光線を放つ技。元はヴァニタス最終戦での『ディメイションリンク』のシュートコマンド技。
エン新技紹介
『サンダラ』:言わずと知れた、雷の中級魔法。周囲に雷を落とす…が、威力は中級とは思えない程のけた違い。
『グラビラ』:言わずと知れた、重力の中級魔法。相手の残り体力を割合に応じて幾分か減らす。
『エアロラ』:言わずと知れた、風の中級魔法。風で敵を引きよせ、周囲に爆風を起こす。もちろん、威力は(以下省略)
エン「私の魔法が優遇されてはいますが、オリジナル技は次の一つだけですか…」
NANA「それでも三回連続で戦わせたんだからいいじゃないの」
エン「それは良いんですが、どうしてこうも戦闘シーンを増やしたんですか? 連続で戦うのもそれなりに労力が必要なんですよ?」
NANA「夢さんの最終話でカルマの話するって際にどうせならエンとの出会いもと頼んだらOKを貰ったので、こうして多めにエンの戦闘シーンを書きました。少しでも参考にしてくれたら幸いです」
エン「頼んだと言うより、押し付けたのではないんですか? 知らない内に自己中心的な性格が出てる事もあるでしょう」
NANA「ううっ…否定できないかも…」
『ダークパニッシャー』:フィールド全体に黒い魔法陣を張り、辺り一帯に闇の光線を放つ魔法。余談だが、技の名前は『COM』のゼクシオンの技から拝借しました。
ゼクシオン「ちょっと!? この技の名前は本来僕が『COM』で使ってる技でしょう!? なんでこんな高性能な魔法に改良されているんですか!?」
NANA「何でと言われても…名前的には、こんな技もいいかなーと。寧ろ、技の名前だけでも出して貰ったんだ。ありがたいと思いなさい」
ゼクシオン「思える訳がないでしょう!! どうせならモーションも一緒に――!!」
オパール「へえぇ? この技使うエンがリクに後ろから締め上げるほど抱きつくって訳ぇぇ…?」(黒いオーラ)
リリィ「彼のヒロインである私達がそう言った行為すら出来ないのに、あなたみたいな敵はするんだぁ…?」(以下同文)
ゼクシオン「い、いや…その…!! こ、これは本来そう言った攻撃技ですから、羨ましがられても、困るんですが…!!」(後ずさる)
オパール「言い訳無用ぉ!!!」(武器を手に持つ)
リリス(リリィ)「徹底的に、排除」(以下同文)
ゼクシオン「ちょ!? 僕は何の罪もありませんけど!!? さ、作者何とか――!!」
NANA「諦めろ…恋する乙女って、怖い生き物なんだから…」(ズズズ…)
ゼクシオン「あんな嫉妬の闇を纏ってる人の何処が乙女ですかぁ!!? と言うか、こんな殺伐とした空気で何お茶啜りながらしみじみと言っているんですかっ!!? ま、待ってください……僕は無実ですぅぅぅ!!?」
NANA「たっだいまー。いやー、見事にボッロボロになってるねぇ〜」(半壊状態の部屋を見回しながら)
クウ「おい…今まで、何処にいた…!?」(ボロボロの状態で青筋浮かばせている)
NANA「シャオが暴れるのは確実だから、避難してた。ついでに『3D』の隠しボス倒して最強キーブレードゲットだぜェ!!」(3DS見せつける)
ウィド「はぁ…暴れる事を見越してた程の設定作るとは、何を考えているんですか…?」
NANA「こんな設定、まだ氷山の一角くらいのもんですよ」
クウ「氷山って、あのガキにどんな凄い秘密を隠してんだ!?」
NANA「シャオの両親については早い段階で読者の皆が分かるだろうから、シャオ自身はちょっと捻って作ってみました。今回の女の子は真実の為の鍵の一つです」
ウィド「鍵? あの女の子はシャオではないのですか?」
NANA「客観的に見れば、そう捉えられるでしょうが――…まだ何も言いません。ですが、最終話に向けて一度是非私達の作品を読み返して見てください。シャオに限らず、他のキャラも何か見落としがあるかもしれませんよ〜?」
クウ「なあ…この作者、何時から推理物に目覚めたんだ?」
ウィド「最近『○グマ ハー○ニウス』と言うゲームを従兄弟にやらせて貰ったり、推理漫画読んだ影響でしょうね。と言っても、『レイト○教授』シリーズは途中で止まる程の頭脳しか持ち合わせてませんけど。なので皆さん、別に読み直さなくても大丈夫ですよ〜」
NANA「己は作者に対する尊厳と言う言葉がないのかぁ!!?」
ウィド「そんな物ある訳ないでしょう。で、いつものギャグシーンはどうするんですか?」
NANA「さすがに、今回の話でやるものちょっとあれなんでナシにします…――その代わり、最終章では思いっきり詰めるつもりです!!」
クウ「嫌な予感しか湧き上がらないんだが…」
ウィド「まあ、いいでしょう。では、今回のあとがきはこの辺で。もしかしたら、また追記が出るかもしれませんが」
NANA「それでは夢さん、頑張ってください!!」
クウ「…ここまで荒れるシャオ、見た事ねえな…」
ウィド「まあ、当然と言えば当然でしょう。今回の話で、自分と言う存在を否定されたようなものですし」
クウ「で、肝心の作者は?」
ウィド「さあ? こうなる事を見越してか、どっかに雲隠れしました。今頃は【3D】の隠しボスにでも挑戦しているんじゃないですかね?」
クウ「あの作者…まだ完全にクリアしてなかったのかよ」
シャオ「ぶっ飛ばす!!! このスタジオごと、ぶっ飛ばしてやるぅぅぅ!!! 最終段階、マスター――!!!」
クウ「だー、誰かこっちをどうにかしろぉーーーっ!!!」
*普段見れないような暴れっぷりとネタバレが発動してますので、いつものように新技紹介させて頂きます。
シャオ新技紹介(偽物の分も合わせているので、かなり多めです)
【モード・スタイル 第一段階】
『パワー・モード』:通常のキーブレードのサイズを二倍にし、力強い攻撃を繰り出す。攻撃に特化しているので、このモードでは魔法は使えない。
シャオ「あのさ…確か前回で言ってなかった? 『これで【モード・スタイル】の紹介は終わり』だって?」
NANA「すいません…見直したら、これともう一つ残ってました。読者には不適切な内容を示してしまった事、ここでお詫びを申し上げます…」
シャオ「もう一つ? これで第一段階も第二段階の紹介も終わりでしょ?」
NANA「いや、次の最終戦で明らかになる【モード・スタイル】が存在するから」
シャオ「それって、最終段階の事? どれぐらい強くなるの?」
NANA「ぶっちゃけ言えば、今までよりもうんと強くなります。発動すれば能力は自在に変えれるし、戦術も広がる。下手すれば現時点でマスターの称号持つアクアよりも上になる事はまず間違いない」
シャオ「そんなに!? よーし、最終戦では思いっきり暴れるぞー!!!」
NANA「…それ相当のデメリットもあるけどね〜」(ボソリ)
『ストライグレイド』:相手に向かってキーブレードを投げつけて攻撃する。
『マグネスパイラル』:敵を引き寄せる磁力を周りに発生させて、回転するように一撃をぶつける攻撃。
『ウィングライン』:ライダー状態でのみ使用可能。ハンググライダーの羽に光を纏わせ、回転して周囲に攻撃する。
『ファイヤウォール』:炎の力を溜めた後、周囲に炎の壁を広がらせて攻撃する。元は『COM』のアクセルが使う技。
『ガーレストローク』:風の力を纏った突きを放ち、ぶつけた相手を吹き飛ばす技。ただし、避けられれば意味がない。
『氷壁破』:武器を振るい、前方に氷の壁を打ち出す剣技。元はウィドやスピカが使う剣技で、第五章のアクア編でもウィドが妨害として使っていた。
シャオ「こうしてみると、ボクって意外と人マネばっかり…キーブレード使い用の技はまだしも、他の人の技まで使っちゃってるし…」
NANA「それがシャオ自身の能力ですからね。ここで詳しく解説すれば、基本は一度戦って見た物は【モード・スタイル】で変化すれば使えます」
シャオ「基本は?」
NANA「そう、戦えば戦うだけ技が覚えられて強くなる。でも、それ以前にもう一つ。他人の技を使える方法があるんだけど…――KHファンなら、ある程度分かるかもしれないね」
シャオ「?」
『ラストアルカナム』:武器を振るい、相手に猛攻撃を喰らわせる技。今回は二刀流バージョンなので、ヒット数も二倍に。
『ミッドナイトアワー』:自分を中心に巨大な闇の光線を立ち上らせた後、相手に向かって武器を振り上げる攻撃を繰り出す。尚、「ミッドナイト」とは「深夜」と言う意味。
シャオ「ねえ、これって『フォトレジストアワー』のアレンジ技なんだよね?」
NANA「はい。作中でも申し上げた通り、これは言わば『フォトレジストアワー』の逆バージョンです。技の属性もそうですが、詳しくはこの後で説明します」
シャオ「にしても、よくエンさんの攻撃防御出来たね、ボク」
NANA「それは質量の問題で、力を分散するよりも一点に集中した物がより威力が高くなると言う事です。分かりやすく例えるなら、太陽の光を普通に浴びても温かいけど、虫眼鏡で一点に集めたら石すらも溶岩に溶かす程の熱に変えられるでしょ?」
シャオ「なるほど!…でもそれ、どうして本編で説明しないの?」
NANA「…いろいろと、文字数の問題がありまして…」
『グランドクロス』:宙に浮かんでキーブレードを振るい、十字型の衝撃波を飛ばす技。ヴァニタスが使う技でもある。
『サンダガ』:言わずと知れた、雷の上級魔法。広い範囲に雷を落とす。
『ダークバリア』:全身を包む球体型の闇の障壁を瞬時に張る。元は『3D』でリクが使うガードアクション技。
『ダークオーラ』:魔法型の『ダークオーラ』で、幾つもの闇の気弾を飛ばして攻撃する。もちろん、リクやルキルも使用する。
『メガフレア』:キーブレードの切先に灼熱の火球を溜めこみ、打ち出す事で空間全体に大爆発を起こす炎の上級魔法。並みの敵なら、一瞬で葬る程の威力を備えている。
『ダークインパルス』:闇を纏って地面に潜り、敵の足元に瞬時に移動して鋭い黒い腕を突き出して攻撃する。元はテラの『コマンドスタイル』の技でもある。
シャオ「いやー、まさかコマンドスタイルのフィニッシュ技を使えるなんて夢にも思わなかったよー!」
NANA「よくよく『3D』をプレイしたら、リクの『リンクスタイル』にアクアのがありましたからね。それで、予定を変更してシャオだけでなく三人にもフィニッシュ技で使おうかと――」
ヴェン「へぇ…つまり『3D』で出なかったら、こうして出さなかったって事か…!?」(怒りのオーラ)
NANA「え!? いや、あの、その…!!」
テラ「言い訳は見苦しいぞ?」(満面の笑み&闇のオーラ)
アクア「ちょっと、裏で語り合いましょうか?」(以下同文)
NANA「いやあああああああああああっ!!!??」
『ブラックボレー』:相手に狙いを定めた後、無数の闇の弾を打ち出す攻撃。元はテラのシュートコマンド技。
『リフレガ』:言わずと知れた、反射の上級魔法。魔法の障壁を広範囲に張り、攻撃を反射する。
『バーニングアロー』:瞬時に炎を纏い、高速の蹴りを放つ格闘技。元はディ○ティア012でティファが使う技。
シャオ「こうしてフレイアの名前も登場したって事は…話し合いは済んだって事?」
NANA「…えと、とりあえず合同編の触りは済んでるけど…何て言うか、その…」
シャオ「まだ済んでなかったの!?」
『絶影』:剣を水平に構え、相手の背後に移動する高速斬りを放つ。元はFF13のライトニングが使う技。
『フェザーバースト』:翼から幾つもの羽根を投げつけ、爆発を起こす技。
『光弾・霧流』:武器に光を宿して振るう事で光子を飛ばし、触れた瞬間粉塵爆発を起こす技。技名から分かると思うが、これもウィドやスピカの使う『光弾』を改良したもの。
『フォトレジストアワー』:リズと言う少女によって、シャオが命がけで習得した技。(詳しくはリラ様の番外編作品をご覧下さい)周囲に沢山の光の柱を打ち出した後、敵に近づいて一撃を繰り出す。断章の四章でしたように通常状態でも使用可能なのだが、『ライト・モード』で放てば威力がアップする。
シャオ「ねえ作者、さっきの続きだけど…」
NANA「はい。『ミッドナイトアワー』では、光の反対である闇の属性。沢山の光を周囲に打ち出すのを、自分を中心に一点にして放つ。最後の一撃も振り下ろすから振り上げると捻っております」
シャオ「でも、よくよく考えてみればこれって誰も使ってない技だよね? ボクって、他の人の技しか使えない筈じゃ…?」
NANA「だからこその、アレンジです。『ダーク・モード』の力で出来たように、他のモードでも技によってはシャオなりにアレンジ出来ます」
シャオ「ほんと!? やったぁ!!」
NANA「まあ、それには…(ゴニョゴニョ)…だけどね〜…」
『ダークドロップ』:足に闇の力を纏わせ、強力な踵落としを喰らわせる技。リズとの試合でこっそり習得した。
『ホーリー』:周囲に光の柱を立ち上らせ、横に広がるように回転して攻撃する上級魔法。さまざまな種類の『ホーリー』の中で回復効果も持つ。
『フェザーノクターン』:黒い羽根をナイフの要領で投げつける攻撃。元はクウが使う基本的な技。
『ダーク・デス・インパクト』:右拳に闇を極限にまで溜め込み、強力な一撃を放つ奥義級の格闘術。元は夢さんが考えれくれたクウの技。
シャオ「えーと、いいのかな? 本編では正体は明かされてはいないけど…」
NANA「いいよいいよ。前と言い、今回のといい大部分であんたの師匠の正体バレてるだろうし」
シャオ「じゃ、遠慮なく…凄い技だよね、この師匠の技って。しかも、共同で活動してる夢さんが考えてくれた技でしょ?」
NANA「ガイム時代で出してくれた技ですけどね。いやー、夢さんが出した時は凄かったよー」
シャオ「ホント!? 師匠の活躍聞きたーい!! ね、どんな感じだったの!?」
NANA「んー。簡潔に述べると、初対面の無轟に舐めてかかったクセに逆にボコボコにされて、起死回生にこの技ぶつけたのに『炎産霊神』で真っ黒に燃やされて返り討ちにあった」
シャオ「えーと…師匠らしいというか、何と言うか…」(汗)
『光竜閃光剣』:キーブレードに極限の光を溜めこんだ後、光の竜として打ち出す。その後、幾つも分裂して相手に喰らい付く奥義級の光の技。ただし、強力な分体力の消費も半端では無く、一回の戦闘につき一度が限度。本編でも触れたように、元はリズが使う技。
リズ「オイゴラそこのボケ作者ぁぁぁーーーーーーーっ!!!!!」
NANA「ぎゃおぉ!!? い、いきなり何を…!?」
リズ「こっちのバカ作者(リラ様)から技使用の許可は聞いてたけど…――偽のシャオに使わせるなんて全然聞いてないわよっ!!? こういうのは普通、「これが友情の力だー!!」とか言って敵を抹消するシーンでしょ!!? これじゃあ、私悪役じゃないの!!!」
NANA「敵を抹消とか言ってる時点でどうかと思うんだが…」
シャオ「ボクも同感…友人って割には、あっちで酷い目に遭わされてばっかりだし…」
リズ「『光竜閃光剣』!!! 『闇竜殲滅剣』!!!」
NANA&シャオ「「うぎゃああああああっ!!!??」」
『ダークオブリンク』:キーブレードに光を溜めこみ、直線状に巨大な光線を放つ技。元はヴァニタス最終戦での『ディメイションリンク』のシュートコマンド技。
エン新技紹介
『サンダラ』:言わずと知れた、雷の中級魔法。周囲に雷を落とす…が、威力は中級とは思えない程のけた違い。
『グラビラ』:言わずと知れた、重力の中級魔法。相手の残り体力を割合に応じて幾分か減らす。
『エアロラ』:言わずと知れた、風の中級魔法。風で敵を引きよせ、周囲に爆風を起こす。もちろん、威力は(以下省略)
エン「私の魔法が優遇されてはいますが、オリジナル技は次の一つだけですか…」
NANA「それでも三回連続で戦わせたんだからいいじゃないの」
エン「それは良いんですが、どうしてこうも戦闘シーンを増やしたんですか? 連続で戦うのもそれなりに労力が必要なんですよ?」
NANA「夢さんの最終話でカルマの話するって際にどうせならエンとの出会いもと頼んだらOKを貰ったので、こうして多めにエンの戦闘シーンを書きました。少しでも参考にしてくれたら幸いです」
エン「頼んだと言うより、押し付けたのではないんですか? 知らない内に自己中心的な性格が出てる事もあるでしょう」
NANA「ううっ…否定できないかも…」
『ダークパニッシャー』:フィールド全体に黒い魔法陣を張り、辺り一帯に闇の光線を放つ魔法。余談だが、技の名前は『COM』のゼクシオンの技から拝借しました。
ゼクシオン「ちょっと!? この技の名前は本来僕が『COM』で使ってる技でしょう!? なんでこんな高性能な魔法に改良されているんですか!?」
NANA「何でと言われても…名前的には、こんな技もいいかなーと。寧ろ、技の名前だけでも出して貰ったんだ。ありがたいと思いなさい」
ゼクシオン「思える訳がないでしょう!! どうせならモーションも一緒に――!!」
オパール「へえぇ? この技使うエンがリクに後ろから締め上げるほど抱きつくって訳ぇぇ…?」(黒いオーラ)
リリィ「彼のヒロインである私達がそう言った行為すら出来ないのに、あなたみたいな敵はするんだぁ…?」(以下同文)
ゼクシオン「い、いや…その…!! こ、これは本来そう言った攻撃技ですから、羨ましがられても、困るんですが…!!」(後ずさる)
オパール「言い訳無用ぉ!!!」(武器を手に持つ)
リリス(リリィ)「徹底的に、排除」(以下同文)
ゼクシオン「ちょ!? 僕は何の罪もありませんけど!!? さ、作者何とか――!!」
NANA「諦めろ…恋する乙女って、怖い生き物なんだから…」(ズズズ…)
ゼクシオン「あんな嫉妬の闇を纏ってる人の何処が乙女ですかぁ!!? と言うか、こんな殺伐とした空気で何お茶啜りながらしみじみと言っているんですかっ!!? ま、待ってください……僕は無実ですぅぅぅ!!?」
NANA「たっだいまー。いやー、見事にボッロボロになってるねぇ〜」(半壊状態の部屋を見回しながら)
クウ「おい…今まで、何処にいた…!?」(ボロボロの状態で青筋浮かばせている)
NANA「シャオが暴れるのは確実だから、避難してた。ついでに『3D』の隠しボス倒して最強キーブレードゲットだぜェ!!」(3DS見せつける)
ウィド「はぁ…暴れる事を見越してた程の設定作るとは、何を考えているんですか…?」
NANA「こんな設定、まだ氷山の一角くらいのもんですよ」
クウ「氷山って、あのガキにどんな凄い秘密を隠してんだ!?」
NANA「シャオの両親については早い段階で読者の皆が分かるだろうから、シャオ自身はちょっと捻って作ってみました。今回の女の子は真実の為の鍵の一つです」
ウィド「鍵? あの女の子はシャオではないのですか?」
NANA「客観的に見れば、そう捉えられるでしょうが――…まだ何も言いません。ですが、最終話に向けて一度是非私達の作品を読み返して見てください。シャオに限らず、他のキャラも何か見落としがあるかもしれませんよ〜?」
クウ「なあ…この作者、何時から推理物に目覚めたんだ?」
ウィド「最近『○グマ ハー○ニウス』と言うゲームを従兄弟にやらせて貰ったり、推理漫画読んだ影響でしょうね。と言っても、『レイト○教授』シリーズは途中で止まる程の頭脳しか持ち合わせてませんけど。なので皆さん、別に読み直さなくても大丈夫ですよ〜」
NANA「己は作者に対する尊厳と言う言葉がないのかぁ!!?」
ウィド「そんな物ある訳ないでしょう。で、いつものギャグシーンはどうするんですか?」
NANA「さすがに、今回の話でやるものちょっとあれなんでナシにします…――その代わり、最終章では思いっきり詰めるつもりです!!」
クウ「嫌な予感しか湧き上がらないんだが…」
ウィド「まあ、いいでしょう。では、今回のあとがきはこの辺で。もしかしたら、また追記が出るかもしれませんが」
NANA「それでは夢さん、頑張ってください!!」