第七章 罪業編第五話「いざや進め」
それが、エンとの最初の出会いの顛末であった。
以降のカルマの行動はエンとの協力を交えつつ、偶然、出会ったアバタールと出会い、これを従えて、着々と心剣士を、反剣士を、永遠剣士をSin化の呪縛で篭絡した。
三剣の会得、それが計画の成就に必須なもの。Sin化させたものらから心剣、反剣の会得を教えを元に手に居て、永遠剣は開祖たるジェミニにより作らせた。
そうして、次にアバタールの手引きで神の聖域へ進行し、奇襲によりレプキアをSin化させた(即刻の抹殺を優先しなかったのは、計画の最終段階まで生かしておく事による)。
以降はレプセキアを拠点とし、Sin化させたものたちも引き連れ、次に『KR』――『キーブレード・レプリカ』の製造を模索する。
半神ベルフェゴルやレギオンらの優れた技術もあり、再現する事に成功した。
「数を揃えれば使えるわね」
KRには大きく2つのタイプが存在した。1つはKRを統率する指揮型、1つはその指揮型に統率される通常型。
指揮型は少ない方がいい。通常型を多く製造し、指揮型は3体ほどで、充分な性能に仕上げる事が出来る―――この3体の指揮型を「三神機」と呼ぶ。
これらの核はハートレスを倒す事で生じるハート。強大なハートレスならそれなりのハートを手に入れることができた。ハート集めに操った心剣士らを派遣していった。
「準備は順調ね」
心剣、反剣、永遠剣と着実に手に入れてきた三剣の武器。それらを手に入れ、使いこなしていくカルマはふと想った。
これらを『一つ』にする、という発想は間違っているのであろうか、と。
しかし、それを決行することは焦燥すぎていた。もう少しだけ延ばしてから行動する事にした。
「―――準備はもう殆ど終わった」
深い森の中、大樹を背に置いているカルマが仮面を外し、蒼い双眸をエンへと向ける。
淡々とした声色で告げた。数多く操ってきた者達も結局は開放され、彼女とKRたちのみで最終的な計画の実行を行う。
迫ってくる火の粉を振り払い、神を葬る。かの御座より引き摺り落とした先は―――己の手で世界を手繰るか、見つめるか。
想起する瞬間、まだ始まってもいない事を想い抱くのは良くないと気づいて直ぐに我を取り戻す。
「……彼らが『あの場所』を識るにはまだ時間があるし、そっちで何か手伝える事があれば手伝うわ」
「なら、ご助力願いましょうか。私も準備を仕上げていかないと」
白い布の隙間、金色の双眸にぎらりと燃えるような意思を宿していた。お互いに後は無かった。
「先」しかない道を踏破する、それだけであった。
カルマは立ち上がる。それに応じるように腰掛けていたエンも続けて立ち上がった。彼が右腕を横へと伸ばし、僅かに力を込める。
すると、黒い渦が立ち上り、どこかへと通じる道を織り成す。
「さあ、行きましょう」
『我々(それぞれ)の道を』
以降のカルマの行動はエンとの協力を交えつつ、偶然、出会ったアバタールと出会い、これを従えて、着々と心剣士を、反剣士を、永遠剣士をSin化の呪縛で篭絡した。
三剣の会得、それが計画の成就に必須なもの。Sin化させたものらから心剣、反剣の会得を教えを元に手に居て、永遠剣は開祖たるジェミニにより作らせた。
そうして、次にアバタールの手引きで神の聖域へ進行し、奇襲によりレプキアをSin化させた(即刻の抹殺を優先しなかったのは、計画の最終段階まで生かしておく事による)。
以降はレプセキアを拠点とし、Sin化させたものたちも引き連れ、次に『KR』――『キーブレード・レプリカ』の製造を模索する。
半神ベルフェゴルやレギオンらの優れた技術もあり、再現する事に成功した。
「数を揃えれば使えるわね」
KRには大きく2つのタイプが存在した。1つはKRを統率する指揮型、1つはその指揮型に統率される通常型。
指揮型は少ない方がいい。通常型を多く製造し、指揮型は3体ほどで、充分な性能に仕上げる事が出来る―――この3体の指揮型を「三神機」と呼ぶ。
これらの核はハートレスを倒す事で生じるハート。強大なハートレスならそれなりのハートを手に入れることができた。ハート集めに操った心剣士らを派遣していった。
「準備は順調ね」
心剣、反剣、永遠剣と着実に手に入れてきた三剣の武器。それらを手に入れ、使いこなしていくカルマはふと想った。
これらを『一つ』にする、という発想は間違っているのであろうか、と。
しかし、それを決行することは焦燥すぎていた。もう少しだけ延ばしてから行動する事にした。
「―――準備はもう殆ど終わった」
深い森の中、大樹を背に置いているカルマが仮面を外し、蒼い双眸をエンへと向ける。
淡々とした声色で告げた。数多く操ってきた者達も結局は開放され、彼女とKRたちのみで最終的な計画の実行を行う。
迫ってくる火の粉を振り払い、神を葬る。かの御座より引き摺り落とした先は―――己の手で世界を手繰るか、見つめるか。
想起する瞬間、まだ始まってもいない事を想い抱くのは良くないと気づいて直ぐに我を取り戻す。
「……彼らが『あの場所』を識るにはまだ時間があるし、そっちで何か手伝える事があれば手伝うわ」
「なら、ご助力願いましょうか。私も準備を仕上げていかないと」
白い布の隙間、金色の双眸にぎらりと燃えるような意思を宿していた。お互いに後は無かった。
「先」しかない道を踏破する、それだけであった。
カルマは立ち上がる。それに応じるように腰掛けていたエンも続けて立ち上がった。彼が右腕を横へと伸ばし、僅かに力を込める。
すると、黒い渦が立ち上り、どこかへと通じる道を織り成す。
「さあ、行きましょう」
『我々(それぞれ)の道を』