Another the last chapter‐14
刺された部分が熱を持ち、呼吸をするだけでも激痛を感じる。
荒い息で背後にいるウィドを見ていると、顔を俯かせたまま呟いた。
「知って、ますか…満月って、意外と明るいんですよ…?」
まだダメージが残っているようで、同じく肩で息をしながら話すウィド。
だが、今の状況とは何の関係ない話にクウが訝しんでいると、背中越しにウィドが冷たい笑みを浮かべた。
「満月に、照らされた…桜…――淡い光に、照らされて舞い散る花びら。見た事ないなら…見せてあげます…あなたの血を使ってねぇ!!!」
そう叫ぶなり、一気に剣を引き抜く。
より痛みが襲う中、ウィドが背中を思いっきり斬り裂いた。
「――『月光明血桜』っ!!!」
斬られた感触と同時に、盛大に血飛沫が舞う。
それが自分の血だと言うのに、桜の花弁の様に美しく散っていく。
あまりの美しさに痛みすら忘れ、やがて膝を付いて倒れ込んだ。
「うぐ、あ…!?」
「ク、ウ…っ!?」
もはや立っていられない程、全身が痛みで蝕まれていく。
そんな中、スピカが仮面に浸食されながらもこちらに手を伸ばす。
思わず手を伸ばしていると、遮るかのようにウィドが立った。
「…して――」
小さく呟くなり、憎しみを露わにして剣を振り上げた。
「どう、して…お前ばっかりぃ!!!」
そうして、細い刃を突き刺す様にクウに振り下ろした。
「駄目ェェェーーーーーっ!!!!!」
一つの叫びと共に、小さな光がクウの前に現れる。
それが『テレポ』の魔法だと理解した瞬間、光から現れた影はウィドの刃に貫かれた。
「え…?」
突然の事に、剣を振り下ろしたウィドですら動きを止める。
そこにいたのは、両手を広げて胸の部分を貫かれたレイアだった。
「レ、イア…?」
「だめ、ですよ…クウさん、いなくなっちゃったら…みんな、かなしみます…」
瞳が虚ろになりつつも、尚も両手を広げてクウを庇おうとするレイア。
しかし、そう長くは続かずに剣に刺さったままその場に崩れ落ちた。
「レイア!?」
「ウィド、何やってるの!? 早くレイアを――!!」
同じく『テレポ』でこちらに戻ったであろうテラとアクアが叫ぶ中、ウィドは目を鋭くさせた。
「邪魔だ」
そう言うと、何とレイアを剣から引き抜くように横に投げ飛ばす。
あまりにも非情な行動に、オパールとカイリは悲鳴を上げた。
「えっ…!?」
「いやっ…!!」
「ウィド…あなた、何をっ!?」
この行動にゼロボロスすらも咎めるが、ウィドは周りを睨みつけた。
「黙れぇ!!! 私の邪魔をするならば…切り捨てるのみだぁ!!!」
言葉を拒絶するように叫び、再び剣を構えるウィド。
そんな中、クウは倒れたまま動かないレイアをただ茫然と見ていた。
愕然とした何かを感じたまま、何故か意識が遠くなっていく。
全身を蝕む痛みも、景色も、音すらも消えていく。
「クウゥ!?」
誰かの声が聞こえた気がしたが、何も感じない。
もう、自分の全てが、闇に染まっていく…。
―――パァン!!
「――え…? あ、れ…?」
「やっと、正気になったわね…――バカ…!!」
頬に鈍い痛みを感じると共に、震えた声が響く。
ゆっくりとクウが視線を向けると、そこにはスピカが苦しそうに手を振り抜いていた。
その顔には、どう言う訳かあの仮面が無い。
「スピカ…おれ、は…?」
何故か頭がボンヤリとして、思わず聞き返す。
そうして息を荒くするスピカを見ていると、ある事に気づいた。
「ウィド…? なんで、斬られてるんだ…?」
スピカの後ろに、いつの間にかウィドが斬られて倒れようとしている。
驚いていると、不意に手に違和感を感じる。視線を向けると、ウィドが持っている筈の剣を自分が持っている。
目の前で斬られたウィド、手に持つ剣、頬を叩いたスピカ。これらの事柄が一つの結論に居たり、サァっと血の気が引く。
「俺、が…!? 俺が、あいつを…!?」
「落ち着きなさい! 周りをよく見て!」
恐怖で震えていると、スピカが肩を掴んで強く揺さぶる。
言われた通りにクウが辺りを見回すと、妙にぼやけた空間の中で倒れるウィドはもちろん、周りの人達も驚きの表情のまま動かない。
いや、静止している。
「止まってる…!?」
「即座にあなたに『ベール』をかけた後、『ストップガン』でこの空間一帯の時間を止めたの。だから、今は私もパラドックスの“支配”から逃れられてる」
「パラドックス…?」
聞き覚えのない単語にクウは聞き返すが、スピカは無視するように顔を逸らした。
「――この魔法は見様見真似で使ったからそんなに長く続かない。だから、さっさと出来る事を済ませるわ」
そう言うなり、スピカはウィドとレイアに向かって『ケアルガ』をかける。
傷は塞がらないが、スピカはやり終えたとばかりに振り返った。
「後は魔法が解けたらすぐにでも効くわ。だけど、ウィドはともかくレイア…だったわね? 彼女の傷はもう私の範囲じゃ治せないわ…――あなたでなければ」
「気付いた…よな?」
「『あの人』が作った衣装着させているんですもの。長く関わってきた分、すぐに判断が付くわよ」
まだ戸惑いがあるが、何処か懐かしい会話をする。
やがて、スピカは右手にしてあるシンプルな銀の指輪にそっと指先を当てて光を放つ。
そうして魔力を注ぎ終えると、スピカは指輪を外してクウに差し出した。
「クウ、受け取って」
「この指輪…?」
「いいから持ってなさい。即席だけど、お守り代わりにはなるから」
「お守りって――」
何処か呆れ気味に言い返すが、スピカは無理やり魔力の篭った指輪をクウに握らせる。
そして手を握ったまま、真剣な目でクウを見据えた。
「クウ…何があっても、自分を見失わないで。真実を知っても尚、その闇に身を寄せないで」
「え?」
静かに語りかけるスピカに、クウは訳が分からずに呟く。
しかし、問いに答える事無くスピカはその場に崩れ落ちた。
「スピカ!?」
「だめ…っ!!」
クウが抱き寄せようとするが、スピカは腕を伸ばして拒絶する。
思わず動きを止めると、スピカは顔を青くしながらもう片方の手で顔を押さえ出した。
「もうすぐ、時間が動く…――そしたら、また私に仮面が現れるから……すぐに、逃げて…」
「ふざけんなっ!? スピカを置いて逃げるなんて出来るかぁ!!!」
「お願い…!! 私、あなた達を傷つけた、く…な…――」
最後まで言葉を紡ぐ事が出来ず、スピカは前めりに倒れ込んだ。
「スピカァ!!!」
倒れるスピカに、クウは手を伸ばす。
それと同時に、魔法の効果が切れて時間が動き出した。
「――駄目だ、クウ!? って…え!?」
「どうなってるの…!?」
時間が動くと共に、テラとオパールが困惑を浮かべる。
確かに目の前でクウがウィドの剣を奪い、斬っていた。なのに、ウィドは斬られた箇所が無くクウは顔を押さえるスピカを抱き寄せている。
一瞬で違う光景が広がり周りも混乱する中、スピカは仮面の浸食を必死で抑えながらクウを睨みつけた。
「バカ…!! どうして、逃げないのよ…!?」
「逃げられるかよっ!! ずっと、ずっと会いたかったのに…何で、こうなるんだよ…っ!?」
涙を零しながら、クウはやるせない思いを感じて歯を食い縛る。
そんな二人とは別に、一つの騒ぎが起きた。
「レイアっ!?」
カイリの叫びに、他の人達も未だに倒れているレイアを見る。
すると、怪我が治ってるにも関わらず全身から闇を立ち上らせていた。
「あれは、闇!?」
「どうして、レイアから…!?」
目に映った光景に、アクアとヴェンが信じられないとばかりに目を見開く。
そんな中、リクが口を開いた。
「――ノーバディ」
そうしてリクの放った言葉に、ソラは驚きと戸惑いを交えて振り返った。
「リク…今、何て…っ!?」
「ソラ…お前も分かる筈だ…――レイアから放たれてる、この闇の気配…!!」
「僕も、分かりますよ…彼女の独特の気配…」
リクに同意するように頷くと、ゼロボロスはハッキリと宣言した。
「彼女はハートレスに心を取られた抜け殻の存在…――“ノーバディ”だ」
この事実に他の人達も息を呑むが、カイリが否定するように叫んだ。
「何で!? だって、今の今までそんなの無かったのに!?」
そう。レイアからは今までノーバディの気配など感じなかった。それが、どうして今になって現れたのか。
こうして動揺が広がる隙に、スピカが何かを取り出してクウのコートのポケットに滑らせていた。
「…スピカ?」
「――『フレイムバースト』」
クウが気づいた時には、スピカは手を広げて炎の爆発を起こした。
「ぐはぁ!?」
「クウ!?」
突然の爆発とクウの叫びに、無轟が声をかける。
遠くにクウを吹き飛ばしたスピカは、顔を押さえながら入口付近に空間の歪みを作り出した。
「これは!?」
「早く、その中に…!! もう…私の自我が、保てない…!!」
改めてスピカを見ると、仮面はもう半分ぐらいにまで顔を浸食している。
もう時間が無いと誰もが悟る中、ウィドは起き上ってスピカを見た。
「ねぇ、さん…!」
悲しそうに見るウィドに、スピカは真剣な目をして言った。
「ウィド…行きなさい」
「嫌です!! ようやく姉さんに会えたのに…――なのに、また離れ離れなんて絶対に嫌ですっ!!!」
「大丈夫、また会えるわ…敵として、だけど…」
ここで言葉を切ると、満面の笑顔を見せた。
「私は信じてるわ…あなた達なら、この呪縛から解き放ってくれると…」
「姉さん…!!」
ウィドが何も言えずに泣いていると、アクアは大声で叫んだ。
「皆、早く行くわよっ!!」
その言葉に、全員がスピカの作り出した逃げ道に一目散に駆け出す。
そしてゼロボロスはレイアを抱え、テラは未だに動かないウィドの腕を引っ張った。
「離せっ!! 姉さん、姉さぁん!!!」
必死でテラの拘束を解こうとするが、そのまま空間の歪みに連れ込まれる。
誰もいない事を確認して、最後にクウが入ろうとした。
「――クウ、約束して…」
聞こえたスピカの声に、思わず足を止めて振り返る。
スピカは辛そうに顔を押さえながらも、言葉を紡いだ。
「あの子を…――ソラを守って…あの子は、全ての『鍵』を握っているから…」
「鍵…?」
「この騒動を、終焉に導く『鍵』……それは希望にも、絶望にも当てはまるものだから…」
そう言うと、何処か悲しそうな目でクウを見た。
「だから、守って…あなたでないとあの子は守れない…――他でもない、あなたしか…」
正直、スピカの話す内容は意味が分からない。
それでも、自分を信じてくれている事は分かり大きく頷いた。
「――分かった…あいつは、俺が守る」
そうハッキリと告げると、背を向けて呟いた。
「助けられなくて、ごめん…っ!!!」
心からの謝罪をスピカに送り、クウは空間の歪みへと入った。
「あり、がと…」
お礼を呟くと共に、彼らが逃げた狭間への回廊の入り口が消えた。
最初に『Sin化』した時みたいに意識が闇に呑まれる前に、スピカは一つの魔法を唱える。
同時に魔法の煌めきが全身を包み、意識を闇に沈めた…。
「『Sin化』をギリギリまで抑え込んだ状態で『スリプガ』を自分自身にかけるなんて……【闇の女王】の二つ名が付くだけの実力はあるのね」
誰もいなくなった空間で、カルマは眠ってしまったスピカを見下ろしていた。
彼女の顔は仮面が顔全体を覆っている。完全に支配した証だ。
カルマはそのまましゃがみ込み、何処か呆れたように頬に手を当てる。
「それにしても、随分と遠回しな言い方をするのね。真実は、もうそこまで近付いているのに…」
肩を竦めて呟くが、スピカは眠っていて聞いていない。
無理やり起こす事も出来るが、今は自分の出る幕ではない。それは、彼女も一緒だ。
「エンは、全てを手に入れるために『鍵』を持つソラを手中に収めるわ」
スピカの役割は彼らの絆を壊し、揺るがす為の道具。
例え彼女が何かをしたとしとも、もはやどうする事も出来ない。
ゆっくりと立ち上がると、カルマは天を見上げて何処か不気味に笑い出した。
「彼らじゃエンは倒せない…――こんな簡単な事彼女も分かり切ってるのに、どうしてそんな希望を持てるのかしら?」
■作者メッセージ
NANA「えー、ここでお知らせです。最終章が予想以上に長くなりましたので、ここから一旦あとがきに入ります」
ソラ「ええぇ!? ここでもう終わり!?」
シャオ「もうすぐ山場でしょ!? 最終章って書いてあるのに交代させる気!?」
NANA「いや、そうじゃなくて…――ここいらで今までの部分説明しとかないと、最終的なあとがきが物凄い量になる事に気づいて…なので、このあとがきは前半と言った所です」
クウ「前半を俺とウィドの決闘で終わらせるって、この後どんな事させる気だ!!?」
NANA「それはすぐにでも出すから言いません!!! って言うか、こんな決闘や別れのシーンで文句言ってたら、次のバトルでは持ちませんよ!!!」
リク「本当に何を考えている!!?」
アクア「その通りよ!! こっちはいきなりのセフィロス戦に、ハートレス&ノーバディ集団と戦闘のオンパレード!!」
ヴェン「俺達なんてプログラムの世界で逃走劇が終わったら、ハートレス達と戦わされるし!!」
ウィド「挙句の果てに仲間割れでクウと戦うし、姉さんは『Sin化』するわ!! これ以上何があるって言うんですか!!?」
レイア「それに私はノーバディって正体と共に、重傷ですよ!!? どうしてくれるんですか!!?」
NANA「い、いやいやいや!? よく考えてみろ! 『KHシリーズ』では最後に訪れるワールドで何度も強制バトルやら意外な真実の話とかあったでしょ!? それに『COM』とか『KH2』なんてボス戦何度も起きるし、夢さんの所でも奪還戦で結構戦って――!!」
全員『『『『言い訳がましいんじゃあああぁ!!!』』』』
NANA「とりあえず皆様下をご覧下さぁぁぁい!!?」
*ここからは、新キャラ紹介をお送りします。
スピカ (オリキャラ)
赤い瞳に金髪を肩までの長さに後ろで二つに括っている28歳の女性。性格は温厚で優しく大人としての判断も持ち合わせているが、戦闘になると熱くなる部分がある。
ウィドとは血の繋がった姉で、住んでる世界が闇に呑まれる何年も前に行方不明になっていたが、実際は闇の世界へと呑み込まれていた。
闇の世界で彷徨っている所を『組織』に拾われ、やがて闇によって才能が開花し闇による適性だけでなく途方もない力を手に入れ【闇の女王】と言う称号を授かった。
尚、同じく『組織』で出会ったクウとは恋人同士だったが、彼が脱走した後もずっと思い続けていた。そして一年前に“ある事情”が起こって光の世界に戻った後は、こちら側の世界に戻っているクウを探して旅をしていた。しかし、旅の途中でエンと出会い仮面の女性によって『Sin化』されてしまう。
武器は自身の闇を具現化して作った細剣。ウィドよりも優れた剣術に加え、闇や光はもちろんさまざまな魔法をも使いこなす。
スピカ「ようやくクウと恋人って所がフェイズオープンされたわ! ホント、ここまで長かった…」(しみじみ)
クウ「ま、何だかんだでバレないようにしつつも、番外編じゃ結構ネタバレしまくってたけどな…」
NANA「ガイム作品から読んでくれてる人にはヤキモキした人もいるかと思いますけど、ようやく明かせましたからね。これからは思いっきりこの設定取り入れますよ〜」
スピカ「そうね。これからは恋人として接して行くわよ〜♪」(クウの腕を掴む)
クウ「お、おいおい。そんなにくっ付かなくても…ハッ!? 殺気!?」
ウィド「クウゥ…!! 貴様ぁ…よくも姉さんを…!!」(黒いオーラ)
レイア「後半の前にズタボロになりたいですかぁ…!?」(同文)
NANA「あ、私用意思い出した…!」(逃走)
クウ「待て、逃げるなぁ!! おおおお落ち着け二人と「「問答無用っ!!!」」やっぱりかぁ!!? ぎぃあああああああ!!!??」
セヴィル (オリキャラ)
長い茶髪に蒼色の瞳で黒縁の眼鏡をかけている青年。見た目は20代後半だが、実年齢はシャオ曰く70は余裕で越しているとの事。他人に甘く、自分に厳しい堅実な性格。
その正体は、スピカやクウと同じく『組織』に所属するキーブレード使い。だが、実力はマスター並みで、クウに継承を行ったほど。
本来は『組織』の命令である特殊な世界の管理を任されていた。そんな時にある人物からクウを任され、彼にキーブレードの継承を行った。だが、師弟関係でなくあくまで使い方を伝授したのみ。それゆえ、クウと同じように彼を弟子としては見ていない。
武器はキーブレードの『ルナシャドウ』。もちろんマスターとしての力量を兼ね備えており、主に光と闇の力強い攻撃や魔法を繰り出す。
NANA「さて、重要人物の紹介が終わった所で――」
データ・リク「ちょっと待て!! 俺の紹介はどうした!?」
NANA「いや、そんな事言われても…あなたは『コーデット』で登場するデータ・リクとは似てるようでまったく異なる存在なので…このあとがきで特に説明はいらないかなと――」
データ・リク「納得行くかぁ!!! 闇に呑まれ――!!!」
NANA「ええい!! いつもいつもやられる程愚かではない!! ペンは剣よりも強い所を見せてやる!!」(3DS取り出す)
データ・リク「ふん、そんなオモチャで何を――!!」
NANA「最近私、FFシ○トリズムに嵌っていてねぇ…。特に、カオ○神殿でクリスタル集めして…今楽曲の最高数字第72番なのよ…」(黒笑)
データ・リク「へ? 楽曲の数字って確か…全体的なパーティの平均レベル…!!?」
NANA「ついでに言えば、今クラウド・ジタン・スコール(レオン)・ティーダのパーティだから〜、全員ボス専用のアビリティに加え、能力アップ用のも付けてっと…」(操作中)
データ・リク「え、ちょ…!?」(冷汗)
NANA「曲はKHでも使われる『片翼の天使』の究極の楽譜っと…――では、ミュージックスタート♪」(タッチペン装備&クラウド達が武器を構える)
データ・リク「ま、待てぇ!? 俺はボスじゃ…うわあああああああっ!!?」
*盛大なコーラスをBGMにクラウド達が猛攻撃している。新技紹介を見てしばらく待っててくれ…。Byセヴィル
ソラ新技紹介
『スパーク』:周りに光の結晶が現れ、回転して攻撃する光の魔法。『3D』で登場したソラ専用の魔法。
ソラ「『3D』発売からもうすぐ一年で新技出て来たと思ったら…たったこれだけぇぇぇ!!?」
NANA「お、落ち着け!? この最終章はまだ前半だから!! 後半はちゃんとバトルするからぁ!!」
ソラ「本当か…!? また俺を除け者にするんじゃないの…!?」
NANA「そんな事ありません!! ちゃんと出番作ってるって前々から言ってるでしょ!! だから、ね!?」
ソラ「嘘ついたら、コレだからな…!?」(アルテマウェポン装備)
NANA「ハ、ハイ…努力します…!?」
ヴェン新技紹介
『エアロガ』:言わずと知れた、風の上級魔法。自分を中心に暴風を起こして敵を吹き飛ばす。
『エアレイヴ』:ライダー状態に使用可能。乗り物状態のキーブレードを敵に向かって回転させて攻撃する技。
『エアリルスラム』:敵を二回ほど空中に打ち上げ、最後に敵を斬り落として地面に叩きつけて技。尚、叩きつけた際周りに衝撃波を発生させて他の敵を巻き込む。
テラ新技紹介
『フェイタルモード』:コマンドスタイルの一つで、上空に飛び上がってキーブレードを構えた後、勢いよく地面に叩きつけて周りに激しい衝撃波を起こすフィニッシュ技。
テラ「俺も…これだけ…!?」
NANA「前回はあれだけのバトル行ったし、アクア達は前回出番が無かったので調整した結果です…」
テラ「それでも、クウが目立ったんだ。俺にももう少しそう言った立場をくれても――!!」
NANA「ほう? つまりあなたは、アクアと仲間割れ起こすイベント欲しいって言うんですか? 分かりました、今からでもそんなシナリオ作りましょうか?」
テラ「すまなかった…」
クウ新技紹介
『へルズナックル』:拳に闇を纏わせ、素早く敵に向かって殴りつける技。
『ガントレットハーデス』:敵に向かって跳躍しつつ近づき、闇を纏った拳を振り下ろした後に闇を纏った足で蹴り上げて吹き飛ばす技。尚、元ネタは下の会話を参照。
クウ「『ヘルズナックル』!!」
ウィド「『雪花乱舞』!!」
NANA「ひぎゃああっ!? い、いきなり何を…!?」
クウ「おいゴラァァ!! この決闘での技、名前捻ってる奴も合わせれば某蒼の格闘ゲームの奴じゃねーかぁ!!?」
ウィド「しかも、どうして私が重度のブラコンから拝借しているんですか!? クウは無職のロリコン賞金首でいいとして、もっと他に剣を使うキャラがいるでしょう!?」
クウ「オイてめぇ!! どう言う意味だあぁん!?」
NANA「えっと、何て言うか…最初は従兄弟がその格ゲーやってるの見て戦闘シーンの参考にと思って買ってプレイしたら、意外とキャラが似てたんでつい技を拝借しました…!!」
クウ「まあ…格ゲーとは言え主人公に似てるんだよな? なあ、どんな感じなんだ?」
NANA「え? そりゃあ、闇っぽい力使う所とか、何事もごり押しで解決しようとする所とか、ロリコン疑惑かけられる所とか、根っからのお人好しだったり、妙な所で子供っぽくなったりと――」
クウ「一回死んで来いやぁ!!! カーネー…!!」(キーブレードを逆手に構えてる)
NANA「あんたまだキーブレード使えな…――ぎゃああああっ!!?」(吹き飛ばされる)
レイア新技紹介
『ケアル』:言わずと知れた、癒しの初級魔法。体力を少しだけ回復する。
『プロテラ』:物理攻撃を軽減する守護の魔法。効果は『プロテス』と一緒だが、全員にかけられると言うメリットを持つ。
『シェルラ』:魔法攻撃を軽減する守護の魔法。効果は『シェル』と一緒だが、後は上と以下同文。
『ケアルラ』:言わずと知れた、癒しの中級魔法。体力をある程度回復する。
『テレポ』:言わずと知れた、移動の魔法。エンと同じように瞬時に目的地に移動したり、瞬間移動を行ったりする。
無轟新技紹介
『火之鎖刈突』:炎熱の鎖を放ち、敵に巻き付けた後にすかさず引っ張り、灼熱の一突きを放つ技。
『火之鳳琉』:空中から地上へと炎熱の衝撃波を放つ技。
アクア新技紹介
『マジックアワー』:敵の上空へと瞬時に移動し、キーブレードを振り下ろして光の柱を立ち上らせて攻撃する技。
『ファイガ』:言わずと知れた、炎の上級魔法。大きな火の玉を出して敵にぶつける。
『ダイヤモンドダスト』:コマンドスタイルの一つ。周りに氷結を立ち上らせた後、砕き散らして攻撃するフィニッシュ技。
ウィド新技紹介
『氷壁破』:武器を振るい、前方に氷の壁を打ち出す剣技。攻撃にはさほど役に立たず、主に妨害用に使用する。
『疾突』:剣先に風の力を纏い、素早く突きを放つ技。攻撃が当たると風を起こして吹き飛ばす効果を持つ。
『空衝撃・牙煉』:剣を振るって巨大な衝撃波を相手に放つ剣技。前にも説明した通り、『空衝撃』の上級技でもある。
『雪花乱舞』:剣と鞘をそれぞれ持ち、その場で舞うように振り回して攻撃する技。
『一閃・吹雪』:剣を逆手に持ち、背後に振り返ると共に敵を真上に掬うように斬り付ける技。尚、元技は…下の会話を参照。
ウィド「さて、先程の続きと致しましょうか。どうして、私はその主人公のライバル…基、弟キャラポジション何ですか?」(ギロリ)
NANA「ううっ…普通にプレイしてて『あー…何か似てるなー』と思っただけ…」
ウィド「この部屋を北極の世界に変えて欲しいみたいですねぇ…!!」(冷気が漂う)
NANA「いや、よく考えて!? ウィドの場合は元々細剣使いだし、氷の剣技使うし、身体細いし、中性的な顔立ちだから女に見える設定だし、スピカと結婚すればクウは未来の義兄さんになるし、愛ゆえに殺そうとする衝動といい本当にジ○=キサ○ギとソックリ――!!」
ウィド「この障害がぁぁぁ!!!」(氷点下並みの冷気を発動)
NANA「そのセリフはヒロインに使う――…さっむぅぅぅい!!?」(全身氷漬け)
『月光明血桜』:標的を中心に敵味方関係なく周りの者達も攻撃して、血飛沫を飛ばして桜が散る美しい光景を見せると言う残忍な技。ちなみにスピカは距離を取っていたので無事だった。なので、実際に使うと…。
ウィド「説明も終わったので、さっそく作者の血で花見と行きましょうか」(剣を構える)
NANA「いきなり!? せめて何かコントを――」
ウィド「何がコントですかぁ!!? 大体、KHにあるまじき血の表現に周囲の味方すらも攻撃を喰らうなんて…何て技を習得させたんですか…!!!」(怒りのオーラ)
NANA「こ、これは一見光の技に見えるけど、実際は目的の為なら共に旅してきた仲間をも斬ると言う非情な心の闇を具現化した技って設定だから…こんなダークな感じに…!!」
ウィド「『月光明血桜』ァァァ!!!」
NANA「うぎゃあああああ!!?」
アクア&ウィド新技
『ブリリアントブレード』:ウィドの作り出した氷の結晶を、アクアが光の力で幾つもの剣の形に凝縮して敵を貫く技。ちなみに、連携技とはまた違う。
アクア「連携とは違うと書かれていますが、どういう事ですか?」
NANA「そのまんまの意味です。連携技は相手と協力して技から技を出していくものですが、これは『KH2』で言う所の『リアクションコマンド』、『Bbs』で言う所の協力技、『3D』で言う所のソラ版『デュエルリンク』です。それと余談ですが、この技は以前ガイム作品でヒロ様がウィドを借りた際に作ってくれた物です」
アクア「逆輸入した訳ね。でも、どうして協力技に?」
NANA「番外編での戦闘力分析でも話しましたが、ウィドって魔法は一切使えない設定――」
ウィド「ほう? 血塗れに全身凍結されたにも関わらず、まだやられ足りないようですねぇ…!!?」(刃を冷たく光らせる)
NANA「さいならーーーっ!!!」(逃走)
ゼロボロス新技紹介
『双月斬脚』:『式』によって強化した両足で後方転回(バク転)で倒立した後、手を軸に回転し脚で周囲に真空波を発生し、敵を切り刻む技。
『迫撃零掌・轟』:拳に溜めた魔力を地面に打ち付け、周りに岩柱を発生させる技。『迫撃零掌』から作り出した応用技。
『羅刹獄零脚』:『式』によって強化した両足に魔力を注ぎ、スピードが格段に上昇する自己強化技。尚、他の技と併用できる。
ウィド&ゼロボロス新技
『氷柱爆砕』:ゼロボロスが地面に打ち付けた魔力に、ウィドが剣に溜めた氷の力を地面に刺して周りに巨大な氷柱を出現させる。その後、ゼロボロスが氷柱を壊して氷弾の雨を降らせる技。
セフィロス技紹介
『ファイガウォール』:手を上空に翳し、周りに巨大な炎の柱を何度も立ち上がらせる魔法。引き寄せ効果も持っている。
『一閃』:刀を居合抜きに構えた後、背後に移動すると共に無数の斬撃を喰らわせる技。ウィドの使う『一閃』と技の名前は一緒だが、こちらの方が性能は上。
ウィド「要は、私の技が弱っちいって言ってるんですよね…!?」(剣を構える)
NANA「そんな事言ってませんって!? 大体、あなたの覚える剣術はスピカさんみたいにアレンジやら上級に変える事が出来るんですから!!」
スピカ「そうよ。イカ天使とかストーカーとか言わてる奴に負ける私じゃないわ。今回みたいに襲ってきても、逆に『一閃・修羅』で瀕死に追い込んでやるんだから!」
クウ「正論だけど、酷くないか…?」
『シャドウフレア』:敵の周りに幾つもの黒い球体を出現させ、攻撃する魔法。
『心無い天使』:上空に浮かび怪しげなオーラを立ち上らせた後、対象の体力と魔力を残り1にするという恐ろしい技。
『虚空』:光速で相手をすり抜け、幾つもの斬撃を浴びせる技。実は『DFF』での技。
『神速』:複数の剣圧を飛ばし、一気に距離を詰めて高速で斬り付ける技。こちらも『DFF』の技。
『獄門』:刀を構えて飛び上がり、勢いよく地面に刺して隆起した岩で攻撃する技。
『八刀一閃』:敵を何度も斬り付けた後、巨大な衝撃波で両断する技。尚、こちらは『DFF』版ではなく、『CC』版のセフィロスのモーションを引用しました。
『メテオ』:上空に浮かび上がり、無数の隕石を降らせる上級の魔法。
スピカ新技
『ストップガン』:光線を放って光のドームを作り、その中の空間の時を止める魔法。エンが使ったのを見様見真似で使ったので、そんなに長続きしなかった。
『ケアルガ』:言わずと知れた、癒しの上級魔法。体力を大幅に回復する。
『フレイムバースト』:炎の爆発を起こして、敵を吹き飛ばす魔法。
『スリプガ』:対象者を長い間睡眠状態にさせる上級魔法。『3D』で登場した魔法。
NANA「さて、これにて終了です。今回は前半なので、そんなに会話が作れなかったのが残念だ…」
リク「って、しみじみと反省しているんじゃない!!!」
オパール「ちょっと、どうしてあたし達の新技ない訳っ!!?」
ルキル「俺も未だに意識不明のままとはどう言う了見だ、あぁん!!?」
NANA「最後キャラ変わってる!!? あの、せめて理由を…!!?」
リク「…いいだろう、弁解ぐらいは聞いてやる」
オパール「そうね、最後の言葉ぐらいは言わせてあげる」
ルキル「納得する理由じゃなかったら…どうなるか分かってるよな?」(ギロリ)
NANA「ぶっちゃけて言えば、リクとオパールは8章でかなり目立ったので、テラ達と同じように調整の意味を込めてあえてラストバトル以外は新技は作っていません。ルキルは…ストーリー上仕方ないとしか言いようが――」
ルキル「最後だけ納得いかない。消し炭になれ」(禍々しい闇のオーラ)
NANA「な、何をぉ!!? 大体、あんたは今まで『COM』でしか出番無いクセに!! 話見直せば利用されキャラに現実逃避キャラと言った、シオンと違って待遇もへったくれもな――!!!」
ルキル「限界を超えるっ!!! 『ダークオーラ』ァァァ!!!」
NANA「それクラウドのセリフ…はぎゃあああああ!!?」
*クラウドの『超究武神覇斬』に劣らない攻撃が繰り広げられています。しばらくお待ちください。
NANA「連続で攻撃するとは…あの義兄弟めぇ…!!」(ボロボロ)
セヴィル「それだけ攻撃喰らってもしぶとく生きてるお前も凄いがな…」
NANA「な、何の用ですか…? まさか、あなたも戦闘シーンが無いとかで文句を…!?」
スピカ「そうじゃなくて。今回出てきた『組織』とか、闇の世界とか、そんなに説明されていなかったでしょ? ここで説明した方がいいんじゃないの?」
NANA「その事でしたら、今はネタバレ関連に区分されそうなので無しにします。それでも、この後の話や後半のあとがき等で説明を出していこうと思います」
スピカ「そう。じゃあ、アクア達をセフィロスと戦わせたのはどうして?」
NANA「前回…と言うか、最後のアクア編ではルキルが中心だったので戦闘がありませんでしたからね。それに、最後となれば何度もボス戦がある物ですから、思い切って隠しボスであるセフィロスを登場させてみました」
アクア「おかげでこっちは酷い目にあったわ…」
テラ「それでも、アクア達が無事で良かった。俺達にも見せ場が出来た訳だしな」
アクア「もう、テラったら…!!」
NANA「…あっちで春を満喫してる二人はほっといて、今回も例のコーナーへ!!…と、言いたい所ですが、NGシーンは一旦お休みして…」
アクア「お休み…ですか?」
テラ「では、何をするんだ?」
NANA「NGならぬ…I F、もしもシリーズって所ですかね。『KH HD』発売って事で、有名なシーンを私のオリキャラに変えてお送りします!!」
アクア「えええええええっ!!?」
テラ「ク、クウ達が…!? 大丈夫なのか…!?」
NANA「それは見てのお楽しみ!! では、スタート!!」
*『KH HD1.5』発売記念! もしもシリーズ!
その1・スピカ→カイリ
ソラがキーブレードを胸に刺し、心が解き放たれる。
心が戻り、彼女が目覚めた時には彼は光となって消えてしまう。
さらに、アンセムが真の姿となって消そうとするが…。
リク『俺の身体…使わせてたまるか!!』
スピカ「リク!!」
リク『早く逃げろ!! ハートレスが来るぞ!!』
その言葉と同時に、ハートレスが現れて――
スピカ「消えなさい! 『ホーリー』!!」
「「「『え…?』」」」
光の柱と共にハートレスが消えさる光景に二人と二匹が唖然とする中、彼女はと言うと――
スピカ「こんな雑魚に、私が怯むとでも? それよりも、私達がこうなってしまった元凶はあなたって事でいいのよね?」
アンセム「え? いや、その…!!」(冷汗)
リク『あ、あのぉ…? ここは一旦、逃げてくれると――』(冷汗)
スピカ「逃げる? 折角リクが押さえつけてくれてるのに、ここで容赦無く潰せるチャンスを逃すと思ってるのかしら?」
アンセム「ど、どうなってるのだ!? これが闇無き心を持つプリンセスだと言うのかぁ!!?」
リク『俺に言わないでください…!!』
スピカ「さて、と…リク、そのまま押えてなさい。ソラの分も含めて、私が徹底的にやってあげるから♪」(笑顔で拳を鳴らしてる)
アンセム「や、止めろぉ!!? 私を消せば、この少年も消える事になるぞ!!? それでもいいのかぁ!!?」
スピカ「リク、あの世でソラに伝えといて。私はあなた達の分まで生きるから幸せに暮らしてって」(満面の笑顔)
アンセム「貴様殺す気満々かぁ!!? お、お前からも何か――!!!」
リク『……無理です……!!!』(滝汗)
アンセム「諦めるな幼馴染みぃぃぃぃぃ!!?」
スピカ「遺言はそれで終わり? じゃあ…覚悟しなさい」
アンセム「ほ、本当にやるのかっ!!? ま、まて…やめろぉぉぉぉ!!!??」
こうして、闇の賢者は姫によって倒されました。めでたしめでたし…。
ソラ&リク&アンセム「「「めでたくなぁーーーーーーーーーいっ!!!!!」」」
結論:姉は最強です。
其の2・ウィド→リク
夕日の沈む海を眺め、パオプの実で語り合う三人。
ソラ「イカダで何処までいけるかな?」
ウィド「そうですね…風速と波に寄りますが、今の気候では時速およそ1キロと言った所でしょうか。ですが、夜には風は止むのを考えれば――」
ソラ「あ…頭が痛い…!!」
ウィド「待て…どっちみち、イカダでは転覆の恐れが高い。そうなれば、泳げない私は確実に水死する…――予定変更っ!!! やっぱりイカダで海を旅する方法は却下ですっ!!!」
ソラ&カイリ「「えええぇーーーーーーーーーっ!!!??」」
ソラ「どうするんだよっ!!? もうイカダ完成させちゃったぞっ!!?」
カイリ「そうだよ!!? ここまで準備したのに、また他の方法考えるのっ!!?」
ウィド「方法なんて、考えればいくらでもあるでしょう!!! とにかく、海を渡らずに行く方法をさっさと模索しなければぁ!!!」
ソラ「うわーん!! リクゥ!!! 早く帰って来てぇぇぇ!!!」
結論:頭が良すぎるのも考え物&カナヅチにイカダは危険です。
其の3・クウ→ソラ
何度も見た、忘却の城のホール。
そこには、一人の親友の姿が待っていた。
リク「ふん、言い訳は寄せよ。どうせ俺の事なんて、忘れていたんじゃないのか?」
冷めた目をしてこちらを見下すリクに、彼はと言うと――
クウ「当たり前だ。何で野郎の顔なんて覚えなきゃいけねーんだよ」
リク「おい!! あまりにもストレートすぎないか!?」
クウ「本当の事だ。俺はナミネを助け出す、野郎の事なんざどうでもいい!!」
リク「てっめぇぇぇぇ!!! 言わせて置けばぁぁぁ!!!」
怒りが爆発したのか、剣を取り出して襲い掛かるリク。
尚、この光景を見ている別室の部屋では―――
ラクシーヌ「…ねぇ、こんな奴を本当に使うの…?」
ヴィクセン「あんな軽薄な男を使って、キングダムハーツを完成させる…――屈辱以外の何でもないな…」
マールーシャ「…指導者に連絡して、計画中止の申請を出さなくては…」
アクセル「あれが、ロクサスの半身……記憶が無くて、正解かもしれねえな…」
結論:さすがの悪役もこんな勇者は利用したくないようです。
ソラ「ひ、酷い…!!」
カイリ「本編がマトモで良かったかも…!!」
リク「ヒロインが戦えない状態で良かった…!!」
ヴェン「って言うか、原作と話が変わりまくってないか…?」
アンセム「私が何も出来ずに負けるだと…!?」
NANA「そりゃあリメイクとは言え、初めて話をプレイする人にしてみればネタバレになっちゃうからねぇ。これもネタバレ防止って事で――」
クウ「おいボケ作者ぁ…!!!」
ウィド「ちょっとあちらの方でぇ…!!!」
スピカ「お話しましょうかぁ…!!?」
NANA「ヤ、ヤバイッ!!? あ、そこ逃げないでぇー!!?(上の方達逃走)ま、まて…!!? こここれも、『KH』プレイ中の人のネタバレにならないようにと言う配慮で…決して、ネタだとか面白そうだとかそんな事思っては…――ごめんなさぁぁぁい!!!??」
シャオ「えー、最後の最後で作者がやられちゃってるけど、ここからはいよいよ後半に入るよ!! まだまだ続くから、最後まで見てね〜!!」