リラ様の誕生日記念企画・少年よ大志を抱け?(後編)
問題:次の文章を聞いて(読者の皆様は読んで)、問いに答えなさい。
Sora got the letter from Kairi yesterday. It is said that a relative's marriage will be performed if a letter is read. Then, it decided for Riku to also invite and to prepare a party by three persons. Although Kairi returned on business on the way, Since two persons remained and prepared, the party was able to be held on the next day.
Now, why was the party prepared?
(尚、この英文は日本語で作った文章を和訳のサイトを使って英文にしました。元の内容を知りたい方は後で作者メッセージをご覧ください)
「さ、聞き終わりましたね? では、分かった方は手を上げなさい」
リスニングを聞き終わらせると、ウィドは冷めた目で全員を見回す。
すると、ルキルだけでなくムーンも手を上げる。これにはクウが目を丸くする。
「ムーン? お前、分かったのか?」
「所々しか聞き取れなかったが、ある程度は理解した」
「では、答えて貰いましょうか。変な答えだったら容赦しませんよ?」
頷くムーンに、ウィドは笑顔を浮かべながら抜刀の構えをする。もはや脅しである。
だが、そんな脅しに負けないようにムーンは自分の答えを述べた。
「ああ…――リクとソラが結婚するから、パーティーの準備をした」
「「「「ブーーーーーーーっ!!?」」」」
ムーンの驚くべき答えに、クウだけでなくロクサス、ヴァニタス、ルキルが吹いてしまう。
そんな中、ウィドは先程の怒りも忘れて口元を引くつかせた。
「…何故、そのような答えに?」
「いや、答えの所は理解したんだが本文の単語が分からなくて。なんで、聞き取れた人の単語を組み合わせた」
「そうですか。ではルキルの答えを――」
「待てぇぇぇーーーーーーっ!!! 頼むからツッコミを入れさせろぉ!!!」
そのまま遠い目でスルーするウィドを引き留める様に、クウが大声を上げる。
そして、クウの心の叫びを合図に真っ先にヴァニタスが睨みつけた。
「ムーン!!! お前何て言う訳し方だぁ!!?」
「言っただろ? 聞き取れた単語を組み合わせただけだって」
真顔でヴァニタスに言うが、納得する訳もなく今度はルキルが睨みつける。
「普通はそんな訳絶対にしないだろっ!!!」
「何言ってんだよ、世界は広いんだ。同性愛者が結婚出来る国だってあるぞ?」
そんな知識を説明していると、クウも睨みながら指を差した。
「故意だろ!? お前絶対に故意だろぉ!!?」
「だからどうした?」
「「「開き直ったよこいつっ!!?」」」
何の悪びれも無く白状するムーンに、クウ、ルキル、ヴァニタスのツッコミが炸裂する。
思わず唖然とする三人を無視し、ムーンは何処か冷めた笑みを浮かべて机に肘を置いて寄りかかった。
「ああ、そうさ。こう発言すればリクのイメージ下がると思ってやってみたんだ。あれだけ敵になって置きながら最後は味方で新作では主役…――あいつなんて、誰かを傷付けるだけの存在だっただろ!!! どいつもこいつも皆騙されやがって、ホンットムカつくんだよぉ!!!」
「ムーン…――俺もシオン関係で痛いほど気持ちは分かる。だが…その為にソラまで巻き込まないでくれないかっ!!?」
「そうだよ!! 私の父さんはソラのノーバディなのよ!? 父さんにまで悪いイメージ付いちゃうじゃない!!!」
ムーンの心からの嫉妬に同情するも、さすがのロクサスとリズも今の発言は許せないようだ。
親友と尊敬している人に責められ、さすがのムーンも頭を下げて反省した。
「す、すまない二人とも…」
「とりあえず、これで解決か…?」
謝っているムーンを見ながら、ヴァニタスは呆れた表情で腕を組む。
だが、残りの三人は何処か強張った表情でムーンを見ていた。
「いや、これぐらいで解決すれば犠牲者は出ない」
「それはどう言う…――ん? 何だこの音?」
クウに聞き返していると、何処からか『ゴゴゴ…』と唸り声のような音が。
ヴァニタスだけでなく残りの三人も辺りを見回している中、神妙な面付きでクウが話を続けた。
「あいつらは別の作品のオリキャラだし、ロクサスもこの作品に出ないから知らないだろうが…」
そう説明していると、教室のドアが吹き飛ぶ。
同時に、大量の水が入ってきてなんとムーンを呑み込んだ。
「な、何だこの激流はぁぁぁーーーーーーーーーーっっっ!!!??」
「「ムーン!!?」」
まるで意思を持つかのようにムーンだけを呑み込むなり、教室の外へと連れて行くように水が引く。
これには三人も呆気に取られていると、ルキルが重い口を開いた。
「確かに、ホンモノは敵を多く作っているが…」
「こちらでは、ちゃーんと味方がいるんですよ…それも、強力な味方がねぇ…」
「そっ…それって、一体…?」
リズが恐る恐る聞くと、三人は黙ってある方向に指を差す。
目を向けると、学校から見える遠くの海岸でムーンがずぶ濡れの状態で四つん這いになっていた。
「げほっ、ごほっ…!? ど、何処だここは…!!」
ムーンが咳込みながらも辺りを見回していると、目の前に誰かが踏み込んだのか細い足が視界に入る。
ゆっくりと顔を上にあげると、そこには長い金髪に緑目の女性が怒りのオーラを漂わせて立っている。
この作者の作品を読んだ人なら分かるだろう。登場人物の一人であるオパールだ。
「うふふふふ…あんたがリクの子供、ねぇ…!! ホント、生意気な所とか勝気な所とかソックリだけど……やっていい事と悪い事があるわねぇぇぇ…!!!」
「だ、誰だよあんたぁ!!?」
満面の笑みを浮かべながら拳を鳴らすオパールに、ムーンは恐ろしさを感じつつもキーブレードを取り出す。
そんなムーンに、今度は背後から聞き覚えのある声がかけられた。
「ムーン君? ちょっとお話イイカナァ?」
「カ、カイリ小母、サン…!? そ、その手に持ってる禍々しいキーブレードは一体何処でぇ…!!?」
振り返ってカイリを見るなり、さっきの勢いは何処かに消えて後退りしてしまう。
それもそうだろう。カイリの手には何故かマスター・ゼアノートが持っているキーブレードを握っているのだから。
しかも、今のカイリは15歳の姿。その状態で恐ろしい程の満面の笑みを浮かべてムーンを見ている。恐怖を抱かないのがおかしい。
「さあ? オパールに事のあらまし聞いた時に、いきなりこのキーブレードが出たの♪ フシギダネェ?」
「ヒ、ヒィイイイイッ…!!?」
もはや目が必殺仕事人のように冷え切っているのが伝わり、全身を震わせるムーン。
その間に、オパールも目を鋭くし腰のナイフを光らせながら抜いた。
「あんたの母親に変わって…リクの事、たっぷりと調教してア・ゲ・ル♪」
「く、来るな…来るなぁぁぁ!!!!!」
もはやラスボスでさえも逃げ出すほどの狂気に駆られた二人に、ムーンは成す術もなく悲鳴を上げるしかなかった。
そんな三人から少し離れた場所では、何故か敵キャラであるリリスが冷や汗を掻いて二人から必死で視線を逸らす為に海を見ていた。
「お前に罪はないが、許せ…――でないと、我が二人に殺される…っ!!!」
場所は戻り、教室の中…。
「うわぁ…ここからでも、ムーンの痛々しい悲鳴が聞こえる…」
「い、一体何が…!?」
リズとロクサスが遠い目で窓の外を見る中、ウィドはルキルに顔を向けた。
「――ルキル、答えを」
「…親戚が結婚するから、パーティーの準備をした…」
「どうせムーンは帰って来れそうにないですし、最後の問題に行きましょうか」
完全に外の光景を無視すると、ウィドは再度黒板に書きだした。
問題:次の古語の意味を答えなさい。かなし・たまはる・いみじ
「さ、分かりますか?」
問題を書き終えて振り返ると、リズ達三人は首を傾げていた。
「かなし…悲しいって事?」
「たまはる…玉を張る?」
「いみじ…忌子の事か?」
リズ、ロクサス、ヴァニタスの答えに、ウィドは再び顔を俯かせて全身を震わせた。
「誰でもいい…――エンを呼べ。カルマでも構わない、こいつらをχブレードで制裁してやれぇぇぇ…っ!!!」
「頼むから、落ち着け…目が血走ってる」
クウがウィドの肩を叩いていると、ルキルが思いっきり溜息を吐いて四人に説明した。
「“かなし”は【愛し】って書いて、可愛い・愛しいって意味だ。“たまはる”は【賜わる】や【給わる】と書いて、目上の人からいただく。そして、“いみじ”は恐ろしいと素晴らしいの2つの意味がある…」
「へー、そうなの…ま、とにかくこれで勉強終わりね!」
ルキルの説明が終わるなり、リズは嬉しそうに立ち上がる。
同時に、ロクサスとヴァニタスも立ち上がって背伸びをした。
「長かったぁ…さっさと時計台でアクセルとシオンとアイス食べに行くか!」
「俺も新作の事があるし、さっさと戻るか…」
そう言うなり、授業を終えた三人は元の世界へと戻る為に、先程リリスによって壊された教室のドアへと向かう―――
「誰がお前達を帰すと言った?」
「「「ハ?」」」
が、その途中で三人に向かってウィドが冷めた声で言う。
思わず振り返ると、ウィドは目を鋭くして三人を睨んでいた。
「テストをしてみれば、ルキル以外全然授業内容を理解していないではないか……今日は全員、このまま補習だぁぁぁっ!!!」
「「「えええぇぇーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!??」」」
補習決定に三人が大声を張り上げる中、クウとルキルは目を逸らしながらウィドから離れた。
「じゃ、俺は帰るんで…」
「先生、後は頑張って…」
そそくさと教室から出ようとした二人だが、その前にウィドがコートの首元を握りしめた。
「お前達も残れぇ!!! 時間の許す限り、徹底的にこの馬鹿達に授業を叩きつけてやるのだぁぁぁ!!!」
「はああっ!? なんで俺までっ!!?」
「せ、先生…俺はちゃんと授業を理解してるだろ? だから――」
「『八刀一閃』っ!!!」
「「ぎゃあああああああああああああっ!!!??」」
何故かセフィロスの技を使って二人まとめて斬り刻むウィド。
二人がボロボロになって倒れると、ウィドはすっきりしたのかニッコリと笑顔を作って剣を収めた。
「さあ、皆さーん。ちゃんと勉強しないとこうなりますからね? 分かりましたか?」
「「「イエス、マイロード」」」
この一連の行動に、三人は片言で答えるなり手を上げて敬礼してしまう。
こうして特別授業は続行となり、彼らがようやく解放されたのは三日後だったと言う…。
終わり
Sora got the letter from Kairi yesterday. It is said that a relative's marriage will be performed if a letter is read. Then, it decided for Riku to also invite and to prepare a party by three persons. Although Kairi returned on business on the way, Since two persons remained and prepared, the party was able to be held on the next day.
Now, why was the party prepared?
(尚、この英文は日本語で作った文章を和訳のサイトを使って英文にしました。元の内容を知りたい方は後で作者メッセージをご覧ください)
「さ、聞き終わりましたね? では、分かった方は手を上げなさい」
リスニングを聞き終わらせると、ウィドは冷めた目で全員を見回す。
すると、ルキルだけでなくムーンも手を上げる。これにはクウが目を丸くする。
「ムーン? お前、分かったのか?」
「所々しか聞き取れなかったが、ある程度は理解した」
「では、答えて貰いましょうか。変な答えだったら容赦しませんよ?」
頷くムーンに、ウィドは笑顔を浮かべながら抜刀の構えをする。もはや脅しである。
だが、そんな脅しに負けないようにムーンは自分の答えを述べた。
「ああ…――リクとソラが結婚するから、パーティーの準備をした」
「「「「ブーーーーーーーっ!!?」」」」
ムーンの驚くべき答えに、クウだけでなくロクサス、ヴァニタス、ルキルが吹いてしまう。
そんな中、ウィドは先程の怒りも忘れて口元を引くつかせた。
「…何故、そのような答えに?」
「いや、答えの所は理解したんだが本文の単語が分からなくて。なんで、聞き取れた人の単語を組み合わせた」
「そうですか。ではルキルの答えを――」
「待てぇぇぇーーーーーーっ!!! 頼むからツッコミを入れさせろぉ!!!」
そのまま遠い目でスルーするウィドを引き留める様に、クウが大声を上げる。
そして、クウの心の叫びを合図に真っ先にヴァニタスが睨みつけた。
「ムーン!!! お前何て言う訳し方だぁ!!?」
「言っただろ? 聞き取れた単語を組み合わせただけだって」
真顔でヴァニタスに言うが、納得する訳もなく今度はルキルが睨みつける。
「普通はそんな訳絶対にしないだろっ!!!」
「何言ってんだよ、世界は広いんだ。同性愛者が結婚出来る国だってあるぞ?」
そんな知識を説明していると、クウも睨みながら指を差した。
「故意だろ!? お前絶対に故意だろぉ!!?」
「だからどうした?」
「「「開き直ったよこいつっ!!?」」」
何の悪びれも無く白状するムーンに、クウ、ルキル、ヴァニタスのツッコミが炸裂する。
思わず唖然とする三人を無視し、ムーンは何処か冷めた笑みを浮かべて机に肘を置いて寄りかかった。
「ああ、そうさ。こう発言すればリクのイメージ下がると思ってやってみたんだ。あれだけ敵になって置きながら最後は味方で新作では主役…――あいつなんて、誰かを傷付けるだけの存在だっただろ!!! どいつもこいつも皆騙されやがって、ホンットムカつくんだよぉ!!!」
「ムーン…――俺もシオン関係で痛いほど気持ちは分かる。だが…その為にソラまで巻き込まないでくれないかっ!!?」
「そうだよ!! 私の父さんはソラのノーバディなのよ!? 父さんにまで悪いイメージ付いちゃうじゃない!!!」
ムーンの心からの嫉妬に同情するも、さすがのロクサスとリズも今の発言は許せないようだ。
親友と尊敬している人に責められ、さすがのムーンも頭を下げて反省した。
「す、すまない二人とも…」
「とりあえず、これで解決か…?」
謝っているムーンを見ながら、ヴァニタスは呆れた表情で腕を組む。
だが、残りの三人は何処か強張った表情でムーンを見ていた。
「いや、これぐらいで解決すれば犠牲者は出ない」
「それはどう言う…――ん? 何だこの音?」
クウに聞き返していると、何処からか『ゴゴゴ…』と唸り声のような音が。
ヴァニタスだけでなく残りの三人も辺りを見回している中、神妙な面付きでクウが話を続けた。
「あいつらは別の作品のオリキャラだし、ロクサスもこの作品に出ないから知らないだろうが…」
そう説明していると、教室のドアが吹き飛ぶ。
同時に、大量の水が入ってきてなんとムーンを呑み込んだ。
「な、何だこの激流はぁぁぁーーーーーーーーーーっっっ!!!??」
「「ムーン!!?」」
まるで意思を持つかのようにムーンだけを呑み込むなり、教室の外へと連れて行くように水が引く。
これには三人も呆気に取られていると、ルキルが重い口を開いた。
「確かに、ホンモノは敵を多く作っているが…」
「こちらでは、ちゃーんと味方がいるんですよ…それも、強力な味方がねぇ…」
「そっ…それって、一体…?」
リズが恐る恐る聞くと、三人は黙ってある方向に指を差す。
目を向けると、学校から見える遠くの海岸でムーンがずぶ濡れの状態で四つん這いになっていた。
「げほっ、ごほっ…!? ど、何処だここは…!!」
ムーンが咳込みながらも辺りを見回していると、目の前に誰かが踏み込んだのか細い足が視界に入る。
ゆっくりと顔を上にあげると、そこには長い金髪に緑目の女性が怒りのオーラを漂わせて立っている。
この作者の作品を読んだ人なら分かるだろう。登場人物の一人であるオパールだ。
「うふふふふ…あんたがリクの子供、ねぇ…!! ホント、生意気な所とか勝気な所とかソックリだけど……やっていい事と悪い事があるわねぇぇぇ…!!!」
「だ、誰だよあんたぁ!!?」
満面の笑みを浮かべながら拳を鳴らすオパールに、ムーンは恐ろしさを感じつつもキーブレードを取り出す。
そんなムーンに、今度は背後から聞き覚えのある声がかけられた。
「ムーン君? ちょっとお話イイカナァ?」
「カ、カイリ小母、サン…!? そ、その手に持ってる禍々しいキーブレードは一体何処でぇ…!!?」
振り返ってカイリを見るなり、さっきの勢いは何処かに消えて後退りしてしまう。
それもそうだろう。カイリの手には何故かマスター・ゼアノートが持っているキーブレードを握っているのだから。
しかも、今のカイリは15歳の姿。その状態で恐ろしい程の満面の笑みを浮かべてムーンを見ている。恐怖を抱かないのがおかしい。
「さあ? オパールに事のあらまし聞いた時に、いきなりこのキーブレードが出たの♪ フシギダネェ?」
「ヒ、ヒィイイイイッ…!!?」
もはや目が必殺仕事人のように冷え切っているのが伝わり、全身を震わせるムーン。
その間に、オパールも目を鋭くし腰のナイフを光らせながら抜いた。
「あんたの母親に変わって…リクの事、たっぷりと調教してア・ゲ・ル♪」
「く、来るな…来るなぁぁぁ!!!!!」
もはやラスボスでさえも逃げ出すほどの狂気に駆られた二人に、ムーンは成す術もなく悲鳴を上げるしかなかった。
そんな三人から少し離れた場所では、何故か敵キャラであるリリスが冷や汗を掻いて二人から必死で視線を逸らす為に海を見ていた。
「お前に罪はないが、許せ…――でないと、我が二人に殺される…っ!!!」
場所は戻り、教室の中…。
「うわぁ…ここからでも、ムーンの痛々しい悲鳴が聞こえる…」
「い、一体何が…!?」
リズとロクサスが遠い目で窓の外を見る中、ウィドはルキルに顔を向けた。
「――ルキル、答えを」
「…親戚が結婚するから、パーティーの準備をした…」
「どうせムーンは帰って来れそうにないですし、最後の問題に行きましょうか」
完全に外の光景を無視すると、ウィドは再度黒板に書きだした。
問題:次の古語の意味を答えなさい。かなし・たまはる・いみじ
「さ、分かりますか?」
問題を書き終えて振り返ると、リズ達三人は首を傾げていた。
「かなし…悲しいって事?」
「たまはる…玉を張る?」
「いみじ…忌子の事か?」
リズ、ロクサス、ヴァニタスの答えに、ウィドは再び顔を俯かせて全身を震わせた。
「誰でもいい…――エンを呼べ。カルマでも構わない、こいつらをχブレードで制裁してやれぇぇぇ…っ!!!」
「頼むから、落ち着け…目が血走ってる」
クウがウィドの肩を叩いていると、ルキルが思いっきり溜息を吐いて四人に説明した。
「“かなし”は【愛し】って書いて、可愛い・愛しいって意味だ。“たまはる”は【賜わる】や【給わる】と書いて、目上の人からいただく。そして、“いみじ”は恐ろしいと素晴らしいの2つの意味がある…」
「へー、そうなの…ま、とにかくこれで勉強終わりね!」
ルキルの説明が終わるなり、リズは嬉しそうに立ち上がる。
同時に、ロクサスとヴァニタスも立ち上がって背伸びをした。
「長かったぁ…さっさと時計台でアクセルとシオンとアイス食べに行くか!」
「俺も新作の事があるし、さっさと戻るか…」
そう言うなり、授業を終えた三人は元の世界へと戻る為に、先程リリスによって壊された教室のドアへと向かう―――
「誰がお前達を帰すと言った?」
「「「ハ?」」」
が、その途中で三人に向かってウィドが冷めた声で言う。
思わず振り返ると、ウィドは目を鋭くして三人を睨んでいた。
「テストをしてみれば、ルキル以外全然授業内容を理解していないではないか……今日は全員、このまま補習だぁぁぁっ!!!」
「「「えええぇぇーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!??」」」
補習決定に三人が大声を張り上げる中、クウとルキルは目を逸らしながらウィドから離れた。
「じゃ、俺は帰るんで…」
「先生、後は頑張って…」
そそくさと教室から出ようとした二人だが、その前にウィドがコートの首元を握りしめた。
「お前達も残れぇ!!! 時間の許す限り、徹底的にこの馬鹿達に授業を叩きつけてやるのだぁぁぁ!!!」
「はああっ!? なんで俺までっ!!?」
「せ、先生…俺はちゃんと授業を理解してるだろ? だから――」
「『八刀一閃』っ!!!」
「「ぎゃあああああああああああああっ!!!??」」
何故かセフィロスの技を使って二人まとめて斬り刻むウィド。
二人がボロボロになって倒れると、ウィドはすっきりしたのかニッコリと笑顔を作って剣を収めた。
「さあ、皆さーん。ちゃんと勉強しないとこうなりますからね? 分かりましたか?」
「「「イエス、マイロード」」」
この一連の行動に、三人は片言で答えるなり手を上げて敬礼してしまう。
こうして特別授業は続行となり、彼らがようやく解放されたのは三日後だったと言う…。
終わり
■作者メッセージ
NANA「と言う訳で、リラさんに贈る誕生日企画が終了です。あまりの文章の多さに三つほど分けましたが、ボリュームもあって良かったかなと思ってはいます」
リズ「『ホーリーライズ』ゥ!!!」
ムーン「『ダークファイガ』ァ!!!」
NANA「はぎゃああああああああああっ!!?」
リズ「あんたぁ…よくもこんな企画に巻き込んでくれたわねぇぇぇ…!!?」
ムーン「俺達の作者が【殺戮祭り】って呼称しただけの事はあるなぁぁ…!!?」
NANA「ま、待て…だって、こうでもしないとあんたら勉強なんてしないだろ…!?」
リズ「当たり前でしょぉ!!! ウィドがあんな強さじゃなかったら学校ごとぶっ飛ばして企画ごと跡形も無く消し飛ばすわよっ!!!」
ムーン「俺だってついでにルキルって奴をブッ飛ばしていたのに、邪魔しやがってぇ!!!」
NANA「あんたら二人がそうだから、今回はこうするしか方法が無かったんでしょ!!?」
リズ「言い訳がましいわよ!!! 三日も戦闘出来ずに缶詰め状態で勉強させられた恨み…!!!」
ムーン「トンベリの如く、お前に全てをぶつけてやるぅぅぅ!!!」
NANA「FFの有名なモンスター出すんじゃない…って、ふぎゃああああああああああああっ!!!??」
これにて、本当に誕生日企画小説は終了です。こんなプレゼントですが、リラ様本当にお誕生日おめでとうございます。
最後に、問題にあった英文の元を下に乗せておきます。
昨日、ソラはカイリから手紙を貰いました。手紙を読むと、親戚の結婚が行われるそうです。そこで、リクも誘って3人でパーティーの準備をする事にしました。途中でカイリは用事で帰りましたが、2人が残って準備したおかげで次の日にはパーティーを開く事が出来ました。
さて、どうしてパーティーの準備をしたのでしょうか?
リズ「『ホーリーライズ』ゥ!!!」
ムーン「『ダークファイガ』ァ!!!」
NANA「はぎゃああああああああああっ!!?」
リズ「あんたぁ…よくもこんな企画に巻き込んでくれたわねぇぇぇ…!!?」
ムーン「俺達の作者が【殺戮祭り】って呼称しただけの事はあるなぁぁ…!!?」
NANA「ま、待て…だって、こうでもしないとあんたら勉強なんてしないだろ…!?」
リズ「当たり前でしょぉ!!! ウィドがあんな強さじゃなかったら学校ごとぶっ飛ばして企画ごと跡形も無く消し飛ばすわよっ!!!」
ムーン「俺だってついでにルキルって奴をブッ飛ばしていたのに、邪魔しやがってぇ!!!」
NANA「あんたら二人がそうだから、今回はこうするしか方法が無かったんでしょ!!?」
リズ「言い訳がましいわよ!!! 三日も戦闘出来ずに缶詰め状態で勉強させられた恨み…!!!」
ムーン「トンベリの如く、お前に全てをぶつけてやるぅぅぅ!!!」
NANA「FFの有名なモンスター出すんじゃない…って、ふぎゃああああああああああああっ!!!??」
これにて、本当に誕生日企画小説は終了です。こんなプレゼントですが、リラ様本当にお誕生日おめでとうございます。
最後に、問題にあった英文の元を下に乗せておきます。
昨日、ソラはカイリから手紙を貰いました。手紙を読むと、親戚の結婚が行われるそうです。そこで、リクも誘って3人でパーティーの準備をする事にしました。途中でカイリは用事で帰りましたが、2人が残って準備したおかげで次の日にはパーティーを開く事が出来ました。
さて、どうしてパーティーの準備をしたのでしょうか?